試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3798F 4次車 後期仕様 フルカラーLED表示器編成 (3798,3791 車体改修,ライト基板更新) ※再生産品

2019-07-14 22:58:45 | 京成線出場
満載。

グリーンマックス製京成3700形3798F後期仕様(4次車:3798F)は2016年9月に出場したリニューアル再生産品である。
当時在籍した旧3798F現行仕様(旧製品)を旧3758F中期仕様(3次車→後期仕様:3758F)へ改番してまで導入を図った。
所有車では初となるTR-180A床板装着編成を飾った3798Fだったが2017年11月の入場を最後に殆ど動きが止まっていた。




京成3700形3798F 4次車 後期仕様 フルカラーLED表示器編成。
3798F:3798-3797-3796-3795-3794-3793-3792-3791
※リニューアル再生産品。
◆3798,3791 前面車体断面黒色化,誘導無線アンテナ換装,ライト基板(直販品)更新,台枠直結式スカート化。

京成3700形のリニューアル工事は2012年2月に実施された3708Fを嚆矢とした。
2012年12月:3718F,2013年12月:3728Fが続き1次車のリニューアル工事が完了した。
2次車では3748F(2014年9月)が先行し3738Fは2014年11月に施工される。
リニューアル工事内容が深化した3,4次車も編成番号順ではなかった。
各々2015年9月:3768F,2015年12月:3758F,2016年11月:3788F,2017年2月:3778Fがリニューアル工事施工編成となった。
4次車だった3798Fは3778Fの次に施工されると予想していたが入場編成は3818F(5次車)であった。
変更が重ねられたリニューアル工事は3818FでLCD式車内案内表示器が設置される等決定版と言える仕様に達した。
3818Fが2017年10月に出場した後は3798Fが最後のリニューアル工事未施工編成で残る。
新製時の雰囲気を多分に残す3798Fはある意味貴重な存在と言えた。
しかしその期間は長くなく2018年3月にリニューアル工事が行われている。
3798Fは3色LED表示器化,フルカラーLED表示器化も遅かった。
検査入場の都合も関係したと思われるが常に後塵を拝する風変わりな編成だと思う。


旧3798F。

3798Fは旧3798F(旧製品)の代替編成でありフルカラーLED表示器編成に改め出場させた。
当初はスカート付TNカプラーSPが取り付けられ行先表示類には[55K 快速 西馬込]を採用していた。
その後旧3768F後期仕様(3次車→現行仕様:3768F-2)へ[55K 西馬込]表示を譲る。
これに連動した前回入場は[高砂]表示,スカート付SPフレームTNダミーカプラーへの変更だった。
3700形M2c車は2017年12月に入場した旧3728F後期仕様(1次車→中期仕様:3728F-1)より前面車体断面黒色化が工程に加わった。
2018年7月出場の3728F-1(旧製品)では台枠直結式スカート化が試行される。
更に2018年8月には転用品ながら電球色LEDライト基板が旧3758F現行仕様(旧製品)で初採用された。
順次施工を進めていた前面車体断面黒色化に加え台枠直結式スカート化及びライト基板更新も正式採用が決定する。
全ての装備を纏った3708F現行仕様(1次車:3708F-2)の改修が完了したのは2018年8月下旬であった。


3708F-2。

3708F-2の出場後は3768F中期仕様(3次車:3768F-1),3728F-1,3758F,3788F現行仕様(3次車:3788F)が同一仕様化される。
実車さながらに3798Fの入場は先送りされスカート装着編成では唯一前面車体断面黒色化が施されないまま残った。
加えて3768F-1は誘導無線アンテナ(8078)のリリースが間に合わず搭載準備を施し出場させた。
この時点で3798Fの改修は誘導無線アンテナ搭載試行後に行う方向で定まる。
誘導無線アンテナに置き換えられた3768F-1の編成見附は京成3150形LOT誘導無線アンテナ搭載編成と殆ど変わらなかった。
2ndLOT誘導無線アンテナを搭載していた3798Fも誘導無線アンテナへの換装が決定する。


3798 [A09 快速 高砂]:車体改修施工車。


3728 [61K 快速 佐倉]:3728F-1(前面車体断面黒色化試作車)。
※旧製品。

グリーンマックス製京成3400形,3700形M2c車の前面黒色塗装は妻面のみの再現とされた。
俯瞰では前面窓セルで覆いきれない運行番号表示窓下部横桟の車体塗装が目に入ってしまう。
3728(旧3728F→3728F-1)から採り入れた前面車体断面黒色化は作業失敗が生み出したものである。
前面黒色窓枠の印刷劣化部を補修する際に車体断面との識別が出来なくなり余計な箇所までインクを付けてしまった。
これを誤魔化す手段のはずが運行番号表示窓下部横桟を埋没させる手段に変わっただけである。
施工開始当時には無かった超極細字マッキーにより作業性は大幅な向上を示す。
先発入場した3798より黒色化を超極細字マッキーで一本化した。
主に使用したΦ0.7mmのペン先は非常に滑り易く3791でも窓枠モールドを踏み外している。
幸い大事には至らなかったが再び極細字マッキーとの併用に戻した方が安全だと思う。


3791 [A09 快速 高砂]:ライト基板更新車。


3721 [61K 快速 佐倉]:3728F-1(ライト基板更新試行車)。
※旧製品。

電球色LEDライト基板化は3768F後期仕様(二代目)の導入を契機とした3758Fが初施工だった。
ここでは3768Fが装着していた電球色LEDライト基板を3758Fへ移設する安直な方法を採った。
3708F-2にてようやく一般流通品電球色LEDライト基板(8422)を採用できたが所要数は在籍編成には遠く及ばない。
本格化は集中投入により電球色LEDライト基板(直販品)が確保された3728F-1以降である。
更新の度に手こずってきた二連の電球色LEDライト基板分割は基板断面を傷めずに終えられた。
黄色発光LEDライト基板を凌ぐ前照灯点灯具合は装着編成が増加した現在でも新鮮に映る。


3728F-2,3798F (スカート付SPフレームTNダミーカプラー装着車,台枠直結式スカート化施工車)。


3768F-1 (誘導無線アンテナ(8078)搭載試行編成)。

幾度も試行を繰り返した台枠直結式スカート化は安定域に突入したと思える。
専用治具が使用中止された影響は無く前面車体裾とスカートの空間は殆ど無いに等しい。
3798FはTR-180A床板装着編成だったためスペーサーの反力はTR-180床板装着編成に比べ強くなる。
スカート付SPフレームTNダミーカプラーの取付誤差が見られた3798と3791は同じ前面見附となった。
誘導無線アンテナ(8078)は3768F-1に続く採用で安心感があった。
2ndLOT誘導無線アンテナとは色温度が異なり屋根上見附は若干の変更が見られる。
なお枕木方向の大きなぐらつきが発生し流し込み接着剤で溶着固定した。




3798Fサイドビュー(3791:誘導無線アンテナ(8078)換装施工車)。
※再生産品。


3728F-2サイドビュー(3721:京成3150形LOT誘導無線アンテナ搭載車)。
※再生産品。

枕木方向のぐらつきは3768,3761(3768F-1)でも生じた現象である。
3768,3761はゴム系接着剤で固定可能だったが垂直の維持が難しかった3798,3791では流し込み接着剤に変更している。
嵌合精度は個体差にも拠るため誘導無線アンテナ(8078)特有の癖か判断がつかない。
3400形3408F前期仕様(3408F-3)が2ndLOT誘導無線アンテナ搭載編成で残存しておりライト基板更新時に換装する予定である。
在籍する3700形フルカラーLED表示器編成では3728F-2が黄色発光LEDライト基板を持つ。
次期ライト基板更新は3728F-2とする方向だが京成3150形LOT誘導無線アンテナの換装には手を伸ばさない。
従って3798Fは入場前の状況から一転し現時点での最新装備を持つ編成に格上げされたと言えよう。
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