紫の サギゴケ マットの中に白花の混じっていることがある。
種名を ムラサキサギゴケ と習っている頃 その白花は何と言うのか が話題になったことがある。
白い花なんだから ムラサキ をはずして サギゴケ とすればいい などと話したものだった。
紫の種子から発芽する白花なんだから 別種ではなく 変異 の中に含んでいいと思うんだが・・・。
白い花には 白い花で清楚な感じがして好感が持てる。
標高８００ｍ程の所に広がる ブナ の森を歩いてきた。
午前１０時というのに気温は ８℃。じっとしていると寒いから歩く速さがひとりでに早くなる。
梢越しに陽が射してくると ほっとする。
森の中では昨年大発生した マイマイガ が孵化を始めていた。
長さ３ｍｍほどの毛虫が身を寄せ合って 黒い苔のようになっていた。
ブナ の花も眼の前で観察できた。
ひとつの花芽から 雌花一個と雄花が５個出ている。雄花の柄の長さがそれぞれ違うのが面白い。
若葉には マイマイガ の毛虫の喰痕が見えるし 黒い毛虫も写りこんでいる。
若葉につていたピンクの毛玉は 虫こぶ だと思うが 何者の仕業かはわからない。
向こうの雪の尾根の ブナ も緑になっていた。
風に乗ってどこまでも飛んでゆく マイマイガ の毛虫だから あそこまでも飛んでゆくだろう。