
タブレット端末と柔道着。
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“タブレット端末” 自己負担が妥当かどうか? そもそも 高校自体が義務教育ではないとしても、今や半ば “準義務教育” になりつつあると認識していますから、殆どの子供は高校まで進学するでしょう。 そこで準教科書ともいえる “タブレット端末” は自分持ちだよといわれたら __
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「 高校生の “タブレット端末” 自己負担が急増中」(10月14日 AERA ※1)
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半世紀前 私が地方高校生だった頃の話しです。 男子校体育授業の一環で “柔道” がありました。 一年中するのではなく、2~3ヶ月ほどの短期間だったと記憶しています。
カリキュラム編成上 どうなっていたのかは知りませんが、地域毎とか個別高校毎に ある程度任せていたのかもしれません。 殆どの高校生は柔道着など持っていませんから、柔道部の友人らから借りて授業で使用していました。
私はそうした “ツテ” がなかったので、普通のジャージー姿で柔道授業に臨んでいました。 ジャージーだと柔道で組み合うのに あまり向いてないのが素人の私にも分かりましたが、持ちあわせがないので仕方ありません。 すると50代の体育教師は、ジャージー姿の生徒には何度もちゃんと柔道着を着て授業に来るようにというのです。
私に面と向かってはいわないのですが、その言葉の圧力が伝わってきます。 悩んだ末、母親に頼んで購入費用を出してもらいました。 市内の武具店に行って 上下の柔道着を購入してきたのですが、その “店の名前” が “体育教師の名前” と同じ (?) でした。
当時 柔道着は一式1万円近い費用でしたから、今の感覚だと5~6万円といった辺りでしょうか。 ネット検索で見ると 高校生向けが2万円台 (ミズノ製) から売られています。 今は ネットで買える時代ですから、輸入品だと安いのでしょう。 半世紀前は国産品しかなかったと想像します。
店で応対したのは50代と思われる女性でしたから、体育教師の奥様かと想像しました。 体育教師が何度も “ちゃんと柔道着を着て来るように” という理由の一端が理解できた気がします (武具店などのマイナーなスポーツ用品店は地方都市にはあまり多くありませんし、他に買いに行く事もできませんから、そこで買うしかないわけです)。
短期間の “柔道” 授業が終わったら、柔道をしない私には使い道がなく タンスの肥やしになったと記憶します。
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さて それで “タブレット端末” 負担の話しに戻りますが、「23府県は公費負担、24都道府県は保護者負担」という記事内容から、居住地により 公費・自己負担がほぼ半々のようですね (最大人口の東京都は自己負担らしいです)。
10万円近い “タブレット端末” を自前で揃えるのは、多くの家庭にとって無視するほど小さな負担ではないでしょう。 ただ 元々 子供を育て上げるのに 総費用で大体 2,000万~3,000万掛かるのは普通だと思います。 最初から それなりの教育費用が掛かると一応は理解している親にとって 追加 10万円は … 悩ましい話しです。
高校生の子を持つと、塾だ、スポーツだ、スマホだと “出物が目白押し” なのに、さらにタブレット端末までかよとなったら、また お父さんのお小遣いが減りそうです。 さらに 大学へ行くとなると、毎年ウン十万~ウン百万単位の授業料が …
今日はここまでです。