ジョーの日記

米国での日々の生活を写真と言葉で綴ります。

吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」のこと

2024-01-07 | 日記
昨夜雪の予報だったのだけど、
今朝起きるとさほど積もっていなかった。
それでも用心をして末息子を送るため早めに空港に向かう。
ラスベガスとアムステルダム経由なのでかなりの長旅だ。
末息子のドイツでのインターンシップ終了は3月なのであともう少し。
娘と黒猫は明日ワシントンD.C.に戻る。

最近夜寝る前に読んでいる本はというと
最新のジブリ映画と同じタイトルの「君たちはどう生きるか」だ。
1937年の吉野源三郎の小説で、
コペル君というあだ名の中学2年の少年「本田潤一」とその叔父が、
日常生活で直面するさまざまな問題を通して
母方の叔父さんとものの見方や生き方を考えて成長していく物語だそう。
宮崎駿監督が小学生の時に読んで(教科書に載っていたらしい)感銘を受けたと言う。
映画のストーリーとは異なると言われているけれど、
タイトルに持ってくるあたり、やはりどこか重なる部分はあるのかもしれないと思い、
去年札幌駅近くの紀伊国屋書店で購入した。
80年前に書かれたこの本、まだ4分の1ほどしか読んでいないけれど、
おとなでもこどもでも読めるわかりやすい言葉で丁寧にやさしく書かれている。
挿絵もあったりして、なんとなく童話のようでもある。
でも話はすぐに「人間はほんとに分子みたいなものだね」とか、
コペルニクスの地動説などの深い話に発展していくので驚いた。
読んでいて、なんとなく糸井さんが好きそうな文章だなと思ったので、
検索してみたら「糸井重里も絶賛」とあり、やっぱり!と思った。
その当時は反戦への思いを熱く秘めた作風のため、
太平洋戦争が始まってからは、刊行できなくなったそうだ。



裏表紙には
「君自身が心から感じたことや、
しみじみと心を動かされたことを、
くれぐれも大切にしなくてはいけない」
と書いてある。






ひさしぶりにほんの少し雪が降った朝の散歩風景。
マイナス7度。
寒いけれど美しい。

長男夫婦からのクリスマスプレゼントで
星の王子様のオペラチケットを貰った。
初オペラ、です。
どんなふうなんだろう。
22日楽しみだ。
コメント
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