シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

韓国に踏み絵を迫る米国〜chip4

2022年07月25日 | 半島は近代国家?
左は 19日に行われた 韓国 秋慶鎬 (チュ・ギョンホ) 副首相とイエレン米財務長官の米韓会談 (7月21日 RecordChina から)。 右は SK ハイニックスの NAND フラッシュメモリー (5月29日 朝鮮日報から)。
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米国は様々な国々と同盟を結んでいます。 日米・米韓間でもです。 近年 半導体が多くの産業分野で品不足になり、それによって減産せざるを得ない状況が出るようになってきました __ 代表例が自動車産業です。

これを解決すべく 半導体関連の主要各国が努力していますが、解決されつつある、とはいい難い状況がここ数年続いています。 加えて 以前からくすぶっている米中の対立問題が、この半導体分野にも大きな影を投げかけています __

「米国は半導体の設計と製造装置に圧倒的な強みを持ちます。 台湾はロジック半導体、韓国はメモリーの生産能力と技術が図抜けている。 日本は半導体製造用の素材が得意。 この4カ国が協力関係を密にすることで “安定的な半導体・同素材の供給網を作る“ のが (chip4 の) 目的ですが、本音は半導体産業でも台頭が著しい中国への技術移転に歯止めをかけ、成長を阻止することです」(7月22日 デイリー新潮 ※1)

というわけで、米国が半導体同盟「chip4 (チップ4)」作りに乗り出しています。 7月になって、急に韓国のマスコミに この話しが載るようになりました __『半導体戦国時代と “チップ4同盟” 』(7月1日 中央日報 ※2)・『米主導の半導体同盟 “チップ4”、日韓台が参加へ (⁂) =聯合ニュース』(14日 ロイター ※3)・『バイデン政権、韓国に “チップ4” 同盟参加を打診』(15日 東亜日報 ※4)・『韓国半導体業界が米国の “最後通牒” の圧力受ける、企業は中国市場を捨てられず』(23日 RecordChina ※5)
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“日韓台が参加へ (⁂) “ とありますが、実際は韓国大統領府は参加するかどうかについてコメントを避けています。 一方で 米政府は韓国に対し、米国主導の半導体同盟に参加するかどうかを8月末までに通知するよう要請しています。

なぜ 韓国が二つ返事で参加するといわないか __ それは中国の反発が怖いのです。「韓国の半導体輸出の約 62% が中国」(※4) ですから、韓国が参加したら中国が怒って韓国半導体を蹴飛ばすのは目に見えているのです。

巨大な経済力・購入力を持つ中国市場は、米韓同盟を結んでいる韓国にとって 無視できない市場ですが、安全保障は米国依存・経済は中国依存というどっち付かずというか いいとこ取りのちゃっかり屋の韓国に、米国は “踏み絵” を迫っているのです。

この話しは、3月にもバイデン政権から出ているので、これまでも韓国は煮え切らない態度を示していたのでしょう。 冒頭の19日の米韓会談で、韓国が期待していた通貨スワップをイエレン米財務長官は与えませんでした。 また 長官は韓国に対し「製品の供給網」でも米国側に立つよう求めました (これは “チップ4” の事です)。
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米国チームに “一応身を置いている” 韓国選手が、中国チームの監督をチラチラ見ながらプレーする様子を見て、米国チームの監督がいつまでも黙って見逃すとでも思っているのでしょうか?

結局 人口5千万の韓国市場は、その生産力に対して小さすぎ、人口 1.2億の日本・3億の米国・14億の中国を眺めた時、その市場をどこに求めるかは明白です。

2千万の台湾でさえも米国チームに参加を表明しているのですが、歴史的に千年以上も中国王朝に叩かれ続けてきた朝鮮半島は骨の髄まで、中国への恐怖心が染み付いているのです (韓国で反日・反米デモはあるが、反中デモがないのはその証拠です)。

百年前にも このどっち付かずの (中国を頼るかロシアを頼るかで右往左往した) 姿勢が国を滅ぼしたのです。 百年前の経験を韓国は学んでいないようですね。
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豊臣家の養子として出世した小早川秀秋 (ひであき) は、関ヶ原の戦い (1600) で西軍として参戦、西軍有利に戦況が進展する中 家康がたびたび使者を送っても傍観し続け、苛立った家康が秀秋の陣へ鉄砲を撃ちかけた事で、秀秋は西軍の大谷吉継の陣へ攻めかかり、 秀秋の離反から連鎖的に諸将らが離反し、これにより大勢は決し西軍は壊滅しました。


小早川秀秋像 (模写)。 ウィキペディアから。
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この “小早川秀秋、家康” の立場が “韓国と米国” の姿に重なって見えます。

またぞろ ウォン安でひょっとして通過危機が韓国に迫るかもしれない中、通過危機を切り抜けるには米国との通貨スワップも必要なはずです。 米国の要請に躊躇している余裕はないはずなのですが … 国民性は百年くらいでは変わらないんですね。

今日はここまでです。

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