汚染ごみ焼却灰、4県の国有地に最終処分場
東京電力福島第一原発事故後に発生した高濃度の放射性物質に汚染されたごみの焼却灰や汚泥の処分を巡り、環境省は、宮城、栃木、茨城、千葉の4県については県内に1か所ずつ、国有地に最終処分場を設けることを決めた。
9月末までに候補地を選定、提示する。
原発事故以降、東北、関東地方のごみ焼却施設や上下水道施設では、放射性セシウムが濃縮された焼却灰や汚泥が大量に発生。1キロ・グラムあたり8000ベクレルを超える廃棄物は国の責任で処分することになっており、9都県で計4万2575トン(8月3日現在)に上る。
同省は、特に発生量が多く、保管場所の確保が難しい4県では国有地を活用することとした。宮城、栃木、茨城の3県で市町村の担当者を集めた説明会を開くなど、すでに調整に入った。
(2012年8月21日20時31分 読売新聞)