
右はR25記事から。
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私は大学を出て社会人となり、あるこぢんまりした50人前後の若い会社に就職しました。 半分が男性で年齢層は35歳以下・既婚者が多く、半分が女性で30歳以下が殆ど しかも独身ばかりですから、そこに大学出たての若い男が1人きたら、どんな雰囲気か容易に想像できるでしょう。
実はもう1人、大学出の新人が入社すると総務から聞いていたのですが、さっぱり顔を見ません。 人事部長に訊くと、「そういえば来ないねぇ」ととぼけた返事が返ってきました。 1週間後に入社の世話をしてくれた総務部の人が飲みに行こうと誘ってくれ、会社裏口の駐車場で待っていたら、若い独身女性社員 (A子) が帰り支度をして裏口から出てきました。
私を見るなり、「えー ○○さん、どの女の人を待ってるんですか~?」というじゃありませんか。 大学出の男性が入社したら、即 独身女性をデートに誘うものだと思い込んでいたのかも知れません。 A子にその後 何年も経ってからアプローチしたら 遅過ぎで、他の男性社員と約束済みで結婚、女の子1人ができましたが、40歳前にがんで亡くなりました。
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就業時間を過ぎた頃、回りに他人がいなかったとき 自分のスカートの裾を 5センチほどめくって両手でヒラヒラッとさせ、「今週のサービス、アッハッハ」と自分をアピールする20歳くらいの超能天気な女性 (B子) もいました。 何もいいませんでしたが、”こいつは変わってんな” と思いましたね。 B子はお金持ちの年配者と結婚しました。 “翌週のサービス” をしたのかな?
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就業時間を過ぎた頃 20歳ほどの女性 (C子) が、私が経理の少し年配の女性 (D子) と仕事で話している処へやってきて、「D子さん 何かない? お腹空いちゃった」と子どもっぽいことをいうのです。 D子さんは笑って「○○さん、こういう人をお嫁さんにしちゃダメよ」と私にいってましたが、本音は逆ですよね __ ”○○さん、この子はお嫁さんにどう?” ですよ。 勿論 笑って受け流しました。
また このC子が超短いミニスカートを履いていると、近くにいた中年男性が「お前 そんな短いスカート履いていたらパンツ丸見えだぞ」と冷やかしたのですが、C子は口をとんがらかせて「いっじゃなーい? ちゃんと履いてるんだから」といってました。 私は黙って笑って見ているだけでした。
もう1つ、ある日 このC子が私の近くを通り過ぎると少し “変なにおい” がしました。 最初は分からなかったのですが、何回も通り過ぎる度ににおうので どうも “肉が腐ったような感じ” から、女性に毎月訪れるアレをC子がちゃんと処置していないのだと推理しました。 D子さんにいって注意させることも考えましたが、結局 何もいいませんでした。
他の女性たちも気づかなかったのですね。 普通 あの前には自分で前処置するものだと思うのですが、C子はちょっと感覚がニブイのかなぁという印象でした。 C子は中途入社の男性と結婚しコトブキ退社、子ども2人ができたそうです。
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会社の10周年記念パーティが都内で開催されました。 終わったあと、近くの女性社員にお茶でも飲まない?と誘うと、3人が付いてきました。 横断歩道を渡る時、1人の女性社員 (E子) が私の腕にぶら下がるのです。 横断歩道を渡り終えたら、私は腕を解きましたが、喫茶店で四方山話しをしている最中、他の2人は何を思っていたでしょうか?
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ボインのお年頃の独身女性 (F子) が入社して来ました。 1~2週間後 独身男性が集まっての飲み会で、先輩が「今度ボインの子が入ってきたね」と嬉しそうにいうのですが、私はトボケて「え~ 誰のことですか」というと、「ばかっ どこ見てんだよ」と怒られてしまいました。
お昼前 F子の席で手帳を持ってちょっとした打ち合わせをしていると、少し長引いて12時を少し過ぎてしまい、大体打ち合わせが終わった辺りで、F子が「さあ ランチにいかなくっちゃあ」といいながら席から立ち上がりましたが、手帳を机に置いてメモしていた私の片腕の上腕部に 立ち上がり様 その “ボインをぶつける” のです。
オッと思いましたが “気付かないフリ” をしました。 F子は思わせぶりな声で「うふふふ」といって食堂に小走りで走って行きました。 けれど 私は “据え膳” は戴きませんでしたね。
また F子の同僚で3、4歳年下の可愛い女性 (G子) が入社してきました。 私がF子やG子と社内で話す様子を見てF子は感じたのでしょう。 こういうことがあり、これはどうかなと思いました __G子が “席外し” から戻って席に着くと、大きな声で笑うF子がいうのです、私に聞こえるように __「G子ちゃん、スッキリサッパリね、うふふっ」
まるで 今G子がトイレで用足しをしたことを明から様にして、私に想像させて嫌悪感を植え付けるようないいかたじゃありませんか。 ちょっとF子の性格について考えてしまいました。 ライバルを排除しようという嫉妬心が強いのかなと想像しました。 ボインぶつけ事件のあと 暫くしてF子は “出来ちゃった婚” で、その頃 簿記学校で一緒に勉強していた社外の男性と結婚、退社しました。 早く結婚したかったんですね。
私が結婚後 F子はあの時出来た3歳くらいの息子を連れて、私の家に遊びにきたことが1回あります。 その後は10年以上交流はなかったのですが、ある年の秋 年賀辞退の葉書が届き、息子さんが亡くなったとありました。 連れてきた息子さんではないかと妻が電話すると、彼女はそうだと応え、オートバイ事故で亡くなったそうで、「産んだ子を亡くした親でないと この気持ち分からないわよ」と泣きながら付け加えていたそうで、その通りだろうなと思いました。
私が結婚して数年後 昼のバラエティ番組で大きな胸を強調して年中夏服姿で出演する姉妹を見て、私がいいました__「この姉妹、ああいう格好をする以外に何も取り立てて披露するものがないんじゃないのかなぁ」と。 すると妻は、「あなたも 巨乳の胸に顔をうずめてみたいと思ってるんじゃないの?」というのです。 私は、「いや あんまり大きくてもねぇ、普通でいいんじゃない」と応えました。 妻は最後に、「大きいのは垂れるのも早いんだよ」とも。
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社員旅行で静岡県の保養施設に行ったときの “失敗談” です。 男性社員数人が一部屋に集まってると、女性社員の部屋に行こうとなり、女性社員の部屋になだれこみました。 数人ずつ若い男女が集まってアルコールが入ると、ムードが良くなってきます。
私は1人の女性 (H子) と2人でくっ付いて少しの間 話しをしていました。 何を話したか、全く覚えていません。 殆どH子が話して、私は酔って「うん うん」と “生返事” でした。 その後 忘れていましたが、二、三ヶ月後に別の営業所の人たちが全員やってきて、私がいる営業所と合流して何かの会議がもたれました。
その別の営業所の中の1人の女性が私の席にやってきて、親しそうに話し掛けてくるのです。 私は思い出せず、暫くして「どなたでしたっけ?」と訊くと、彼女は表情を変えて「こ れ だ も ん ね !」というなり、ぷいっとして行ってしまいました。 彼女はH子だったのです。 アルコールが入った状態での話しだったので、覚えてなく 顔までウロ覚えでした。
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こんな風ですから 廊下で若い独身女性とすれ違うと、3種類のタイプに分かれました__1) 私はあなたに興味ありますよという表情をする 2) 全く普通の表情か あなたに興味ありませんという表情をする 3) 私はあなたにふさわしくありませんという表情をする、です。
入社後数年経って20代後半に入りかけた頃、午後早く出かけようと食堂で早めのランチを1人で食べていたら、5歳ほど年上の独身女性 (J子さん) がお茶を持って来てくれ、「○○さん、彼女いないのォ、私が若かったら恋人になってあげるんだけどなァ」というのです。 私は笑っただけで、何もいいませんでしたが、そのままノコノコとJ子さんに付いていったら、その後の私の人生は変わっていたでしょう。
もう1人、社内の英会話教室をよく一緒に受けていた5歳ほど年上の独身女性 (K子さん) を教室レッスン後 自宅まで車で時々送り届けていました。 たまに食事をしたりしましたが、そのとき資産家の娘さんであることが分かりました __ 家の相続税の納付額が大きくて、3世代も相続税の支払いを続けると 何にも残らないのよォ~といってましたから。
しかし 私がそれに強い興味を示さなかったためか、それとも別に好きな男性が現れたためか、K子さんは段々語学教室から遠ざかるようになりました。 けれど 結婚退社するときには、丁度 私の弟がドイツへ旅行に行くというので、”ゾリンゲン製の包丁” を買ってきてもらい、結婚祝いとしてプレゼントしました。 K子さんにとっては いつでもすぐに千本くらい買えるようなシロモノだったでしょう。
今日はここまでです。