シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

暴行か指導か?

2007年09月28日 | スポーツは面白い
格闘技ですから、鍛えているのかイジメているのか 境界線を明確にひくことの難しい世界です。 そもそも竹刀を持った親方が、その竹刀を使って指導する伝統があるということ自体、道具を使って指導しているのか 暴力を振るっているのか見分けが付きません。
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「親方隠ぺい工作!! 父会見で発覚」(9月28日 スポーツニッポン)_大相撲の序ノ口力士、時太山 (ときたいざん 当時17=本名・斉藤俊さん) が急死した問題で、斉藤さんの父・正人さん (50) が、弁護士とともに都内で会見。 時津風親方による新たな暴行の隠ぺい工作が明らかになった。 母親は姿を見せなかったが、正人さんは時折ハンカチで目頭を押さえながらも、約100人の報道陣に誠実に対応した。 斉藤さんが死亡した6月26日の時津風親方とのやりとりの説明を求められると「遺体を火葬してから (新潟市の実家に遺骨を) よこすと言われたが、それは困ると拒否した」と打ち明けた (※追加1へ続く)。
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「時津風親方、協会理事会で謝罪『お騒がせして申し訳ない』」(9月27日 読売新聞)_日本相撲協会の定例理事会が27日、東京・両国国技館で開かれ、序ノ口力士の斉藤さんが急死した問題で、師匠の時津風親方 (57 元小結双津竜) が理事会冒頭、「お騒がせして申し訳ない」などと謝罪した (※追加2へ続く)。
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「相撲部屋の聖域、けいこ場にメス "愛のむち" 逸脱? 」(9月26日 SankeiWeb)_大相撲におけるけいこの厳しさは、昔からの伝統だ。 親方や兄弟子が竹刀で殴るのはよくあることで、力士が血を流し、気絶寸前の状態になることも、相撲部屋では少なからず見られる (※追加3へ続く)。
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「また大揺れの角界、識者は『荒稽古と暴力は全く違う』」(9月26日 読売新聞)_稽古か、暴行か――。 大相撲時津風部屋で、序ノ口力士だった斉藤さんが今年6月、稽古中に急死したことを巡り、愛知県警が刑事事件として立件する方針を固めたことで、横綱朝青龍関の出場停止問題で揺れる角界に衝撃が広がった (※追加4へ続く)。
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体育会系のクラブや組織は、鍛えるといって 集団で個人を対象に指導し、その個人の体力の限界まで その指導が続くことも珍しくありません。

理屈の通らない世界でもありますし、先輩後輩のけじめもはっきりしていて、先輩のいうことに疑問を感じても後輩は口答えできず、黙々と従わねばならないことも多いでしょう。 疑問を表明しても、「黙ってオレのいう通りやれ」のひとことしか説明がないだろうことは、容易に想像できます。

ある意味、それに耐えて脱落しなかった者が残る「勝ち抜き戦」が毎日繰り返されるところです。 そうした者が先輩となって、新人を後輩として迎えれば、同じことを繰り返すのは目に見えています。

ただし、殆どの先輩は後輩の体力を見極めていて、後輩の技術を伸ばすために その体力の限界まで指導しています。 見極められない先輩が指導しているときは、事故がおきないよう 見極める能力のある先輩が脇で見守っているはずです。

今回の事件では、その見極める能力を持っているはずの「先輩の頂点」にいる親方がビール瓶を使って暴力を振るっているのは問題だといわざるをえません。 徹底した事件の解明が求められます。

またそうしないと、竹刀を持った親方が指導しているのか イジメているのか分からない状態がいつまでも続くことになるでしょう。 もうそれは考え直す時期に、相撲協会そのものも体質改善や近代化を検討する時期にきています。

「黙ってオレに付いてこい」の世界は、もう時代遅れです。 頭で考えず、体で考える体育会系も科学的根拠や体力データなどをもとに、理屈で納得させられる指導が必要です。

以上

以下は興味ある人のみ お読み下さい。

※追加1_ 結果的に遺体のまま実家に戻り、同28日に新潟大で行った行政解剖の結果、多発外傷によるショックが死亡につながった可能性があることが判明。 暴行隠しの意図を感じないか問われると「親方からは通常の稽古で亡くなったと説明されたが、遺体の傷ややけどを見たとき、何で?と思った。 今になってみればそうかもしれない」と唇をかんだ。

今後は立件され次第、民事訴訟で損害賠償を請求することを弁護士と相談中。 正人さんは「大相撲中継はもう見たくないし、見られないです」と唇を震わせながら、息子を失った怒りをにじませた。

≪正人さんと一問一答≫ 
――斉藤さんから相談は?
自分の時間がなくてつらいとは聞いていたが、暴力やいじめは言わなかった。 それに1、2年鍛えられれば将来に役立つんじゃないかという親のエゴがあった。

――行政解剖を希望した理由は?
額や全身に傷があったから。 正直、親として見られないほどだった。

――親方からビール瓶で殴ったことをいつ聞いた?
8月上旬の週刊誌に記事が出た直後に、親方が線香をあげたいとやってきた。「私がビール瓶で殴った」と言われ、(親方は) 若い衆を止めたと思っていたから、開いた口がふさがらなかった。

――思い出は?
ちょっとやんちゃなところはあったが、普通の子だった。 6月21日に最後に戻って来た際、風呂上がりに、私の作った空揚げをうまいと言って食べてくれたこと。
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※追加2_ 同日午後、東京・墨田区の部屋を出た時津風親方は無言で国技館に向かい、午後1時半開始の理事会のほか、同3時過ぎの師匠会でも親方衆に謝罪した。 会議に出席した親方によると、愛知県警の捜査が継続中ということもあり、「斉藤さんが死亡した経緯や自身の進退についての言及はなかった」という。

県警の捜査協力要請に対応してきた生活指導部長の伊勢ノ海親方 (元関脇藤ノ川) から経緯の説明などがあり、通常30分から1時間程度の理事会は2時間近くかかった。 理事会終了後、各理事らの口も重かった。
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※追加3_ ただ、その過程で一人の尊い命が失われたとなれば話は全くの別問題だ。 朝げいこで倒れ、17歳の若さで死亡した時太山=斉藤俊さん=の師匠、時津風親方 (元小結双津竜) が近く立件される見通しとなり、前代未聞の事態に発展する可能性が出てきた。
 
斉藤さんの死につながるぶつかりげいこは約30分間も続いたという。 五月に初土俵を踏んだばかりの新弟子に対しては、異例の長さだ。 関係者によれば、入門当初から斉藤さんの素行にも問題があったとされるが "制裁" と "愛のむち" を混同してはならない。 しかも時津風親方の指導の下で行われたとのことで、あらためて師匠の責任の重大さが問われる。

今回の一件で、朝青龍問題で揺らぐ角界はさらに大きなダメージを受けそうだ。 ある若手の師匠は「この件の影響で、入門予定だった3人の新弟子から次々と断られた」と嘆く。 他の部屋でも同じようなことが起きており、斉藤さんの死で、わが子の身を案じた親がためらったという。
 
八百長疑惑報道や朝青龍騒動では、監督官庁の文部科学省から苦言が呈された。 そして一人の死によって相撲部屋の聖域とも言えるけいこ場にメスが入る。
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※追加4_ 斉藤さんの頭を親方がビール瓶で殴ったことや、兄弟子たちが数十分にわたり暴力を振るっていたことなどが、これまでの同県警の調べで明らかになっており、識者からは「荒稽古と暴力は全く違う」と厳しい声が上がった。

時津風親方は今月9~23日の秋場所前、体調不良を理由に審判委員をやめ、場所中は入場整理などにあたっていた。 同県警の事情聴取を受けた後の先月下旬、今回の問題について、「申し訳ないが、全部警察に話しています。 まだ話せる状況ではありません」と語っていた。

県警から捜査協力を求められた日本相撲協会はこれまで、事業部長の武蔵川親方 (元横綱三重ノ海) と生活指導部長の伊勢ノ海親方 (元関脇藤ノ川) が対応してきた。

捜査に対し、伊勢ノ海親方は、「相撲部屋は全部で53部屋あり、それぞれの師匠の考え方によって稽古内容も違う。 強くしたい思いから、稽古が厳しくもなる」と説明。 しかし、稽古と死との因果関係などに関しては、「原因もはっきりせず、我々が判断できることではない」と話してきたという。

相撲部屋の稽古とは何か、稽古の厳しさは、どこまで許されるのか。 どこからが「行きすぎた稽古」になるのかは師匠の判断に委ねられ、その線引きをするのは簡単ではないという。

日本相撲協会に記録が残っている力士の死亡例は、入院先での死亡を除けば斉藤さんの事例を含めて平成以降で8件ある。 それ以前はあいまいといい、具体的な記録は残っていない。 だが、平成以降の7件については、警察が介入して事件として立件されたことはなかった。

東京・両国にある時津風部屋には、26日朝から数十人の報道陣が集まった。 秋場所が終わったばかりのため、稽古が休みで、静まり返っていた。

日本相撲協会の北の湖理事長はこの日、北の湖部屋前で午前9時半過ぎに報道陣に姿を見せた。 時津風部屋の死亡事故が刑事事件として発展する可能性を問われた理事長は、険しい表情を崩さず、「警察の捜査の途中にあり、容疑事実もはっきりしていない。 今の段階では軽々なことは言えない。 亡くなったことは重く受け止めなければならない」と語った。

◆親方の謝罪にも、遺族側には不信感◆
時津風親方が今年8月、新潟市にある斉藤俊さんの実家を訪れ、「ビール瓶で殴った」などと父親の正人さん (50) ら遺族に伝え、謝罪していたことが分かった。

遺族側によると、親方は「線香をあげたい」と実家を訪れた。 遺族が斉藤さんの不審な死を伝える週刊誌について問いただすと、ビール瓶で殴ったことを認め、「すみません」と頭を下げたという。 急死直後、親方は斉藤さんの体中に無数の傷があったことについて、「通常の稽古でついた傷」と説明しており、遺族側は不信感を強めていたという。

以上

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