昨年我が家の裏庭の富士りんごの木に数個できたうちの一個。
まだまだ小さくて細い木だけどちゃんと実をつけた。
小粒で可愛らしく、とっても綺麗な赤い色。。
小学生の頃、毎年秋になると知り合いのりんご園でりんご狩りをしたのを思い出す。
記憶を辿ってみると、
大きくて蜜のたくさん入ったシャキシャキの甘いりんごと、
長い髪を一本に束ねた奥さんの日焼けした笑顔と明るい声をよく憶えてる。
我が家の小さな畑から収穫した
きゅうりとオレンジ色のプチトマト。
このプチトマト、赤くなるものとしばらく待っていたら、
いっこうに赤くなる気配がなく、
思い切って食べたらとても甘かったのでした。
すっかり思い込んでたなあ、トマトは赤いものって。
バナナの表面に茶色いソバカスが出て来たら、
砂糖とバターとサワークリームと卵と牛乳と一緒に混ぜて、
さらに小麦粉とベーキングソーダと塩少々も混ぜて、
チョコチップを適量入れて、
ガラスの器に入れて、
オーブンで1時間と10分焼いて、
食べます(笑)
美味しいいいいいいいいいいい。
一つのメルヘン
中原中也
秋の夜は、はるかの彼方に、
小石ばかりの、河原があって、
それに陽は、さらさらと
さらさらと射しているのでありました。
陽といっても、まるで珪石か何かのやうで、
非常な個体の粉末のやうで、
さればこそ、さらさらと
かすかな音をたててもいるのでした。
さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、
淡い、それでいてくっきりとした
影を落としているのでした。
やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、
今迄流れていなかった川床に、水は
さらさらと、さらさらと流れているのでありました。。。
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21歳のときに「中原中也詩集」(神保光太郎編)を購入しました。
中原中也は流水を好んでうたったと言われ、
それは彼の「長門峡」という詩にも現れています。