洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

牛乳のskinとは? 単語の意味、カギは文の流れです⑳ Part 1 ~A Wrinkle in Time by Madeleine L'engleより~

2023年05月04日 | 洋書の読み方

みなさん、こんにちは。GWはいかがお過ごしですか。

レッスン準備の為、また少し久しぶりの更新になりましたが、今回は A Wrinkle in Time by MADELEINE L'ENGLE より、

知っていたらちょっと便利?!な英語表現と英文読解のコツをご紹介します。

今回紹介するのは、この本の主人公のMegと彼女の5歳の弟のCharles Wallaceが、夜中に二人で会話をしている場面からの引用です

まずは辞書なしで、知っている単語と前後の流れをよく観察しつつ、特に二人の会話(最後にお母さんも登場します)に注目をして、どのような内容か想像をしながらお読み下さい

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

"You'd better check the milk," Charles Wallace said to Meg now, his diction clearer and clearer than that of most five-year-olds. "You know you don't  like it when it gets a skin on top.”

"You put in more than twice enough milk." Meg peered into the saucepan.

Charles Wallace nodded serenely. "I thought Mother might like some."

"I might like what?" a voice said, and there was their mother standing in the doorway.

"Cocoa," Charles Wallace said. 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、いかがでしょう?

Charles はMegと会話をしながら、何かをしていますが、それは一体何でしょう?

ヒントは、まず、Megに対してCharlesがYou'd better check the milkと言っているところ。

そして、Megがsaucepanを覗いて、milkが2人分より多いよと言っています。

それを聞いたCharlesは「お母さんも要るかなと思って」と言います。

ちょうどそこへやってきた母親が二人の会話を聞いて、「私が何が要るって?(I might like what?)」と聞きます。

Cocoa.」とCharlesは答えています。

 

ココアとミルク、そして、そのミルクを確認するということは、と推測すると、

もしかして、Charlesは自分とMegそしてお母さんにココアを作るために牛乳を温めているのかな?と想像できると思います。

果たしてその通り、Charlesは片手鍋(saucepan)で牛乳を温めています。

今回のお勧め表現は、CharlesがMegに言った、ミルクを確認すべき理由のところにあった次の言葉(特に太字のところ)です。

"You know you don't like it when it gets a skin on top.”

牛乳の具合を確認してと言っていた言葉の続きですので、上記の"it"は牛乳の話です。

牛乳のskinとは??

牛乳を温めた時にどのようなことが起こるかを思い出しながら読むとすぐにピンと来ると思います。

牛乳を温めると、表面に薄い膜が張りますね。どうやらMegはその膜があまり得意ではないようで、

CharlesはMegに「牛乳の膜、あんまり好きじゃないでしょ?だから、膜が張らないように牛乳を見ておいて」と伝えていました。

あの膜、皮膜と呼ばれるものだそうですが、確かに皮のように見えますが、英語で言う時もシンプルにa skinでOKとは

ちなみに、牛乳の表面に膜が出来るのは、牛乳が40度以上になった時だそうです。a milk skinとも呼ばれます。

出来上がる温度は異なりますが、牛乳の膜に似た湯葉も英語で表す時はskinを使って、湯葉の場合は豆乳に出来る膜ですので、a soy milk skinと言うといいです。

このシーンの続きにもまた英会話の参考になる表現が登場します。それは次回ご紹介します♪

今回ご紹介した本はこちら♪

この本は、以前当ブログで取り上げたWhen You Reach Meの中で主人公がいつも持ち歩いて読んでいた本です。

本の中に登場する本を読んでみるのも読書の楽しみの一つです

 

・・・・・・・

知っている単語、本当に活用できていますか?
English and Beyondのホームページはこちら→ English and Beyond

尼崎阪急塚口ソコラから歩いてすぐ。洋書や英文雑誌を使ったレッスンを行っています。正しい練習法で上達する方が増えています。
レッスンは月謝制です。体験レッスン受付中☆ レッスンはオンライン(スカイプ)でもご受講頂けます。お気軽にお問合せ下さい♪

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 感覚を表す英語 単語の意味... | トップ | 「~ありますか」を表すhave... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿