子供の頃に見た風景

2015-05-28 08:00:00 | 写真
小学生の頃(54年~60年前)毎日通った道にあった風景。

家の形をしていれば上等だった、記憶では、防空壕に住んでいる人もいた。

生まれた家の四畳半の家族団欒の場の窓のすぐ近くに防空壕の穴がぽっかり開いていた。

横須賀の山の家屋のあるうちの一番てっぺんに住んでいた私の格好の遊び場、探検の場でもあった。

そんな防空壕を住まいとする人がいても、違和感はなかった、。

戦後10年~15年経った横須賀。

流石に防空壕の住人はいないが、此処にも多分人は住んでいるのだろう。





東京のあら捜しをしているわけではない。
殊更奇を衒っているわけでもない。
東京の生活そのものであると思う。
戦災に遭っていれば、この風景は一挙に失われていただろう。
廃墟ではなく、人間が生活している場なのである。
華やかなオフィスビル群のすぐ横、東京スカイツリーの真下に息づいている現実である。
そして、オフイスビル群より、東京スカイツリーより確実に華やかで充実した、物を大切にして生きる
日本人がここに生きて、生活している。

いつか失われてしまうであろう桃源郷。