“レトロ・ランプ” から。 黄色線の中が仏語で「だれ?」
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小学生から幼児向けマンガ どらえもんは楽しい。 多くの小学生だけでなく、中学生や高校生、大学生、いや社会人の我々が読んでも楽しく読める日本を代表する国民的なマンガです。 私は図書館からたまに 借りて読んでいますが、人気本なだけに 殆ど棚にはありません。
そこで いつも棚にあるフランス語版のを時々 借りてきて眺めています。 当然フランス語は読めませんが、なんとなく分かるのが、元がマンガという形態だからです。
ただし やっぱり世界的に見ても、悪友ジャイアンの暴力シーンが多いことや、女友達しずかちゃんの入浴シーンが多いのは受け入れられないでしょう。
また 主人公の “泣き虫” ノビタが仕返しにジャイアンにたびたび暴力を振るうのもいただけないが、それらは何十年前の感覚で 当時は普通だったのでしょう。
でもそれら 問題シーンを除外しても、何でも出て来る “どらえもんのポケット” は楽しい。 ノビタが泣きつくと、困ったなぁという顔で解決できそうな魔法の品々を必ず出してきます。
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時々 タケコプターやウチワで扇いで空中を飛ぶシーンも、マンガならではのこと。 実際 人間を持ち上げるほどの推力がタケコプターにあったとしても、タケコプターにくっ付けた頭が体全体の体重を支えることは出来ないから、頭から外れるはずです。
また ウチワを扇ぐだけで空中浮揚するのも、そんな大きな推力があったとしても、腕が体全体を支えることは (最初できても) 長時間できないから、ありえない話しです __ まぁ “魔法の絨毯” の類いで、否定する話しではなく、楽しいねと思ったほうがいいのです。
でも1カ所、完全に認識が間違っている箇所がありました __ 懐中電灯のようなオリジナル光線照射機の光を当てると、色んなものの原材料が姿を表すが、その話しの最後のオチで、照射機の光がしずかちゃんのヴァイオリンの弓にピカッと当たってしまい、”クジラが出現するシーン” です。
恐らく 原作者が “弓の毛はクジラのヒゲ” と勘違いし、クジラが出現するように描いてしまったものでしょう。 正しくは馬のシッポの毛だから、馬が出現するシーンでなくてはなりません。 だけど それが分かっていても、やっぱり このマンガは楽しい。
後日追加 __ 最近 弓の人差し指が当たる棹部分には “クジラのヒゲ” が使われていることを知ったので、上記シーンでクジラが出現するのが間違いではないらしいと考えるようになりました。
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『ドラえもん』は、藤子・F・不二雄による日本の児童漫画・SF 漫画作品。 発表期間は1969~96年 (ウィキペディアから)。
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今日はここまでです。
後日追加 __ このフランス語版のマンガで 光線照射機の光が当たるシーンのコマで、しずかちゃんが “Qui est la?” といっていますが、これは ”誰?” です。 発音は “キ エ ラ” で、イタリア語でも “キ エ ラ” と同じ発音ですが、綴りが違います。 “Chi e la?” です。 英語が “Who’s there?”、ドイツ語で “Wer ist da?” です。
これは、プッチーニの有名な歌劇『トスカ』第二幕で、ドアをノックする音がした後、ローマの警視総監 スカルピア男爵が “誰だ?” と応じるシーンで出てきます。 正確には、”(ドアをノックしたのは) 誰だ?” となりますから、位置的には 話者から少し離れた位置にいる人が誰かを問うている文章です。 目隠しをした場合の ”誰?” は少し違います。
これから、フランス語とイタリア語は近いなぁと思います。 英語とドイツ語も綴りは近いが発音は全く違いますね __ ”フーズゼア” と “ヴェア イスト ダ” です。 ラテン語から派生したのが、イタリア語/フランス語/ドイツ語ですが、二千年も経つと随分と変わるもんですね。
以上