シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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ドヌーヴと「ビリティスの歌」

2006年05月27日 | シネマ何だかんだ
左は映画の1シーン。 右上は「ドビュッシー/ラヴェル室内楽曲集」ジャケット、右下は「ビリティスの歌」の詩を吹き込むドヌーヴ。
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中学生の頃「シェルブールの雨傘 Les Parapluies de Cherbourg」を地方の映画館で見ました。 前評判もよく、その通りでした。 その後 ドヌーヴの出演する映画を何本か見ましたが、「... の雨傘」ほど感激するものには当りませんでした。 いまだに映画に出ていますが、相変わらずの美貌ですね。

台詞も含め、すべてミシェル・ルグラン Michel Legrand 作曲の歌になっています。 この点はワーグナーの楽劇と同じです。 ドヌーヴは女優ですから その歌は吹き替えで、本職の歌手 ダニエル・リカーリが歌いました。 出演していた女優はみんな綺麗な人ばかりでした。 ジャック・ドゥミー Jacques Demy 監督は、この成功の勢いで (?)「ロシュフォールの恋人たち」(66年) を作りましたが、失敗作でした (でも、上記二つの LD はしっかりと買いました)。 
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シェルブールは軍港ですから、冷戦終結後 ソ連の軍艦が入港してきて、乗組員が傘屋に殺到 雨傘が売り切れたそうです。 恐らくソ連を出港前、この映画がその港町で上映されて、恋人か娘さんに「シェルブールに行くんだったら、”シェルブールの雨傘” を買ってきて」と頼まれたのでしょう。
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映画では クリスマスの夕方 ガソリン・スタンドで、元恋人の二人が偶然 顔を合わせる最後のシーンがありますが、そこで交わされた最後の会話は、「君はもう行ったほうがいい」「あなた 元気?」だけで、その直後 スタンド店主の連れ合いが子供と戻ってきて、子供と一緒に雪遊びをして じゃれ合うというものでした。

これはヨーロッパ映画の終わりかたで、米映画だったら 結婚した相手を悪妻にして、最後に元恋人を元のサヤに戻すというハッピーエンドにするのだろうと思いましたね。 ヨーロッパ映画は現実を淡々と見詰める描きかたが多く、米映画はド派手に明るく終わる描きかたが多いようです。
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それと面白かったのは、映画中程で ヒロインが恋人と結婚したいと母親にいうと「だめよ、まだ16で早いわ」といわれるシーンで、観客が笑ったのも覚えています。 日本人の眼からすると ドヌーヴは26くらいに見えましたからね。

「まだ高慢の影が表情にさしていない20歳のドヌーヴが出演する ...」(日経新聞の春秋コラム) という見方もあります。 なるほど、二つの写真を見比べると __
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この間 アンサンブル・ウィーン・ベルリンによる「ドビュッシー/ラヴェル室内楽曲集」(DG 盤) を買いました。 メインはドヌーヴの語りが挟まる「ビリティスの歌 Chansons de Bilitis」ですが、フランス語の喋り口が早いのなんのって (全く理解できません)。    
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ウィキペディアから __ アンサンブル・ウィーン=ベルリン (Ensemble Wien-Berlin) は、ウィーンとベルリンの主要オーケストラで活躍する管楽器奏者による木管五重奏団。 奏者を加えて木管五重奏以外の編成をとることもある。

1983年に ウィーン・フィル首席フルート奏者のヴォルフガング・シュルツ、同首席ホルン奏者のギュンター・ヘーグナー、ベルリン・フィル首席クラリネット奏者のカール・ライスター、同首席オーボエ奏者のハンスイェルク・シェレンベルガー、およびウィーン響首席ファゴット奏者のミラン・トゥルコヴィチによって結成された。

1999年に ライスターとヘーグナーが退団し、代わりにウィーン・フィル首席クラリネット奏者のノーベルト・トイブル、およびベルリン・フィル首席ホルン奏者のシュテファン・ドールが参加した。

2013年に シュルツの逝去および創立30周年を機に大幅にメンバーが交代。ウィーン・フィルのソロ・フルート奏者のカール=ハインツ・シュッツ、ベルリン・フィル首席オーボエ奏者のジョナサン・ケリー、ベルリン・フィル首席クラリネット奏者のアンドレアス・オッテンザマー、ウィーン響首席ファゴット奏者のリヒャルト・ガラーが参加し、引き続き在籍するドールとともに現在のメンバー構成となった。
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以上


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