
ネットから拾ったカップル画像。
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会社に (美人女子学生が多いことで有名な) 青学出のプレイボーイO介がいました。 あるとき スキー旅行での自動車の中でのこと。 同僚 (P男) が彼のことを、「この人 女の人の顔はどうでもいいんだよ、若い体さえあれば。 この前 一緒にスキーバスで行ったら、行きの夜行バスの中で1人で参加していた若い女に近づいて 隣に座って いやらしいことをずっとしてるんだ。 もう人目なんか気にせず 触りまくりだよ」というと、O介は否定せずニヤニヤしているのです。
また 同じ車の中で3人が何か話しをしていると思ったら、このO介ともう1人 (Q朗) が急に「あっ」といいあって指を互いに向け合って、びっくりしてニヤついているのです。 何事かと思ったら、2人とも最近ホテルに誘った女が同一人物だったらしく、どうやら ”お前も彼女を連れ出したのか〜” ということだったらしいのです。 P男は「あ〜やだやだ〜 同じ穴のムジナだよ」と呆れていました。 プレイボーイの条件は恥ずかしさには無頓着が絶対のようですが、私にはとてもできないことでしたね。
もう1つ O介はノーブラ女性を見分けるのが早く、ある未婚女性 (R子) が入ってきたのですが、ノーブラを素早く確認していました。「あの子 歩くときブラブラ胸が揺れてるよ」と嬉しそうに話すのです。 年上の女性が、少なくとも会社内では着けるようにと注意して着けたらしいのですが、就業時間が終わるとロッカー室で「こんな窮屈なものしてられないわ」といってブラジャーをその場で外して帰宅していたそうです。 そのR子は1年ほどでコトブキ退社しました。
O介は社内同僚と3人でフィリピン観光に出かけ、そこで知り合った女性に名刺を渡したらしく、ある日 フィリピンから会社に電話が掛かってきて、受話器を取った男性が「おい フィリピンの女から電話だぞ、プレイボーイ!」とデカイ声でフロア中に響く声で呼びかけます。 誰ともいわないのですが、O介には分かったらしく電話に出ていました。
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結婚詐欺に遭った不運な女性も __ 40過ぎ迄独身だった女性 (S子) は、寿退社前 私が立ち話で訊くと嬉しそうに相手の事を話していました。 お別れパーティを同僚女性たちに開催してもらい退社して、3ヶ月位経った “ある朝” 何と S子が前と同じ机に向かって座っているのです。
廊下ですれ違うときは、眼を伏せて端っこを歩くので とても訊けません。 独身者が集まる飲み会で、「可哀相に、結婚詐欺に遭ったんだよ。 幾ら取られたか知らないけど … 今 彼女は “針のむしろ” の心境だろうよ」と聞きました。 実力専務の仕事をしていましたから、恥を忍んで 彼に頼み込んだのかも知れません。 その後 懲りたのか、再婚話しは全くありませんね。
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40前後の先輩男性 (T夫) は態度が大きく、同僚 (※) が「T夫はいばる、威張る」とか、部長は「まるで自分が会社を動かしてるようなことをいうんだよな」とかボヤイていました。 どういうことかというと、ゴルフが好きで社内とだけでなく、親会社の社長ともよく行くらしく、グリーンを一緒に回ったり食事をするときに その社長から色々とグループ会社方針などの情報を仕入れるのでしょう、それをあたかも自分が指図しているかのように部内でいうらしいのです。
いわば “虎の威を借る狐” なのですが、変わった行動 (“威張る”) をするのはコンプレックスから起因していることが多いものです。 つまり T夫には心の奥底に何かしらの “劣等感” があり、それを隠すために “威張る” のでしょう。 私はそれは “学歴や能力” だったと推理します。
スキーか何かの夕食時 Q朗が新築自宅の風呂の湯船に身を沈めたとき、湯が溢れて湯船からこぼれるので あわてて洗面器で湯をすくって こぼれ湯を少なくしたなんてギャグをいうと、T夫は「俺はザアーッと湯を盛大にこぼしながら 湯船に入るのが好きなんだよ」と自慢なのか、得意げにいうのを聞いたことがあります。 そういう “エエカッコシイ” の性格でもありましたね。
上記の同僚 (※) は、「ここに来る前 T夫はホテル付きの運転手をしていたんだよ」とあまり褒めているという感じではない言い方をしていました。 そう聞いて “帽子を被り白手袋と制服に身を包んでいる姿” を想像すると、ピッタリという感じでしたね。 会社では 仕事よりはアフターファイブの方に精を出すタイプで、スポーツ系は得意だったようです。
社内ボウリング大会にはマイボウルと指抜きの専用皮手袋持参で来るし、終業後 社内で床の升目に “投げ銭” をして遊んでいるのも見ました __ 5, 6m 離れた所から 500円玉を投げて狙った升目に入れば勝ち、外れると負け、勝った人が総取りで全部の 500円玉をせしめるのです。 少し退廃的な感じのゲームで 暫くして禁止になりました。
私が入社後 隣の社有地の空き広場で社員たちと昼休みにソフトボールをしていたときのこと、私がキャッチャーで、T夫が次の打者でバットを持って手持ち無沙汰だったのか何なのか、私の頭を上からバットで1、2度軽くポンポンとさせ 何か “威張って” いたことを覚えています。 一回り以上年齢差があるとはいえ、一体どういう人なんだと その人間性を疑いましたが、私は一新入社員の身ですから そこは何もいわず、黙ったまま顔に出さずグッと我慢してましたけど。
T夫が退社する数ヶ月前から部内でも “干されて” いたらしく、仕事そっちのけで実力専務の海外出張帰国時に成田空港まで煩雑に迎えに行ったりしていました。 それを聞くと 一体仕事をしているのかな?とはなはだ疑問に思いました。 身の置き所が無くなっていたのかも知れません。
それより以前 社内スキーに行ったときは “傑作” で、T夫は社長美人秘書 (U子) に四六時中くっ付いてスキーを教えていましたが、そのスキー旅行のある朝 ホテルで鏡を見ながら念入りに髪を整えて、(元首相に似たバーコード風) 髪の毛が乱れないよう一生懸命スプレーを頭にシューシューとかけているのを見て、”おやぁ プレイボーイ殿は準備が大変だなぁ” と関心したものです。
その後 仕事帰りにU子を自分の車で送るようになり … 既婚男性が特定の未婚女性を連日送る、これはいやでも目立ちます。 私も夕方T夫がU子のソバに張り付いてるのを何度か見ました。 そして お定まりの “不倫関係” にまっしぐらと __
私が知っているぐらいでしたから 会社中で噂になったのでしょう、(恐らく社長が引導を渡して) U子がまず退社し 暫くしてT夫がと、結局2人とも退社しました。 退社日 U子が挨拶回りで社内を回って私の所にも来て、「○○さんも早くいい人を見つけて下さいね」といってました。
当時は お別れ会を同僚が持ち寄って開くのが慣例でしたが、T夫の場合 それはなく、自腹でホテル会場を借りて “社内の女性だけ” 呼んで 自身のお別れ会を開催したそうです。 そういえば T夫は挨拶回りもしなかったですから、そういう雰囲気ではなかったのを思い出します。
その後 どうなったのか、O介がしっかり “情報を仕入れ” てきて、「T夫さんはいまU子さんと一緒に住んでるよ」なんて披露していました。 当然 T夫が奥さんと別れた後の話しですが、別れた奥さんもすぐに再婚したらしく、離婚前からT夫夫婦は ”ダブル不倫” だったんだよと解説している人 (※) もいました。 その暫く後 T夫は “独り身” になったと風の便りで聞きました。 T夫はU子にも結局 “逃げられた” のですね。
U子は前にインドで英語で家庭教師をしていたそうですから 転身はすぐ出来たでしょうが、(これといった特殊技能を持たず?気位が高いだけの) T夫は __ ホテル付き運転手に戻るか (A) 、タクシー運ちゃんしかない (B) でしょうが、Aは簡単に見つかると思えず、Bは拘束時間が長いですから、40過ぎの人にはキツイ職業になりますね。 T夫の転職は簡単ではなかったでしょう。
2人の不倫後の実生活がどうだったのか全く不明ですが、上記の推理とそんなに差はないでしょう。 すると 行き着く先は “破局” です __ 転職した女と転職できない男の組み合わせを想像すると、簡単に想像できることです。
例えば __「私が稼いでるのに、何で あなたは稼がないのーっ!」「いや ずっと探してるんだけど、見つからないんだよ … フガフガフガ …」「何で こんな男と一緒になったんだろう … も う これっきりよ!」といった展開はすぐに推理できます。
不倫は時間が経って熱が冷めてしまうと破綻することが多いようです。 会社同窓会には2人とも出席したことはありません。 並の神経なら まず来れないでしょう。 不倫するなら 社外でやれ!って。 社内では代償が大き過ぎます。 そうした見通しが甘かったのですね。
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Q朗とは仕事で都内に2人で車で出かけたことがあります。 面白かったというかびっくりしたのは、ある小さな交差点に差し掛かり、我々の車は左折するのですが、反対の右側歩道に3人の年頃のキャピキャピした若い女性が歩いているのを目ざとく見つけ、運転していたQ朗は進行方向とは違う “女性たちへ 視線を 向けた ま ま” ハンドルを切るのです。 いやぁ 車の進行方向の先が混んでなかったから良かったものの、ちょっとヒヤリとしましたね __ みんな “青春時代 真っ盛り” やってました。
なぜか 学生時代に流行った谷岡 ヤスジの “鼻 血 ブ ー” マンガを思い出してしまいます。 全く脈絡なく 若い女性がやってくるのを見た主人公が、”ウマソー” といって足をばたつかせ、コマいっぱいに “鼻血をブーッ” と大量に出して、ぶっ倒れてしまうというナンセンスギャグでしたね。
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O介、Q朗は社外の人と結婚しました。 Q朗は会社同窓会には来ますが、O介はどうだったかな、記憶に浮かんできません。 S子さんは毎回来ますが饒舌ではないですね。
以上