韓国歴代大統領の写真。 左端が初代、右端が現職。
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今 韓国は政府が機能していない状態です。 無政府状態の混乱段階とまではいいませんが、かなり危ない状況ですね。 北朝鮮も金一族が支配する独裁 (国家といえるかどうか怪しいですが) が60年以上続き、北朝鮮人民が幸せな状態かというと、どうも違うようで 国が崩壊するのも時間の問題といわれています。
戦後の韓国の大統領の最後は全て悲惨です。 下記記事を読むと、過去の大統領がどういう状況だったのか、その末路がどうだったのか、そして将来も希望が持てそうもないことが分かってきます。 つまり 半島の支配者というのは歴史的に そういうものなのだそうです。
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『懲りない韓国 … 朴槿恵大統領の退陣表明は歴史を知れば先が読める典型』(12月7日 神野正史/日経BPネット) __ ※追加1へ
『潘基文国連事務総長、巨額収賄の疑い浮上』(12月25日 Record China)
『潘基文国連事務総長、巨額収賄の疑い浮上』(12月25日 Record China)
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「韓国大統領をみても、ことごとく任期中に汚職と不正の限りを尽くし、それが表沙汰になって逮捕・投獄・死刑判決・自殺・失脚・暗殺・亡命 …… と、ロクな最後を迎えた大統領がいません。 歴代大統領がことごとく悲劇的末路をたどっているのは “必然” であり、”これからも半永久的につづき” ます」と執筆者の神野正史氏は見切っています。
その根本理由は “地政学的事情” で、「大陸の強大な経済力・軍事力に太刀打ちできず、常に異民族 (ほとんどは中国) の圧政の下、隷属国家として生きてきた。 何千年にもわたって異民族の厳しい支配を受けつづけた結果、そうした支配のやり方がそのまま自民族の中に受け継がれ、たとえ 自民族の支配者であっても、中国と同じやり方が行われることになった――支配者は私腹を肥やすのがあたりまえ――大統領一個人が清廉潔白であったとしても、親族が、財界が、わらわらと権力に群がってきて汚職する」というのです。 これを読むと絶望的な気持ちになりますね。
次期大統領候補の1人とされる元国連事務総長は、大統領に当選する前から収賄疑惑が浮上してきています。 もう大統領になった積りなのかも知れません。
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内政の混乱に加え、外交も四面楚歌状態です。 次期米国務長官が上院公聴会で発言した内容を読むと、そこには「尖閣諸島は安保条約の適用範囲内にある」、「中国に南シナ海の人工島建設を止めるように明確なシグナルを送る必要がある」と述べていますが、韓国については明確な言及はありませんでした。
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『尖閣問題で日本防衛確認 =南シナ海で対中強硬姿勢 ―次期米国務長官』(1月12日 ワシントン時事)
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これも 米国の東アジア防衛構想には日本は入るが、韓国は入らないことを意味しているのかも知れません。 60年以上前 当時の米国務長官はこう発言していました。
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『米国が責任をもつ防衛ラインは、フィリピン〜沖縄〜日本〜アリューシャン列島までである。 それ以外の地域は責任をもたない』(50年1月12日 アチソン国務長官)
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この約半年後の6月25日に 朝鮮人民軍が38度線を越境、南半部へ侵略しました。 朝鮮戦争の始まりです。 米国は元々韓国を防衛する積りはなかったのですが、行き掛り状 国連軍として参戦しました。
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韓国の国としてのある意味のピークは2010年頃だったように感じます。 国連事務総長 (2007〜16年) や世銀理事長 (2012年〜) が韓国出身者となり、米オバマ政権は韓国をかなり過大評価していたようです。 いずれも米国が支持しないと、その組織のトップには就けないですからね。
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「21世紀に入った頃から、韓国人は自己肯定的になりました。 この時期にソウルに留学していた日本人の話です。 ある日突然 韓国の友人から前後の脈絡とは関係なしに、『もう 日本など怖くないからな』といわれたのだそうです。 “韓国は強い国になった。 なめるなよ” というわけです。 2010年 尖閣諸島での中国漁船衝突事件で、当時の菅直人政権は狼狽したあげく、中国の圧力に屈したのです。 中央日報が2011年 東日本大震災震災翌日の1面トップに付けた見出し ―― “日本沈没” が印象的です」(15年2月19日 鈴置 高史/日経ビジネス『早読み深読み朝鮮半島』)
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韓国の国の勢いを信じた (?) 現大統領は日本との首脳会談を拒否し続け、現在の権力喪失 (弾劾訴追案が国会で可決されたため職務停止中) に至ります。 その韓国の四面楚歌状態の外交とは __。 元々 米韓相互防衛条約が結ばれていますが、戦時作戦統制権は米国にあり、有事の際は韓国軍は引き続き米軍 (米韓連合司令部) の指揮下に入ることになっています。
そうした中で あろうことか、現職の朴槿恵政権は米中の間を行ったり来たりし、米国からは愛想を尽かされ、THAAD 設置を認めたことで、中国からも反発をくらっています。 THAAD は韓国と駐留米軍を北朝鮮の脅威から守るための高高度ミサイル防衛システムです。
日本と対峙するのは これは国是で、”親日という言葉” は歴代政権の辞書にはありません。 この反日友好国と、同盟国 日本を束ねる米国も苦慮していることでしょう。 大陸間弾道ミサイルを開発する北朝鮮に対し、日米韓で一体となって対応しなくてはならないのに、日韓がギクシャクしていては、”オレの足を引っ張るなよ” といいたいところでしょう。
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下記論評では「韓国の地政学的な位置が変わらない限り、負のデモクラシーは続く」とし、「韓国はつねにすべての国民の敵を作り出して “われわれ” の同一性を保つ負のデモクラシーが必要で、日本はそのためにでっち上げた敵だ」というから、日本敵視政策が伝統となるのも理解できますが … それが止まないというのも絶望的です。 朴槿恵大統領があれほど反日政策を取るのも、支持率維持のため、伝統の為せるもので、親日の姿勢を見せると 大統領を続けられないという悲しい “お国事情” なのでしょう。
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『朴大統領が退任しても “負のデモクラシー” は続く』(11月29日 池田 信夫/アゴラ) __ ※追加2へ
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以上
※追加1_ 抜粋 _ 韓国初代大統領・李承晩 (イ・スンマン) は汚職と不正の象徴のような人物で、国民から恨まれ、米ハワイに亡命。 次の尹潽善 (ユン・ボソン) は、就任1年半で軍事クーデタで失脚。 朴正煕 (パク・チョンヒ) は16年にもわたって軍事独裁政権を築きましたが、汚職の限りを尽くした結果、各方面から恨みを買い、1974年 朴大統領暗殺を狙った暗殺者の流れ弾に当たって妻 (陸英修) が射殺された。
次の崔圭夏 (チェ・ギュハ) は、大統領就任後わずか8カ月で軍事クーデタで失脚。 全斗煥 (チョン・ドファン) も退任後、政権下における汚職・不正・収賄が次々と明らかとなり、親族が相次いで逮捕されていった。 盧泰愚 (ノ・テウ) も大統領職退任後、次々と汚職が発覚し、さらに政治的犯罪 (光州事件など) も糾弾され、逮捕され、懲役22年6カ月の実刑判決。
金泳三 (キム・ヨンサム) も息子が不正資金で逮捕。 金大中 (キム・デジュン) は、不正蓄財をしていた3人の息子たちをはじめ親族5人が汚職収賄で逮捕。 盧武鉉 (ノ・ムヒョン) も任期中に弾劾され、側近・親族が次々と逮捕され、自殺。
先代大統領の李明博 (イ・ミョンバク) も任期途中で次々と汚職が暴露され、側近2人と実兄 (李相得) を次々と逮捕。
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※追加2_ 韓国の朴槿恵大統領が「任期短縮を含めて進退問題を国会の決定にゆだねる」と述べ、実質的に退陣を表明した。 これは遅かれ早かれ予想されていたことで、韓国では珍しくない。 軍事政権の大統領は (彼女の父を含めて) 例外なく失脚するか殺され、文民が大統領になってもすぐクーデタで失脚した。
こういう事件が繰り返される背景には、儒教の伝統がある。 中国では科挙ですべての国民から官僚を登用したが、この高級官僚は 3万人に1人ぐらいしかいなかったので、他の一般公務員は彼の一族を雇った。 宗族 (親族集団) は結束を固めて秀才を支援し、彼が科挙に合格したら大挙して公務員や出入り業者になって税金を食い物にした。
こうした腐敗で政権が劣化すると、農民反乱や異民族の侵入が起こる。 これが300年に1回ぐらい成功して王朝が交替すると、皇帝の一族も高級官僚も皆殺しにされる。 宮廷は徹底的に破壊され、遷都が行なわれることも多い。 つまり中国では「革命」のたびに政権が根こそぎ破壊され、その正統性も失われるのだ。
中国の劣化コピーである韓国では、大統領が交代するたびに王朝が交替する。 これはカール・シュミットのいう「政治的一神教」だ。 この構造を維持するには、つねにすべての国民の敵を作り出して「われわれ」の同一性を保つ負のデモクラシーが必要で、日本はそのためにでっち上げた敵だ。
旧植民地が旧宗主国をこれほど憎むのは異例で、台湾とは対照的だ。 台湾の場合は中共という巨大な敵がいるので他に敵をつくる必要はなく、むしろ日本を味方につけないと危険だ。 しかし韓国のには、そういうわかりやすい敵がいない。 北朝鮮には数百万人の離散家族が残っているので、敵か味方かわからない。
そこで 日本を敵に仕立てるシンボルとして使ったのが、慰安婦問題だ。 普通は敵にされた側が怒るが、日本では朝日新聞が政府の後ろから弾を撃ってくれたので、韓国にとってはラッキーだった。 朴大統領の次が誰になるかは知らないが、韓国の地政学的な位置が変わらない限り、負のデモクラシーは続くだろう。
以上