シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

失恋③ すれ違っても気づかないカップル

2024年01月20日 | トホホなマイラブ他

中央はネットから拾った “コート姿の学生“ のイラストです。 この距離で歩く2人はどんな関係? 

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私には上手くいかなかった若い日の失恋がありますが、思い返して その帰結も当然かなと自分で今 納得しています。 

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学生時代の後半 同じ大学の大鳥さん (仮名) と付き合いました。 映画や演奏会に行ったりと、私の好みの催しもので呼び出して誘っていました。 (公衆電話ボックスの電話機に十円玉を積み重ねて) 彼女の家に電話する時は、大概 ご両親のどちらかが電話を取るので、“情けない話し方をしないよう“ 口上をよく考えて電話しました。

 

しどろもどろに電話したら、「あんな口下手な男と付き合ってるのか?」などといわれかねませんからね。 

 

何度か電話すると 父親が私の名前を覚えて「ああ 鈴木さん (私の仮名) かい? ちょっとお待ち下さい」と短くいって娘を呼んでました。 最近 娘に電話してくる彼氏の名は覚えたよ、前は違ったねと 暗にいってるようでした。

 

付き合い始めて1~2ヶ月くらい経った頃の年末どき 私の所属するオーディオ・クラブで忘年会が企画され、出席希望者10人程で街の繁華街に駅から歩いて向かいました。 夕方の薄暗くなりかけた頃です。 駅から繁華街まではあまりお店がなく、脇を走る車のライトしか強い灯りがないような薄暗い道でした。

 

__ すると、向かいの道からコート姿の彼女と若い男子学生が1メートル近く離れて並んで駅方向へ向かって歩いてくるのに、直前で気がつきました。 我々クラブ員たちは二手にサッと分かれて、その2人連れを通しましたが、2人とも黙って下を向いたまま歩いていたので、我々には全く気づかない様子でした。

 

20~30メートル離れてから、クラブ員の2人の女性が「ちょっとぉ 今の鈴木さんの彼女よ 見ちゃったなぁ」(😊) とかいって、私をチラ見してからかっていました。 バツの悪い思いをした私は、軽く笑うしかありません。

 

その男子学生には見覚えがありました。 2ヶ月程前の大学文化祭で クラブで出店した模擬喫茶店に、彼女と一緒に来店した学生です。 おそらく 同じ課程に学ぶ学友でしょう。

 

彼女と付き合う前の私は興味を持って彼女を見ていましたので、模擬店で2人が注文した飲み物を「俺が持っていく」といって持っていった事があり、覚えていました。 その場のテーブルでも 2人は無言であまり笑顔もなく全く会話がなかったと記憶しています。

 

忘年会会場では クラブ員の2人の女性が「鈴木さんを慰めなくっちゃ」といって、私の両隣に座り、「さぁ どうぞ どうぞ」といっては私のコップに入れ替わり立ち替わりビールを注ぐので、その日はかなり酔っ払ってしまいました。

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嫉妬の渦の中にいた私は、さっきの大鳥さんと男子学生の仲がどの程度の間柄かと想像しましたが、その時の私の結論は、「あまり親しい関係ではないだろう。 並んで歩いていたが、1メートル近く離れて2人とも手をポケットに突っ込んだままという事は、“親しい以前“ であり 親しくなったら手を握るとか くっ付いて並んで歩くはず」だからです。

 

後日のデートで「師走の街の駅から繁華街へ行く道で我々10人とあなたが2人連れで 男子学生と歩いているのとすれ違ったんだけど、気づかなかった?」と訊くと、顔色も変えず すぐに「気がつかなったわ … もう別れたヨ」とポツリといいました。 いいわけっぽくなかったから本音と理解しました。

 

今日はここまでです。


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