
ネットから拾った 23日付け読売新聞とバンカーバスターのイメージから。
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20日 アメリカがイランの核関連施設に対して14発使用した “地中貫通爆弾” バンカーバスターとは? 一体 費用は?
特大の爆弾だから 一発 10億円として合計 140億円も投下したのかと想像したら、あれは一発 300万ドル (4.7億円) だそうで、それでも合計で 70億円近い金額です。
それ以外にも「作戦には数十機の空中給油機、誘導ミサイル搭載型潜水艦、第4世代および第5世代の戦闘機も参加した。 空爆に先立ち、アラビア海に展開中の空母カール・ビンソン打撃群所属の潜水艦が、トマホーク巡航ミサイル24発を発射した」(22日 ブルームバーグ) そうですから、やはり ざっと 100億円の作戦でしょう。
米空軍基地から2万キロ・18時間も飛行して、爆弾投下、また2万キロ・18時間かけて帰り、飛行士たちも空中給油を受けながら 狭い操縦席で搭乗しっぱなしですから 気楽なものじゃなく、どちらかというと苦痛でしょう。 地球を一周したようなものです。
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また なぜ 300万ドルもするかというと、地図情報や GPS を搭載、精密カメラが幾つも内蔵され、投下目標地点を入力されると GPS 情報とカメラに映る映像を照合して自力で補正しながら飛行位置を特定するという高度な制御機能が内蔵されているのが1つ。
地上に激突しても大きく損傷も爆発もせず、60メートルも地中を貫通して到達地点で爆発するまで、爆弾と制御装置を保護できるだけの特殊な金属の箱・胴体も必要なのが2つ目。
量産品では無いため 殆ど単品生産に近い手作り品であることもコスト高の要因でしょう。
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トランプ米大統領が、カナダの G7 サミット (6月16~17日) を1日で切り上げて帰国したのは、この爆撃作戦が迫っていたんですね。 つまり 防衛省から 爆撃日程のオプションを迫られて、いつ投下するかの決断をしなくてはならなかったと推理します。
トランプは軍人ではありませんから、軍人や防衛省官僚らが作成した詳細な作戦提案に対して、決定するかしないかの結論を出すだけです。
ある意味 これでトランプが望んでいただろう “ノーベル平和賞受賞の可能性” はなくなりましたね。
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また この爆撃で肝を冷やしたのはイランだけでなく 北朝鮮もでしょう。 自分たちにも このバンカーバスターを落とされるんではないかと、すぐに想像したはずです。 核開発を手放してないのですからね。
第1次トランプ政権の時も、米防衛省には北朝鮮の核施設爆撃の構想はあったと想像します。 ただ その時は米国への脅威が爆撃するに足るほど大きくないと最終判断したと思います。 逆にいうと 北朝鮮の核と弾道ミサイルの米国への脅威が大きいと判断したら、爆撃すると推理します。
北朝鮮の脅威は韓国や日本など 近隣国への脅威にとどまっている間は、米国は本気でないのですが、自国本土への脅威だと感じたら、躊躇なく 行動するはずです。 その意味では 北朝鮮は、薄氷の上を歩きながらの核開発・弾道ミサイル開発をしているのです。
今日はここまでです。