原発問題

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ウランの里「人形峠」で行われた戦慄の住民思想調査 ※20回目の紹介

2014-12-29 22:00:00 | 【原子力ムラの陰謀】

*『原子力ムラの陰謀』著者:今西憲之

第1章 ウランの里「人形峠」で行われた戦慄の住民思想調査」を複数回に分け紹介します。20回目の紹介


原子力ムラの暗部を刻銘に記録に遺し、その男は逝った-

1995年12月8日、「夢の原子炉」と言われた

高速増殖炉「もんじゅ」でナトリウム漏れ事故が発生。

事故をめぐる”隠蔽”が次々と発覚する中、

一人の「国策会社」幹部が突如、命を落とした。

死の謎を解く鍵は、遺された膨大な資料のみ。

そこには原子力ムラが行ってきた”裏工作”の歴史が、

あまりにも生々しく記録されていた。

(P3「まえがき」から)

「『もんじゅ事故』で謎の死を遂げた西村成生さんが残した内部資料があるらしい」

 2012年冬、はじめにその話を聞いた時は、ここまで深くその資料と付き合うことになるとは想像もしていなかった。

  「西村ファイル」と名づけた資料の山を読み進めるうち、取材班は何度も我が目を疑った。国の特殊法人であるはずの動力炉・核燃料開発事業団(動燃=当時) が地域住民や職員の思想・行動を徹底的に調べ上げ、「洗脳」「工作」といった言葉が頻繁に飛び交う。そして、あまりに不自然な西村氏の死-。「原子力ム ラ」の異常な体質が、次々と浮かび上がってきたのである。

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**『原子力ムラの陰謀』著書 「第1章 ウランの里「人形峠」で行われた戦慄の住民思想調査」の紹介

前回の話ウランの里「人形峠」で行われた戦慄の住民思想調査 ※19回目の紹介

 ーウラン残土は、鳥取県と岡山県で計45万立方メートルあるとされている。方面地区にあった1万6千立方メートルのうち3千立方メートルは撤去されましたが、残りは野ざらしのままです

「もちろんこれですべてが解決したわけではありません。3千立方メートルのうち、290立方メートルのウラン残土はあまりに汚染がひどく、アメリカにまで輸送して処分するしかなかったほどです。残った残土はこのまま放置していいはずがありません」

 ー人形峠の調査を振り返り、ご感想は?

「私は原子力発電による環境への汚染や”核のゴミ”の問題などを研究してきました。だが、原子力発電をするには、そもそもウランを掘ることから始めなければならない。その段階から放射能汚染はあるのだ、もっと高い汚染がウラン鉱山で生じるのだと人形峠で気がつき、自分のおろかさを痛感しました。原発がなければ、ウランを掘る必要はないのです。被曝を防ぐことができるのです。いま日本のウランは100%海外からの輸入です。海外ではウラン残土が野ざらしのまま、被曝が拡大しています。ウラン238の半減期は約45億年。人類の被曝を考えると、ウランが最悪の放射性物質なのです」

※「第1章 ウランの里「人形峠」で行われた戦慄の住民思想調査 」は、今回で終了です。

引き続き、1/5(月)22:00から「第2章 動燃裏工作部隊「K機関」を暴く」の紹介を始めます。
(内容の一部)
・・工作に必要な予算・・数千万円程度必要・・当該予算(税金)はプールする
・・元動燃関係者「国家が推し進める核燃料サイクルですから、予算は青天井」
・・原子力施設の地元には、国の「電源三法交付金」が支払われる。この原資は、我々の電力料金に上乗せすることで捻出されている。カネで横っ面をひっぱたき、黙らせる。原子力ムラの得意技


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