ラティハン日記2

ラティハンと人生の散歩道

バパの魂(jiwa)あるいはロホの概念・2 物質の魂(物質力)-1

2016-07-06 | 日記
ロホ イロフィ roh ilofiを除いて、我々はいくつかのスーフィーソース(起源となりうるスーフィー達)に戻って、バパの分類のそれぞれを考えてみることができますが、バパの魂の概念と大多数のスーフィーのものの間に1つの原則的な区別があるようです。

P96
大多数のスーフィーは、人間の中に一つだけ、魂があると信じています。
但し幾人かのスーフィーは、それを構成するいくつかの側面および別の要素があることを推測しました。

例えば、イブン・アル・アラビーは、3つの魂のことを話します。

植物、動物及び合理的な魂。

彼は、アリストテレスのように、人間内部に3つの別々の魂がある、、、というのではなく、一つの魂に三つの側面があるというのです。

また、アル・ギャザリ(al-Ghazzali)は、人間の魂の(5つの)レベルについて語っています。

1、アル・ルーフ アル・hassas、(al-ruh al-hassas,)

2、アル・ルーフ アル・khayyali、(al-ruh al-khayyali)

3、アル・ルーフ アル・'aqli、(al-ruh al-'aqli,)

4、アル・ルーフ アル・dhikri wa アル・fiqri (al-ruh al-dhikri wa al-fiqri)

5、アル・ルーフ アル・クドス アル・ナバウィ(al-ruh al-quddus al-nabawi,)

その用語によって、彼は単に魂のいくつかの側面を示しています。

これに対してバパは、実際にこの宇宙に7つのべつべつの魂があると考えています。

(誕生の時に)、それぞれの人間の中に7つのそれぞれの魂が届いて、そして、その各々が(最後には、地上の命が終わる時には)その宇宙にある自分の相手に戻ろうとします。

またそれぞれが別々のそれぞれ自身の世界を作っています。

今、私たちはより詳細に魂の彼の概念を見てみましょう。


材料魂。(マテリアル ソウル)

バパは彼の基本となる著書、スシラ ブディ ダルマ(Susila Budhi Dharma)で材料魂の問題を扱っています。

以下、材料魂に関する彼の主な考え方を選び出し、引用します。

さて話は、人間の生活に(あるいは生命に)接続されている様々な魂で始まり、いろいろな事柄は詳しく語られます。

P97
これらのうち最初のそして一番低いレベルのものは、サタンの魂が含まれているため、材料の魂です。

彼らは無生物(地球上に存在する全ての物質)または人が作り出したもののすべての種類の中に存在しています。

そのようなものは生きていないものであるように思われますが、そして、実際にそれ自体では動くことができません。

しかしながら、人間の思考レベルに対応している魂で満たされています。

それゆえ、人はあらゆる種類の目的のためにそれらを使用することができます。

そして、その形状や外観を人の意向にそって変更することができます。

「その材料の魂は、悪魔的な要素を含んでいる」と言う事を証明するために、彼はこう言っています。

「物質で作られた対象物(製品)が人間のおかげで自分が存在していることを思い起こせば、それらが人間に対してそのような力を持っているということは人間には信じられないことです。

それらは人の心の創造力によって作り出され、存在し、それゆえに人間の感覚に対して強い魅力を感じさせるような、強力な魂で満たされています。

こうして、それらのものはそのようなもの(人により作られた故に存在できているもの:訳注)と見なされることがなくなり、さらには逆説的に崇拝の対象と祝福の源泉として見なされるようになっていきます。

人々が実際に必要に応じて自分の所有物を使用する能力を失い、そして人々は自分の所有物の支配下の完全に入ってしまい、その結果人々の所有物が人々を支配し、人々を使うというような事態が起こりえます。

これが多くのお金持ちが貧しい人々を「お金を持っていない」という理由だけで「彼らは劣っている者達」と見下している理由です。

これは彼らの自我が材料の魂によって満たされている為に起こる事なのです。」

P98
「物質的な持ち物は、低いレベルのものではありますが、本当に必要なものです。

人の手の中の道具として、そしてより良く整備された人間の生活の為に誰もがそれらを所有しなくてはいけません。

しかし、所有物は使用するためのものであり、崇拝の対象になってはいけないことを忘れてはなりません。」

材料魂の悪魔的な危険性に対して警告した後、それらに対して抵抗することができるようにとバパはラティハンを実習する弟子たちに助言します。

「あなた方自身の持ち物の主人であるためには、あなた方は忍耐と誠意をもってラティハンの修練を行う必要があります。」
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ここまで、英文はこちらを参照願います。<--リンク

原典はこちら、THE PATH OF SUBUD (1969) Author: Drs Kafrawi : Kafrawi McGill University Montreal.<-- Link


PS
本書では「物質の魂」、協会では「物質の生命力」、あるいは短縮した言い方で「物質力」と表現します。

そしてインドネシア語ではroh rewani, daya hidup kebendaan(rewani精神、物質の生命力)となります。<--リンク

さて、「物質は生きてはいない」、「だから物質の生命力という表現はおかしい」という件については、ページを改めて議論したいと思います。<--リンク

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「バパの魂(jiwa)あるいはロホ(Roh)の概念」一覧にはこちらから入れます。<--リンク


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