杉並の純一郎(3)

2009年12月で68歳に!
先の戦争が一体なんだったのかを今一度勉強し、次の世代に伝えてゆきたい。

口蹄疫被害はやはり人災!

2010-05-20 11:26:55 | Weblog


 先週末からようやく報道機関は口蹄疫被害を報道し始めた。当初は現場被害状況を伝えるばかりであったが、昨日辺りから問題の所在を少しずつ解明し始めている。そして、我々が一週間前から指摘しているように政府、報道を読めば赤松農水大臣、の無作為によるものであることを明白にしだしている。
 このような無能、無責任な大臣は一刻も早く罷免し、新しい大臣の下で口蹄疫問題の解決にあたって貰いたい。第一、宮崎は恐らく赤松大臣が現場に入ることを許さないであろうと思われる。

 どうして、こうも社会党系の指導者は危機管理が出来ないのか?阪神淡路大震災の村山富一、今回の赤松農水大臣、そして臨時代理を務めた宮崎出身の福島瑞穂、三人が三人、揃いも揃って、緊急事態が起きた時に何の対応も出来ない大臣である事が判ってしまった。そして一人は総理大臣である。長い間常日頃他人のすることを批判ばかり、粗さがしに専念しているといざ自分がその立場に立つと為政者としてするべき事が見えてこないと言うことなのだろうか?

 役所であれ企業であれどんな組織を束ねるにもその長たるものは、その組織の存在価値を左右するような危機が何かということに常に意識を集中することが第一である。そしてそのような危機が起きたら自らがその組織を動かして行くと言うことが要求されるのである。そこでは、年齢、経験、資格と言ったことは全く関係なくなり、降りかかる危険の程度・規模と言うものを冷静沈着に研ぎ澄ました感覚で見分けると言う事だけが要求される。現状をしっかり観察し対策をたてる。例えれば、ネズミを捕まえるのに大砲を使っては成らないし、熊に遭遇して素手で戦う愚を犯してはならないと言うことだ。その時の状況に応じて危機に対応しないと、巨額の支出をするだけに終わってしまったり、今回のような莫大な被害を生んでしまうと言うことになる。これが先ず出来ないと組織の長に成る資格はない。といっても、その組織の存在価値を左右するような危機はそう度々興るものではないから、現実には組織に不適格な長でも何とか務まっているように見えると言うことでしかない。

 今日の産経は、タイトルとして「初動遅れ 感染拡大」と「政府 防疫を軽視」の二つをあげ、口蹄疫発症が確認された4月20日から政府が首相の下に対策本部を置いた5月17日までの出来事を時系列で示している。そして、それを見ると何も手を打っていないことが判る。そしてその防疫体制の欠如に気が付いたのは5月16日になって宮崎入りした官房長官が同日夕刻首相に被害を報告。政府が全省庁を挙げて本格的に動き出したとある。
 やっぱり、思った通りだ。それまで何にもと言って良いほど何にもしていなかった、無作為に被害の拡大を任せていた、と言うことが判明する。
 それでも赤松大臣は「具体的に私の何処が間違っていたのか教えてほしい」と開き直って、自己正当化を続けた。まさに、「馬鹿に付ける薬はない」であり、「無作為」の一言である。やるべきことをやらなかった。そういう意味では鳩山が「当面やるべきことを全てやる。迅速にやると言うことであります」と19日に言っているのは妥当では有る。
 だが、真相究明とこの責任の所在を明らかにすることは絶対に疎かにすることは出来ない。

 10年前の場合は対策費に100億円を準備し早急に対策をとったことで35億円に収まったと聞いているが、今回は今のところ判明している被害の畜産農家関連の支払いだけで
300-400億円に上ると言われている。赤松大臣を始めとする民主党関係者にはこれがすべて国民の税金で賄われることを十分に噛締めてもらいたい。そして、民主党政府には国を預かると言うことの責任の重さを改めて認識してもらわねばならない。子供がおもちゃ箱をひっくり返し、ただ遊ぶだけでなくおもちゃ=国家そのものまでを壊してしまっていることに多くの国民は憤りを覚えているのである。それが口蹄疫に限らず政権への支持率20%以下に表れていると言うことだ。