奥只見キャンプ場は今日も一日雨降りだった。
昨日 降り続いていた雨は 荒沢岳 では雪のようだった。
一瞬の雨の切れ間に姿を見せた山肌は白く変わっていた。
吹き荒れた風に ブナ の葉もほとんど吹き飛ばされた。
寒々とした裸の梢の向こうの雪の山肌は否応なしに冬の訪れを認識させている。
奥只見キャンプ場の今年の営業は終了した。
今は越冬準備で忙しい。なのに今日は一日雨降りで作業能率は低下する。
まだまだ楽しめる紅葉だが雨に濡れて色はくすんでいる。
荒沢岳の上部も低い雲に覆われて見ることができない。
この雲が下がってくると雨にあられが混じってくる。
奥只見 片貝沢に通じる道はない。
船をチャーターして銀山湖を渡り水上からでないとアクセスできない。
秘境という言葉が ピッタリの場所だ。
湖上に朝日が射してきた。
船は片貝沢に入ってきた。この辺の紅葉はピークを過ぎたようだ。
沢の奥で船を降りる。サワグルミ は葉を落としているが カエデ は赤く染まっている。
沢を遡上する。河原の石まで染まっているようだ。
ここからは川から離れて尾根に向かう。ブナ の黄葉がきれい。
尾根を登って一休み。ハウチワカエデ の紅葉を堪能する。
再び川に降りる。今日の目的地は画面右上の松の木のあたりだ。
紅葉の中の急斜面を登る。紅葉に隠れてほとんど人影は見えない。
この辺が目的地かな?
熊の爪痕がいっぱいついている ブナ の大木の下で お昼を食べて帰りました。
登山口では まだ緑の残る ブナ の林の中を登る。
この林が最高地点の林。これより高地では ブナ の大木は育たない。
山頂から向こう側を見下ろすと・・・・・。
登山道から見下ろす斜面には 思わず息をのむ ヤマモミジ の 紅葉 と 黄葉。
すぐ足元には低くなった太陽が ハウチワカエデ の幼木の葉を裏から照らしている。