
写真左は岡本真夜。 中央は北京税関で大量に押収されたパクリ携帯。 右はオリジナル日本アニメと模倣した中国アニメ。
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先進国でなくとも、先進国で採用されている製造装置を使って、先進国並みの (或いはそれに匹敵する) 製品を製造することは出来るでしょう。 しかし 創造的な分野で、先進国並みの作品は そうそう簡単にはできません。 “創造的作品を作る製造装置” は存在しないからです。
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「岡本真夜、上海万博からの PR ソング使用オファーを快諾」(4月19日 オリコン) _ ※追加1へ
「中国人から “中国の恥だ” 上海万博 PR 曲に盗作疑惑」(4月16日 J-CAST ニュース) _ ※追加2へ
「上海万博の公式テーマソングに盗作疑惑! これって岡本真夜の歌じゃない?」(4月15日 サーチナニュース) _ ※追加3へ
「中国で横行する『山寨 (ニセモノ) 音楽団』、中国で出稼ぎか?」(1月25日 サーチナニュース) _ ※追加4へ
「中国人から “中国の恥だ” 上海万博 PR 曲に盗作疑惑」(4月16日 J-CAST ニュース) _ ※追加2へ
「上海万博の公式テーマソングに盗作疑惑! これって岡本真夜の歌じゃない?」(4月15日 サーチナニュース) _ ※追加3へ
「中国で横行する『山寨 (ニセモノ) 音楽団』、中国で出稼ぎか?」(1月25日 サーチナニュース) _ ※追加4へ
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日本も戦後しばらく、或いはもっと前の明治時代から西洋の物産をコピーした商品が多かった時代がありました。
戦後の日本の扇風機やテレビなどを見ると、外観は欧米メーカーそっくりの品物ばかりです。 ヴァイオリンなども、戦後は名古屋のメーカー品が世界中で大いに売れたらしい。 品質もよく、何といっても価格が安かったからです。
しかし そのヴァイオリンもOEM (相手先ブランド製造) も含めると、今は世界の9割が中国製だそうです。 日本の卸しには中国から1台 3,000円〜 で入ってくるから、(品質は別として) とてもじゃないが、日本製は職人の人件費で太刀打ちできません __ この辺の事情は日米欧すべて同じです。
形あるものは何とかマネできますが、無形のものはそう簡単には模倣できません。 演奏家の中でもピアニストは何人かが世界的な評価を受ける中国人が出てきましたが、ヴァイオリニストや指揮者、作曲家はまだいませんね。
中国が “食うや食わずの時代” から解放されて四半世紀だとすると、あと更に四半世紀はかかるのではないでしょうか、世界レベルの「中国独自の創造的作品」が出てくるのは (内陸部にはまだ “食うや食わず” に近い地域もあるようですが)。
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「TWINS ジリアン復帰作は『犬夜叉』の “パクリ”! 高橋留美子ファンが激怒_中国」(1月9日 Record China) _ ※追加5へ
「09年の中国製ケータイ、”パクリ” 端末は 1.4億台以上」(1月8日 Record China) _ ※追加6へ「新型兵器は中国に輸出するな! 損をするだけ—ロシア紙」(09年12月1日 Record China) _ ※追加7へ
「”パクリ” 撲滅できない国産アニメ、コピー元の標的は日本製!—中国」(09年9月4日 Record China) _ ※追加8へ
「09年の中国製ケータイ、”パクリ” 端末は 1.4億台以上」(1月8日 Record China) _ ※追加6へ「新型兵器は中国に輸出するな! 損をするだけ—ロシア紙」(09年12月1日 Record China) _ ※追加7へ
「”パクリ” 撲滅できない国産アニメ、コピー元の標的は日本製!—中国」(09年9月4日 Record China) _ ※追加8へ
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以上
※追加1_ シンガー・ソングライターの岡本真夜のヒット曲「そのままの君でいて」が、5月1日に開幕する『上海万博』の PR ソングに盗用されたのではないかとされる件で岡本の所属事務所 noi は19日、上海万博実行委員会より岡本のもとに楽曲使用申請があり、これを快諾したと FAX で明らかにした。
岡本は「このたび上海万博実行委員会さんより『上海万国博覧会公式 PR ソング』に『そのままの君でいて』の楽曲使用の依頼をいただきました。 世界中が注目するイベントである上海万博に協力させて頂ける機会を頂き、とても素敵なお話で光栄です。 今後も、一音楽家として頑張っていきますので、よろしくお願いいたします」とコメントを寄せた。
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※追加2_ 上海万博の PR ソングに盗作疑惑が出ている。 1997年に発表された岡本真夜さんの楽曲に酷似しているというのだ。 中国のネットで指摘され、YouTube にアップされた動画には中国人から「中国の恥だ」といったコメントが書き込まれている。 日本でも話題になっており、所属事務所も「ただいま事実確認中」としている。
2010年5月から中国で開幕される上海万博のPRソングが3月末に公開された。 タイトルは、「2010は、待っている」。 プロモーションビデオでは、俳優のジャッキー・チェンさんなど、中国を代表するスーパースター達が歌っている。
●「中国政府はいつも笑わせてくれるな」●
しかし、この曲が盗作だという疑惑が出ている。 中国のネットユーザーが指摘したもので、日本のシンガーソングライター、岡本真夜さんが97年に発表した楽曲「そのままの君でいて」に酷似しているというのだ。
同曲はミドルテンポで明るい雰囲気のポップソング。 信用金庫のイメージソングにもなり、オリコンランキングでもトップ10入りした。
2つの曲を聞き比べると、確かに極めて似ている。 サビ部分が似ているだけでなく、最初のメロディAメロや次のBメロまでもがそっくりだ。
YouTube には、万博 PR ソングと「そのままの?」がどちらもアップされており、世界各国からのコメントが付いている。 中国のユーザーからは、
「頭の悪い中国政府はいつも笑わせてくれるな」
「中国の恥」
「万博がこんなパクリソングをテーマソングに採用するなんて、信じられないよ! 自分は中国人だけど、とても恥ずかしい。 だけど、だからといって、中国人全員をみんなが嫌いになるべき、ということではないよ」
といった書き込みが寄せられている。 国家の威信をかけたイベントにも関わらず、テーマソングが日本の楽曲に似ていたということがショックなようだ。
これまでの報道によると、この曲を作った中国の作曲家は、「足でリズムをとって着想を得た」と語っているという。
● 岡本真夜側は「ただいま事実確認中」●
この盗作疑惑は日本のネットでも話題になっている。 2ちゃんねるには、「そのまんまじゃねえか ww」「完全にパクりじゃん」といったもののほか、「ここはジャッキーに免じて許してやれ」といったコメントが大量に書き込まれた。
一方で「日本人もあまり言えないけどな?」というものも。 岡本さんの「そのままの?」も、サビ部分が70年代に出されたジャクソンファイブの「I'll be there」という楽曲に似ているのでは、という声が挙がっている。
岡本真夜さんの公式サイトも更新され、16日夕方までにスタッフから
「先日から、各メディアで報道されています 上海万博の件ですが、ただいま事実確認中ですので、正式発表があるまでしばらくお待ちください。 よろしくお願いいたします」
というコメントが発表されている。
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※追加3_ 上海万博の公式テーマソングが、日本のシンガーソングライター、岡本真夜さんの楽曲「そのままの君でいて」の盗作ではないかとの疑惑が浮上している。 14日、騰訊網が伝えた。
上海万博の公式テーマソングには、ジャッキー・チェンやアンディ・ラウなど錚々たるメンバーが出演しており、テーマソングの冒頭でジャッキー・チェンが「2010年、あなたが来るのを待っています。 上海で世界が抱擁する」と歌いだす。 しかし、そのメロディーは岡本真夜さんの「そのままの君でいて」の冒頭とほぼ同じといっても過言ではない。
中国ネット上では上海万博の公式テーマソングと「そのままの君でいて」を比較し、盗作疑惑を検証する動画も登場している。 動画を見た限りでは、いたる部分で盗作と指摘されても反論の余地がないほどに似ている。
上海万博の開幕まで残り2週間という時期に浮上した盗作疑惑だが、テーマソングを制作しなおす時間はもう残されていない。 パビリオン建設の遅れも指摘されている上海万博は無事に開幕することができるのだろうか。
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※追加4_ クラシック音楽が普及しつつある中国で近年、ヨーロッパの「山寨 (ニセモノ、パクリの意味) 音楽団」が中国で本物として公演を行っていると環球網が伝えた。 また記事では、ドイツの音楽団に所属するバイオリニストの話として、「山寨音楽団による中国での公演の価格は水増しされており、ボッタクリも行われている」とした。
報道によると、ドイツの「ローカル」な交響楽団が世界的に有名な交響楽団として中国で公演を行っていた。 また、中国では新年明けにウィーン交響楽団のコンサートが行われたというが、記者が調査してみたところ、本物のウィーン交響楽団はウィーンで新年コンサートを行っていたことが確認されたという。
しかし、「山寨音楽団」が悪意をもって世界的交響楽団の名を語ったのか、中国側が招聘する際に間違ったのかは報じられておらず、真意は不明だ。 記事は、ヨーロッパの音楽団が「不良品を優良品と偽 (いつわ) る」ことはたびたび存在すると指摘し、かつてロシアのバレエ団でも同様のケースがあったと報じた。
これに対し、中国のネット上では「言葉もわからないくせに外国の音楽を聞いてどうする? 海外崇拝にもほどがある」、「売国奴と外国人が結託した結果だ」、「外国のモノと聞けば何でも飛びつくからだまされるのだ」などといったコメントが寄せられている。
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※追加5_ 1月8日、人気ユニット TWINS のジリアン・チョン (鍾欣桐) 主演ドラマ「霊珠」について、日本のコミック「犬夜叉」の “パクリ” 疑惑が持ち上がった。 成都晩報が伝えた。
一昨年はじめに発生した「わいせつ写真流出事件」のダメージで、活動休止に追い込まれていたジリアン・チョン。 昨年は正式復帰を果たし、このほど活動再開後はじめての主演ドラマ「霊珠」が決定した。
ところが同ドラマのストーリーについて、日本の人気漫画家・高橋留美子の「犬夜叉」に “そっくりだ” と指摘する声がネット上に次々と登場。 中国でも多くのファンを持つ高橋留美子作品だけに、「霊珠」を非難する声が拡大している。
「霊珠」の脚本家で、まだ20代ながら昨年はドラマ「単親媽媽」を大ヒットさせた馬広源 (マー・グアンユエン) はインタビューに応じ、「みんなが『犬夜叉』を好きなら、その作品を利用して別人の作品を攻撃するのは、『犬夜叉』に対しても失礼な行為だ」とコメント。 “パクリ” 疑惑を一切否定している。
また、同ドラマのプロデューサーは「相似した箇所があるのかもしれないが、脚本は3年前に出来あがっており、馬氏は『犬夜叉』の存在を知らなかった」と話している。
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※追加6_ 1月6日、北京晨報によれば、09年に中国で生産された携帯電話端末の数は約 6億台 に上った。 しかし、そのうち 1億4500万台 は「山寨機」と呼ばれる「パクリ」携帯端末だったことが、中国の市場調査会社「奥維諮詢」(AVC) の調べで明らかになった。
1月5日に開催された「2010中国移動通信産業サミット」で、AVC の発表した報告書「09年の中国携帯電話市場と2010年の展望」によれば、中国の携帯電話機生産量は前年比 7% 増の 6億台 を達成。 国内の販売台数は 1億6800万台 で前年比 6.5% 増。 2010年には国内販売台数が 1億8500万台 に上ると予測された。
しかしその一方で、有名ブランドの端末に似せて作られた「山寨機」の販売台数も空前の 1億4500万台 に達し、過去最多だったと指摘。 この数は09年の生産量 6億台 の中には含まれていないという。 山寨機の半数は中国国内で流通し、残り半数は東南アジア市場を中心に輸出されていると指摘されている。
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※追加7_ 09年11月26日、ロシアを訪問した中国共産党中央軍事委員会の郭伯雄 (グオ・ボーシオン) 主席はメドヴェージェフ露大統領と会談した。 新型兵器の輸出問題などが話し合われたが、27日付露紙・RBC デイリーは中国に技術を盗まれるとして輸出に反対した。 29日、新華網が伝えた。
中国人民解放軍には技術が必要、露軍需企業には資金が必要。 ニーズが合致したことから中露間では兵器輸出、軍事技術協力が盛んに行われてきた。 しかしここ2〜3年というもの協力関係は停滞、輸出も減少している。
問題は中国がたんに兵器を買うばかりではなく、技術を盗用し「国産」兵器を作り上げている点。 その中国製兵器が輸出されロシア製品と競争するなどの皮肉な事態も起きている。 そのため資金が必要なロシア側も中国への輸出に二の足を踏んでいるというのが現状だ。 今年3月にはロシア政府が戦闘機 Su-33 の売却を拒否したとも伝えられている。
あるロシアの軍事アナリストは「中国人は実際にはなにも開発していない。 ただ盗んでいるだけだ。 例えば中国の艦艇はロシアと欧米の技術の結合の産物に過ぎない」と批判し、ロシア政府が第5世代戦闘機など先端技術を中国に渡さないのは賢明な選択だとコメントした。
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※追加8_ 09年9月3日、たびたびの "パクリ疑惑" で世間を騒がせる中国のアニメ界が再び、「創作力」を問われている。 先月末より国営テレビ局で放映開始した児童向け "教育" アニメが、日本のアニメ作品に酷似しているとして騒動を巻き起こしている。 現地のアニメファンの分析によると、「製作コスト削減」がパクリの主因だという。 揚子晩報の報道。
先月22日に国営テレビ局・中国中央電視台 (CCTV) の児童向けチャンネルで放映開始された全52話のアニメ「心霊の窓」。 昨年5月に発生した四川大地震などを題材に、温かい人情を説くなど教訓的作品であるにもかかわらず、「内容も面白い」として好評を博していた。 しかし、インターネット上ではこの作品が「日本のアニメに酷似している」との非難が相次いでいる。
「パクリ元」と指摘されたのは07年の日本のアニメ映画「秒速 5センチメートル」。 模倣されたのはストーリーではなく作画手法で、数々のシーンにおいて登場人物のポーズ・外見的特徴や構図などがほぼ "完全コピー" されている。 ネット上ではこれらを比較するキャプチャ画像が多数公開され、「子供に真心を諭すとの名目を掲げておきながら、製作陣が最も基本のモラルを守らないとは!」と 非難の声が上がっている。
中国のアニメファンらは、なくなることのない国産アニメのパクリ騒動について、「製作コスト削減が目的」と指摘する。 ある業界関係者も「製作過程をよりスピーディに、労力をカットするためには既存作品の模倣が手軽。 製作側は何よりもコスト圧縮を重要視している」と明かした。 製作初期におけるシナリオ作りは作品の独自性や創作力が最も必要とされるプロセスだが、「登場人物のしぐさ1つとっても何度も推敲を重ねるような世界。 人件費削減をしたいなら、この段階で "クローン作成" 作業が行われる必要がある」という。
なおかつ、中国のアニメ界は慢性的な「シナリオ不足」。 国内のアニメ製作会社の多くは、専門の脚本家部門を設けていないという。 必然的に既存の題材をパクることになるわけだが、その主な対象は日本のアニメ作品となっている。 その理由は、日本製アニメが同じく低コストで製作されている点。 欧米のアニメは技術面などで多大な製作費をかけている作品が多いため、パクリづらいという。
以上