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シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

虎の尾を踏んだか?

2025年03月05日 | 政治家 政治屋?
当初は上左のように和やかな雰囲気でしたが … 上右は顔を赤くして話す米大統領。 下右は殴り合うトランプ氏とゼレンスキー氏のフェイク映像。
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2月末 米ホワイトハウスで行われた米・ウクライナ首脳会談では、メディアの目の前で最悪の結果が展開されました。 つかみ合い 罵り合いにならなかったから、まだいい方だったのかも知れませんが … 血の気が多い人同士だったら 殴り合いしていたかも (早速 “殴り合いのフェイク画像” を作成した人もいるそうですが)。
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記者団の面前でロシアへの対応などを巡り厳しい言葉の応酬が相次ぎ …『米ウクライナ首脳会談決裂、激しい口論』(3月1日 ロイター ※1)
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確かにウクライナへの国別援助額では、米国が総援助額の半分近くを占めますから、お前の国を助けてやってるのは我々なんだぞという感覚があるのは否定しようがありません。

しかし そこは国同士の首脳会談ですから、それを前面に出して話したら 相手国がどう受け取るかは容易に判るものです。 ですから それを伏せて会談で話すのが普通です。

けれど トランプ氏は普通の人ではありませんし、また政治家出身ではなく 経済 それも不動産畑の人です。 政治は “ディール” (取引) だという人です。

あのような 普通はありえない展開になったのは、幾つもの条件が重なっているように推理します。 幾つもの条件とは __
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1) 米国の支援がなかったら、ウクライナはロシアの侵攻に3年も耐えられなかったかも知れません __「2022年1月~24年12月の各国のウクライナ支援額累計 (軍事・人道・財政) は 2670億ユーロ (42兆円)、うち米国の支援額は4割の 1140億ユーロを占めた。 トランプ氏は24年9月 “ゼレンスキーが米国に来る度に 1000億ドル (15兆円) を手にして帰国する” と語った」(日本経済新聞 3月2日 ※2)

2) 直前に 米・ウクライナ間で鉱物資源の協定交渉があり、締結をめぐって両国間の主張が大きく違っているのです __「ゼレンスキー大統領は、2月23日 米国から受け取った支援総額は 1000億ドルだとし、米側が主張する 5000億ドルではないと強調した。 米側は、鉱物資源やガス、石油などの天然資源のほか、港湾などのインフラ (社会基盤) から生じる収益の 50% を譲るよう求め、ウクライナは残高が 5000億ドルに達するまで基金に拠出を続けるとされている。 米国がウクライナの権益を搾取する構図になりかねないとの懸念は根強い。 協定案には、ウクライナが求める停戦後の安全保障への米国の関与を約束する文言は含まれていない」(読売新聞 2月24日 ※3)

3) プレス取材が入るのは冒頭の数分だけで、(それまでに事務方が交渉して積み上げた成果を両首脳が承認した後) 要約をメディアの前で発表するのが普通です。 また米英・米加などのように母語が英語なら通訳を挟みませんが、そうでなければ通訳を挟むのが普通で、ゼレンスキー大統領が通訳を使わず 英語で話したのも失敗と見られています __「ゼレンスキー大統領はかなり英語が上手くなっていると思います。 しかし 細かいことをいったり、ワンテンポ置いて間を持ったりするためにも通訳は入れるべきだった」(TBS NEWS DIG 3月2日 ※4)

4) 首脳会談は “合意形成” が基本です。 論争する場ではありません。 けれど ゼレンスキー大統領は、米副大統領と論争を始めてしまいました。 副大統領は「それはここではなく 別の場で …」とはいわず、「トランプ氏がこの紛争を終わらせようとしていることに感謝するべきだ」と上から目線で応じます __ こうなると論争は止まりません。
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結局 米・ウクライナ首脳会談は 物別れで終わるのですが、さながら「誰のお陰でウクライナ国の大名を勤めていられると思っておるのかっ?」と将軍の家康から叱責された地方大名を連想させるような場面です。

3年前のロシアの侵攻開始以来、停戦合意してはプーチン大統領に裏切られ続けている苦しみが、始終 ゼレンスキー大統領の頭から消えなかった事が想像できます。

首脳会談から3日後 怒りの収まらないトランプ大統領がカードを切ってきます __『米、対ウクライナ軍事支援を一時停止』(3月4日 ロイター ※5)
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こうなると「ウクライナが抗戦を続けられる期間は “半年間” 程度に過ぎないとの観測もある …『米国の支援停止でウクライナ苦境に 抗戦可能期間は “半年間” か』(3月4日 産経新聞 ※6) __ 断崖絶壁に立つ地方大名の姿が浮かんできます。

米国と同盟を結んでいる日本や韓国が同盟を打ち切られたらどうなるか?

中国が尖閣諸島近海に軍艦を繰り出して何ヶ月も居座ったら どうなるのでしょうか? 同様に沖縄近海に居座って、脅しをかけたら どうなるのでしょうか?

韓国や台湾も同様です。 トランプがソッポを向いて「オレの知ったこっちゃないね」といい出したら、習近平はニンマリして手駒の兵力を動かすでしょう。 ※5※6を聞いて、韓国・台湾は震え上がったと想像します。

同盟を継続させるためにも、友好関係を保つためにも、超大国 米国には必要な国なんだという事を継続して認識させる努力が必要です。 また それに値する価値のある国だという国力や魅力、友好関係など諸々の事柄が浮かんできます。

ゼレンスキー大統領のオウン・ゴールだったのでしょうか? 逆に トランプ大統領が切ったカード (軍事支援を一時停止) は同盟国に “全面的に米国に頼れない” という感覚も一部植え付けたともいえます。 米・ウ首脳会談での真の勝者は、ロシアのプーチン大統領だったのかも知れません。

以上はシロウトの戯言 (タワゴト) でした。

今日はここまでです。

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