みなさん、こんにちは。前回、A Wrinkle in Time by Madeleine L'engleより、牛乳を温めた時にできる膜を表す英語について紹介しましたが、今回はその続きのシーンから、「~ありますか?」と尋ねる時に使えるhaveをご紹介します。
今回の引用は、前回、自分とMeg、そしてお母さんにもココアを作ってあげようとミルクを温めていたCharlesが「お母さんも要るかなと思って(I thought Mother might like some.)」と言っていたシーンの続きです
まずは辞書なしで、知っている単語と前後の流れをよく観察しつつ、特に登場人物3人の会話に注目をして、どのようなことを話しているかを想像をしながらお読み下さい (チャールズの言葉から始まります)
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"I thought Mother might like some."
"I might like what?" a voice said, and there was their mother standing in the doorway.
"Cocoa," Charles Wallace said. "Would you like a liverwurst-and-cream-cheese sandwich? I'll be happy to make you one."
"That would be lovely," Mrs. Murry said, "but I can make it myself if you're busy."
"No tourble at all." Charles Wallace slid down from his chair and trotted over to the refrigerator, his pajamaed feet padding softly as a kitten's. "How about you, Meg?" he asked . "Sandwich?"
"Yes, please," she said. "But not liverwrust. Do we have any tomatoes?"
Charles Wallace peered into the crisper. "One. All right if I use it on Meg, Mother?"
"To what better use could it be put?" Mrs. Murry said.
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さて、いかがでしょう。
「お母さんもココア飲む?」と聞いた後、
"Would you like a liverwurst-and-cream-cheese sandwich? I'll be happy to make you one."
「リバーヴルスト(レバーでできたソーセージ)とクリームチーズのサンドイッチも要る?よかったら作ってあげるよ。」とCharlesが母親(Mrs. Murray)に尋ねます。
"That would be lovely," Mrs. Murry said, "but I can make it myself if you're busy."
それを聞いた母親は、「あら、良いわね!でも忙しかったら自分で作れるから大丈夫よ」と言います。
するとCharlesは"No tourble at all." (全然大丈夫だから作ってあげるよ。)"How about you, Meg?"(Megは?) "Sandwich?"(サンドイッチ食べる?)と尋ねながら冷蔵庫に向かいます。
Charlesはしっかりとした会話が出来る賢い子ですが、5歳でまだ小さいので足の先までカバーされているパジャマを着ているようです。その様子が書かれているのが"his pajamaed feet padding softly as a kitten's."です。まるで子猫が歩く時のような音がします。
Charlesから「Megもサンドイッチ食べる?」と聞かれたMegの返事が今回のお勧めのhaveを使った表現です。
"Yes, please," she said. "But not liverwrust. Do we have any tomatoes?"
(ぜひ、頂くわ。でも、レバーヴルストじゃなくて、トマトある?)
☆今回のお勧め表現☆
「~ありますか」と相手に尋ねる時のhave
Do we have any tomatoes? と尋ねることで、文脈からMegはトマトがあったらサンドイッチにトマトを入れて欲しいということを伝えています。
文脈によって伝える内容は変わりますが、「~ありますか。」と尋ねていますので、基本的にはそれを求めているということになります。
この表現、主語をyouに変えると、お店やレストランなど様々な場面で使えます。
レッスンで、旅行に関する表現を学習された方にはお馴染みの表現となりますが、お店に行って、「このお店には靴は置いていますか。」と尋ねたい時、Do you have shoes in this shop?と言うと伝わります。「大きいのはありますか」という時は"Do you have bigger ones?" ※靴の場合、複数扱いの為、代名詞もonesというように複数のエスが付きます。
レストランで「ビールありますか。」と聞く時は、"Do you have beer?"
薬局で「風邪薬ありますか。」 と聞く時は、"Do you have medicine for a cold?"
本屋で「英語の本ありますか。」は "Do you have books in English?"
眼鏡屋で「サングラスありますか。」は"Do you have sunglasses?"
この表現を書いていて、思い出しましたが、「時間分かりますか」は "Do you have the time?"とtheを付けて表します。時間="time" だから、よし!"Do you have time?"だ!と張り切って尋ねると「時間ありますか(つまり、今お暇ですか)」ということになりますので、この場合は、どちらの意味で言いたいかによって、少し注意が要ります。
話が少しそれましたが、本文に戻って、Megのリクエスト、トマトはどうなったかを見ていきます
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Charles Wallace peered into the crisper. "One. All right if I use it on Meg, Mother?"
"To what better use could it be put?" Mrs. Murry said.
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crisperとは?
Megに "Do we have any tomatoes?”と聞かれて、Charlesが覗き込む(=見る)場所と言えば、トマトが入っている場所(野菜室)と予測できると思います。
Cambridge Dictionaryの定義によると、crisper : a colder part at the bottom of a fridge(=a piece of kitchen equipment that preserves food at a cold temperature), used for keeping fruit and vegetables fresh and firm です。(英英辞典、fridgeの説明もされているのがいいですね!)
野菜室を見て、「一つあるよ。お母さん、このトマト、Megのサンドイッチに使ってもいい?(One. All right if I use it on Meg, Mother?)」とCharlesに聞かれたお母さん、"To what better use could it be put?"と答えています。
to put something to a good use 「~を活用する/~を活かす」という意味のイディオムを使った疑問文で、直訳すると、「それ以上にそれを活かせる方法がある?/それ(そのトマト)を活かすのはそれが一番よ」となり、なんだかまどろっこしい言い方をしている気がしますが、Megのお母さんは科学者なので、お母さんなりの「もちろんよ!」という返事なのでしょうね。
難しい言い回しもありますが、基礎単語を使った表現は英会話のいい勉強になりますね!
今回ご紹介したシーンは15ページにあります。
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