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原発問題

原発事故によるさまざまな問題、ニュース

<東海再処理施設>腐食穴 事故の国際評価「レベル1」に

2011-11-03 21:40:25 | 原発の異常情報

<東海再処理施設>腐食穴 事故の国際評価「レベル1」に

日本原子力研究開発機構の東海再処理施設(茨城県東海村)の排気ダクトに10月28日、腐食穴が見つかった問題で、経済産業省原子力安全・保安院は31日、原子力事故の国際評価尺度(INES)で「レベル1」(運転制限範囲からの逸脱)との暫定評価を発表した。

 INESは、国際原子力機関(IAEA)が定めた世界共通の尺度。0~7までの8段階で評価し、数値が大きいほど深刻さを増す。最近では、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で08年に見つかり運転再開延期の主因となった屋外排気ダクトの腐食穴が、レベル1と評価されている。【河内敏康】

(毎日新聞 10月31日(月)19時33分配信)


福島第一原発2号機 格納容器に穴。原子炉内の核燃料大部分溶け、圧力容器や格納容器に溶け落ちた

2011-11-03 07:24:16 | 未分類

福島第1原発:一時臨界の可能性 2号機にホウ酸水注入

 

 東京電力は2日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器内の気体に、核分裂の際に生じる放射性キセノン133とキセノン135がごく微量含まれている可能性があると発表した。同午前2時48分から1時間、核分裂を抑制するホウ酸480キロを水に溶かして注入した。容器内の温度や周囲の放射線量に大きな変化はないが、東電は同日の会見で「一時的、局所的に燃料が核分裂し、臨界状態になった可能性がある」との見解を明らかにした。【種市房子、関東晋慈、奥山智己、久野華代、中西拓司】

 東電は日本原子力研究開発機構に気体の詳細分析を依頼、キセノンが含まれているかどうかの確認を急いでいる。

 東電によると、格納容器内の気体を浄化して外部に放出する「格納容器ガス管理システム」(10月28日稼働)を使って1日午後、容器内の気体を調べたところ、2種類のキセノンが1立方センチあたり10万分の1ベクレル含まれているとの結果が出た。一方、核分裂反応で同時に発生する放射性ヨウ素131は検出されず、原子炉建屋1階での調査でも、核分裂反応時に放出される中性子は検出されなかった。

 2日会見した東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「キセノン133などが発生しているとすれば、一時的、局所的に燃料が核分裂を起こし、臨界状態になった可能性がある」と説明した。しかし、圧力容器の温度や圧力のデータに大きな変化がみられないことから、臨界が長時間続いた可能性は否定した。

 経済産業省原子力安全・保安院によると、福島第1原発1~3号機の原子炉で冷却のため注水量を増やしている。水は中性子を減速させて臨界しやすくする性質があるため、局所的な臨界が起きている可能性は否定できないという。保安院の森山善範原子力災害対策監は「原子炉の温度は安定し、ホウ酸を注入することで大規模な臨界は防止できる」としている。

 2号機では5月の解析の結果、格納容器に穴が開いていることが分かった。原子炉内の核燃料の大部分が溶け、圧力容器や格納容器に溶け落ちているとみられている。

毎日新聞 2011年11月2日 7時16分(最終更新 11月2日 13時06分)


福島第1原発:“臨界”連絡遅れ保安院長に厳重注意

2011-11-03 06:53:39 | 原発の異常情報

福島第1原発:“臨界”連絡遅れ保安院長に厳重注意

 藤村修官房長官は2日の記者会見で、東京電力福島第1原発2号機で臨界が一時的に起きた可能性がある問題について、首相官邸や経済産業相への連絡が遅かったとして、枝野幸男経産相が深野弘行原子力安全・保安院長に厳重注意したと発表した。

 藤村氏は「原発事故収束の取り組みは政権の最優先の事案で、場合によっては核分裂反応に発展している可能性があるという情報だった。速やかに伝達すべきだった」と語った。

 核分裂で発生する放射性キセノンが検出されたのは1日午後。保安院は1日夜の段階で東電から連絡を受けたが、藤村氏は「(保安院は)温度や圧力のデータからただちに危険を生じる事態でないということで、翌朝に官邸や経産相に報告すると判断したと聞いた」と経緯を説明した。

 保安院は首相秘書官に2日午前7時過ぎに連絡し、野田佳彦首相には秘書官から報告が入った。その後、枝野氏に伝わり、藤村氏が報告を受けたのは午前9時ごろだった。【小山由宇】

(毎日新聞 2011年11月2日 19時38分)


福島2号機の核分裂ほぼ確実 ◇1、3号機でも核分裂の可能性

2011-11-03 06:41:18 | 未分類

<福島第1原発>2号機でキセノン検出確認

 

◇1、3号機でも核分裂の可能性

 東京電力福島第1原発2号機の原子炉格納容器内で、核分裂によって生じる放射性のキセノン133やキセノン135とみられる気体がごく微量検出された問題で、経済産業省原子力安全・保安院は2日、検出されたのはキセノン133と135だったと発表した。東電も同日、気体を再度測定した結果、同濃度のキセノンとみられる気体を検出したと発表。保安院は「核分裂反応が起き、キセノンが発生した可能性は高い」と話している。
東電は、日本原子力研究開発機構に気体の詳細分析を依頼。同機構がキセノンの検出を確認し、保安院が公表した。保安院は「1、3号機でも同様に核分裂が起きている可能性がある」としている。

東電は、格納容器内の気体を浄化して外部に放出する「格納容器ガス管理システム」(10月28日稼働)を使って1日午後に採取して測定した物質を再び調べた。その結果、キセノン133とキセノン135がそれぞれ1立方センチあたり10万分の1ベクレル程度含まれるデータが得られた。

さらに、2日昼にも物質を採取して測定し、同濃度のキセノン135を検出した。キセノン133は検出されなかった。

東電の松本純一原子力・立地本部長代理は会見で「(1日午後に採取した)同じ気体から2回検出されたので核分裂が起きた可能性は高い。ただ、核分裂が起きていたとしても小さいレベルで、大量のエネルギーを出している状況ではないので問題はない」と説明。圧力容器の温度や圧力のデータに大きな変化はなく、核分裂が繰り返し起こる臨界が続いた可能性を否定した。

2号機の格納容器内では、8月にも今回と異なる方法で調査を実施。2種類のキセノンが発生していた可能性があったが、ごく微量で検出できなかった上、再臨界の可能性は低いとして詳しい測定をしていなかった。

保安院の森山善範原子力災害対策監は「今後、連続的な核分裂で局所的な臨界が起きたかも含め、専門家の意見も聞きながら確定していきたい」と述べた。【奥山智己、関東晋慈、久野華代】

(毎日新聞 11月2日(水)22時0分)