<被曝労働問題プロジェクト>被曝労働なしには原発は動かない。苦しみ、亡くなる労働者は多数。
http://2011shinsai.info/hibakuroudou より
福島原発事故は、日常的には隠されていた原発内で被曝労働を強いられている下請け労働者=被曝労働者の存在を、マスコミにも露出させる状況を生み出しました。実は、事故にならなくても、被曝労働なしにはすべての原発は動かないのです。
労働者は重層的な下請構造の下に雇用され、雇用関係が曖昧な中で、権利や安全がないがしろにされた環境で働いています。また、被曝により後年がんや白血病を発症し、苦しみ、亡くなる労働者は数多くいますが、国・電力会社・雇用業者は一体となってそれを隠蔽してきました。これを許してきた差別的な社会構造自体も、問われなければなりません。
〈人の命を踏み台にしたエネルギーはいらない〉
この視点を私たちの脱原発運動のベースに据え活動た活動を行うため、このプロジェクトは立ち上げられました。主に以下の取り組みを進めていきます。
【1】連続講座「今こそ、被曝労働(者)問題を考えよう」
被曝労働問題を知り・考える連続講座を開催します。多くの方の参加をお願いします。
◆ 第1回:7月2日(土)渡辺美紀子さん、北村小夜さん (2011-06-19up)
◆ 共催:8月27日(土)原発労働者の労働運動−経験と課題:斉藤征二さん講演会 (2011-08-10 up)
◆ 第2回:9月24日(土)樋口健二さん
◆ 第3回:12月17日(土)川本浩之さん「被曝労働者への労災認定と損害賠償の現状 」
◆ 第4回:2012年1月22日(日)近藤昭二さん「被曝労働者たちを描いた映画から 」
【2】『被ばく労働自己防衛マニュアル』の刊行と配布
労働者の命と安全のためには、被曝労働には行くべきではありません。しかし、行かざるを得ない労働者には、使い捨てられ・殺されないための情報を提供し、ともに労働者の権利と安全、保障を求めることが必要です。
◆『被ばく労働自己防衛マニュアル』完成しました (2011-07-10up)
【3】被曝労働者への聞き取り・労働相談活動
これまでも被曝労働者の運動に取り組んできた原子力資料情報室や各地の労働安全センター、労組などと協力し、被曝労働者への聞き取り・相談活動を行います。福島現地、日雇寄せ場などで情宣を行い、派遣労働者への取り組みも行います。
◆ 緊急相談先・情報提供先の紹介 (2011-07-16up)
【4】政府・電力会社・雇用業者等との交渉
他の団体や電力総連申し入れプロジェクトと協力し、労働者の相談に基づいて政府や電力会社への交渉、雇用業者に対する争議支援を進めます。
◆ 7/26 福島第一原発の被ばく労働に関する関係省庁交渉 (2011-07-16up)
【5】被曝労働問題に関するデモ・集会などの大衆行動
被曝労働問題を、それぞれ労働者個人の問題にしていては、この差別的な原発と被曝労働はなくなりません。労働者を大衆的に支えて問題に取り組む必要があります。
◆ 情報:「線量計つけず作業、日本人の誇り」 海江田大臣発言内容 (2011-07-28up)
◆ 声明:海江田大臣「線量計つけず作業、日本人の誇り」発言への抗議声明と辞任要求 (2011-08-03up)
【6】法的支援
弁護士と協力し、労災認定裁判、補償請求裁判、原発差し止め訴訟裁判などの支援に取り組みます。
◆ 原発労働に関する国内法令など (2011-07-17up)
【7】被曝労働問題に関する基礎的資料・情報の提供
これらの取り組みに必要な資料・情報を集積します。