東通1号機、津波15mでも安全…耐性検査結果
東北電力、北海道電力、日本原子力発電は27日、それぞれ東通(ひがしどおり)原子力発電所1号機(青森)、泊原発2号機、敦賀原発2号機(福井)について実施した「ストレステスト(耐性検査)」の1次評価結果を、経済産業省原子力安全・保安院に提出した。
いずれも、設計の想定を超える地震や津波に対して「安全性に余裕がある」とする結果だ。
これまでに、関西電力大飯(おおい)原発3号機など計8基のテスト結果が保安院に提出されていた。今回の3基を合わせた11基のうち、東通1号機だけが福島第一原発1~4号機と同じ「沸騰水型」とよばれる形式。この型の提出は今回が初めてだ。
東北電力によると、東通1号機は、地震の揺れは加速度900?(想定450?)まで耐えられ、津波は15メートル(同8・8メートル)の高さでも原子炉を安定して冷却できる。泊2号機、敦賀2号機は、想定の地震に対し1・77~1・86倍、津波は1・5~4・1倍の高さまで余裕がある。
保安院は、東通1号機について、敷地内の断層の再評価を東北電力に指示している。その結果をストレステストに反映させるため、再稼働の時期は不透明という。
最終更新:12月28日(水)1時13分