試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3768F 3次車 中期仕様 3色LED表示器編成 (ライト基板復旧,台枠直結式スカート化:後期仕様改装)

2018-09-17 21:43:13 | 京成線出場
再来。

遂にグリーンマックス製京成3700形3768F中期仕様(3次車:3768F-1)が出場した。
製品原形は後期仕様リニューアル工事施工編成であった。
3758F元中期仕様(3次車→現行仕様:3758F)との部品交換を経てリニューアル工事未施工編成に改められている。




京成3700形3768F 3次車 中期仕様 3色LED式表示器編成。
3768F-1:3768-3767-3766-3765-3764-3763-3762-3761。

3768Fは現行仕様(3768F-2)に続く2編成目が登場した。
半ば勢いで3768F-1の回着に至り当初はその措置に悩んでいる。
後期仕様PT-4804形パンタグラフ搭載編成での出場も3768F-2との差別化は図れた。
但し編成番号が重複する上に後期リニューアル工事施工編成仕様まで被る弱点となった。
PT-7131形パンタグラフへの換装は2018年8月に行われたばかりで後期仕様ではプロトタイプ時差も短くなる。
リニューアル工事施工編成のままでは独自性を欠いてしまい今ひとつ気が進まなかった。
折しも先日出場した3728F中期仕様(1次車:3728F-1)へ全行先表示類を譲った3758F元中期仕様の改修入場が控えていた。
そこで相互に窓セルを交換し3758Fは後期リニューアル工事施工編成へ改装が行われ出場した。
これにより3768F-1のリニューアル工事未施工編成化が確定する。
3768F-2との仕様重複を避けられる見通しが立った。
ただ3758Fの改修出場が優先された上に電球色LEDライト基板を譲渡してしまった。
既に3700形全編成の電球色LEDライト基板化が決定しており黄色発光LEDライト基板は再用に至らない。
3708F現行仕様(1次車:3708F-2)では分売品(8422)を充当したが如何せん市場へ出回る数量が不足した。
代打の電球色LEDライト基板(直販品)を揃えるまでに時間を要し1箇月近く仕掛状態が続いた。
ようやく準備が整い3768F-1の整備再開となる。
抑止期間は長引いたものの中期仕様へ改装され出場を迎えた。


3728F-1,3768F-1 (中期仕様:3色LED表示器編成)。

プロトタイプは3色LED表示器編成の中期仕様に決定した。
京成では急速にフルカラーLED表示器への交換が進行した関係もあり所有する3色LED表示器編成は少数派に留まる。
特に8両編成は3728F-1,マイクロエース製新3000形3001F前期仕様(1次車:3001F)しか在籍していない。
9編成目の出場を迎える3700形は幅広い仕様選択が可能だった。
フルカラーLED表示器編成,3色LED表示器編成,幕式表示器編成の何れも出場済で各仕様を補強している最中であった。
直前に車体改修を終えた3758Fは後期リニューアル工事施工,PT-7131形パンタグラフ換装編成編成化し3768F-2の対に据えた。
3728F後期仕様(3728F-2)も3798F後期仕様(4次車:3798F)に揃えフルカラーLED表示器編成化されている。
出場順から中期仕様3色LED表示器編成化が順当と言えた。
行先表示類は早期に[A13 特急 上野]で決定する。
[上野]の偏重度が増したがステッカーを傷め[西馬込]に変更を余儀なくされた3001Fを補完する狙いがあった。
3700形3色LED表示器編成の[上野]は初登場である。
更に同時期をプロトタイプとする他形式でも採用例が無い。
各年代での種別,行先配分も課題となっており3768F-1にて是正を図っている。
3768F-1は3728F-1に続く3色LED表示器編成がプロトタイプに据えられた。
2016年4月以来久し振りに3700形3色LED表示器編成の2編成体制が復活している。


旧3728F,旧3758F (中期仕様:[快特],[快速])。

当時の設定は旧3728F:[快特],旧3758F:[快速]だった。
黄緑色表示が被る3色LED式[快特]と[快速]表示は似通って見える。
列車案内時の放送でも誤乗を招く遠因になり[快特]は[快速特急]へ改称された曰く付きの種別と言える。
加えて[快特]には運行時間帯に制限があるため種別は無難な[特急]に行き着く。
種別表示色が変わりかつての2編成体制とは異なる雰囲気に仕上げられたと思う。
ちなみに台枠直結式スカート化試行の嚆矢は3728F-1であった。
試行は第六次まで積み上げられたが3768F-1でようやく完成形に辿り着いている。
プラ板スペーサー未追設かつTR-180床板装着車と言う違いが存在するが外観差は殆ど伺えない。
車体裾とスカートの間隔はスカート付SPフレームTNダミーカプラーやスカート付TNカプラーSP装着車より狭い。
現状以上の近接化は車体直結式しか選択肢が残されていない。
安定性に問題は無く当面は台枠直結式を採用する。


3768 [A13 特急 上野]:電球色LEDライト基板(直販品)交換車。


3708 [A05 特急 上野]:3708F-2(電球色LEDライト基板(8422)交換車)。

前途の通り電球色LEDライト基板には直販品を充当した。
直販品の電球色LEDライト基板が二連だとは思わず虚を突かれた。
結果的には上手く嵌め込みを終え回着時の仕様を取り戻している。
リニューアル工事施工編成以外での電球色LEDライト基板採用車は3768,3761(3768F-1)が初となった。
3色LED表示器との組合せは目新しく映る。
今後既存編成の電球色LEDライト基板化を進めていくため新たな表情が増加するだろう。
3768F-1が電球色LEDライト基板を守った事により次期基板交換対象編成は3728F-1に決定した。
以降はLED表示器編成のライト基板交換を先行させる。
分売品及び直販品ともやや値の張る電球色LEDライト基板だがその効果は絶大で交換に値すると思う。


3767+3766 (窓枠補修施工車)。


3707+3706 (3708F-2:窓枠補修未施工車)。

各車の車体整備工程は過去より深められた。
余計な施工と言えた側面窓枠縦桟断面の補修ではあった。
その代わり側面見附は若干締まりが増した様に思える。
最終的に窓枠修正失敗を続出させた3761が現れたため無駄にはならなかった。
結果には結び付いたがこの作業には全窓セルの撤去が欠かせず他編成への波及は考えていない。
3767,3762が搭載するPT-4804形パンタグラフは3758Fで出番が消失した発生品である。
従って新たな避雷器取付を要した車両は3765に限られた。
避雷器取付脚前端を楔形に整形する方式によりパンタグラフ台枠取付口の拡大が廃止された。
地味な改善点ながら今後形状の崩れるPT-4804形パンタグラフは出現しないと思われる。


3768F-2,3768-1 (現行仕様,中期仕様)。

プロトタイプの重複が回避され3768Fは2編成体制となった。
旧3798F現行仕様(4次車:旧製品)は3798F中期仕様(リニューアル再生産品)の導入を前に3758Fへ改番された。
しかしこの時の前面車両番号消去失敗が尾を引き改番出場は現在中断に追い込まれている。
TR-180A床板装着編成による編成更新でも製品印刷のまま保持され2編成体制が定着しつつある。
しかしプロトタイプ時差に頼る方式には限界を感じる。
既に3708F,3728Fが2編成ずつの在籍に至っており3768Fで3組目に達してしまった。
2編成体制の先陣を切った3708Fは登場時仕様(3708F-1)と現行仕様(3708F-2)で纏めたため明確な差別化が図れた。


3708F-1,3708F-2 (登場時仕様,現行仕様)。

次に登場した3728F後期仕様(リニューアル再生産品)は3728F後期仕様(旧製品)の更新編成となった。
ライトユニットの嵌合が緩くなった3728,3721を抱える旧3728Fは大規模改修が見送られ中期仕様(3728F-1)への変更で留まる。
そのため3728F-1と3728F-2はほぼ同等の外観を持つ。
実質LED表示器の差異しか存在しない苦しい選択だった。
今更ではあるが思い切って前期リニューアル工事施工編成化に進んでも良かったと思える。
たまたま3758F元中期仕様の車体改修時期が重なりプロトタイプの隙間を突けた。
更に3色LED表示器編成の3768F-1が出場したため存在感は高まったと言える。
但し3708Fほどの印象変化には遠く及ばない。


3728F-2,3728F-1 (後期仕様,中期仕様)。

3768Fは窓セル交換で3768F-1と3768F-2の差を広げられた。
工程は3758Fの改修と同時進行となり時間に追われている。
窓セルの相互交換は予想以上に手間が掛かった。
思い付きで取り掛かった作業だったが余りに効率が悪過ぎ再び手を出そうとは思えない。
しかも在籍都合で同様の施工を行える編成は限られる。
部品交換によるリニューアル工事未施工編成化は3768F-1が最初で最後になるかもしれない。
今後の動向は導入編成にも拠るが再び改番の再開を考える時期に来ていると思う。


3768F-1サイドビュー(3761:リニューアル工事未施工車)。


3768F-2サイドビュー(3761:後期リニューアル工事施工車)。

3768F-1はリニューアル工事未施工編成へ変更されたため製品原形の面影は殆ど残っていない。
突飛な発想が起点になり3758Fと仕様が入れ替えられ独自性を発揮していると思える。
ここは3758Fが後期リニューアル工事施工編成に該当し上手く嵌まったと言えよう。
またTR-180A床板装着編成での輪心形状統一も達成された。
動力台車の車輪を基準にすると艶無仕上げの方がより整えられる。
しかし圧倒的多数を占める艶有車輪を前に艶無車輪は3708F-2へ集約された。
他編成も各車でばらばらの輪心形状から脱せており気になっていた箇所が1つ消え去っている。

完成品の3768Fは後期リニューアル工事施工編成であり3768F-1は唯一無二の編成になった。
電球色LEDライト基板への復帰も果たし窓セル以外は現行LOT相当を維持した。
回着から約1箇月が経過した3768F-1は無計画の状況だった頃を考えると最良の形態で出場に至ったと思う。
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