試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3758F 3次車 後期仕様 後期リニューアル工事施工,PT-4804形パンタグラフ搭載編成 (現行仕様改装)

2018-11-08 21:40:11 | 京成線出場
草案。

グリーンマックス製京成3700形3758F後期仕様後期リニューアル工事施工編成(3次車:3758F)が出場した。
入場車は3757,3755,3752現行仕様(3758F)の3両でPT-4804形パンタグラフへの換装が主な変更点である。
旧3768F後期仕様(3次車→現行仕様:3768F-2)が消滅して以来となる後期仕様後期リニューアル工事施工編成が久々に復活した。


京成3700形3758F 3次車 後期仕様。
3758F:[3758]-[3757]-[3756]-[3755]-[3754]-[3753]-[3752]-[3751]。
※後期リニューアル工事施工,PT-4804形パンタグラフ搭載編成。
◆PT-4804形パンタグラフ換装施工。

京成3700形は2012年12月に出場した3708Fからリニューアル工事が開始された。
外観は固定化した一部側面窓のサッシが消え去った程度で極めて原形近い形態を守っている。
出場編成の増加に連れてリニューアル施工項目も少しずつ改良が重ねられる。
2015年12月に出場した3758F以降から側面窓がUVカットグリーンガラスに変更された。
初めて見附に変化が生まれたがやはり鋼体は入場前と同様で基本形態に変わりは無い。
一方新製以来のPT-4804形パンタグラフは継続使用となった。
3400形,3700形6次車以降,新3000形で採用実績があったもののPT-7131形パンタグラフには置き換えられなかった。
この流れを変えたのは2016年11月にPT-7131形パンタグラフへの換装単独施工が行われた3708Fである。
奇しくもリニューアル工事初施工編成がPT-7131形パンタグラフ初換装編成に抜擢された。
試験を兼ねたせいか5次車以前の3700形に於けるPT-7131形パンタグラフ換装編成はしばらく3708Fのみの1本体制が続く。
PT-7131形パンタグラフへの換装は3708Fへの施工から約1年を置いた2017年11月から本格化した。
内装改良と同期するように3768FがPT-7131形パンタグラフへ置き換えられる。
以後急速にPT-4804形パンタグラフ搭載編成は勢力を縮小し消滅も時間の問題だと思われる。


3755+3754 (後期リニューアル工事施工,PT-4804形パンタグラフ搭載車)。

旧3758Fは長らく中期仕様3色LED表示器編成に設定されていた。
改修入場が3768F後期仕様(3次車→中期仕様:3768F-1)の回着と重なりリニューアル工事施工編成に仕様変更される。
この時既に現行仕様化を図った旧3768F-2が出場済だった。
そこでプロトタイプを後期リニューアル工事施工,PT-4804形パンタグラフ搭載編成に据え3768F-2との差別化を狙う。
ところが3755用PT-4804形パンタグラフが当初から破損していた。
予備品の都合によりグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ換装へ梶が切られる。
その結果3758Fと3768F-2は行先表示類以外の外観差が無くなった。
ちなみに行先表示類は旧3768F-2から[55K 快速特急 西馬込]表示を丸ごと転用している。
3758Fは旧3798F現行仕様(4次車:旧製品)を種車とする。
中期仕様時代に3756の動力ユニット更新こそ行われたがTR-180床板装着編成から脱却出来ないままである。
そのため走行性能は3768F-2に敵わなかった。
停車時にやや失速気味となる動力ユニット更新編成への[快速特急]採用はある意味理に適っていた。


3766+3756 (3768F-2+3758F:PT-7131形パンタグラフ換装車+PT-4804形パンタグラフ搭載車)。

3758Fの後期仕様化は3788F(3次車←3768F後期仕様)でプロトタイプ選定に悩んだ結果でもある。
後期仕様と現行仕様で揺れた3788Fは実車のリニューアル工事施工が比較的遅かった。
出場は2016年11月で3708FがPT-7131形パンタグラフに換装された時期に近い。
前期リニューアル工事施工編成は旧3708F登場時仕様(旧製品)を改装した3708F現行仕様(1次車:3708F-2)の1本しか在籍していない。
3788Fは久し振りの新編成番号出場となるため離合編成を多目に確保したかった。
中でも3708F-2との離合を再現すべく現行仕様化が有力となる。
回着整備は製品仕様のまま進めておりPT-4804形パンタグラフへの避雷器取付まで終えていた。
そこで初期改修計画が後期仕様後期リニューアル工事施工編成だった3758Fとのプロトタイプ入れ替えが決定する。
3757,3755,3752はPT-71C形パンタグラフとPT-4804形パンタグラフの双方に対応出来るよう屋根板取付孔にテーパーを設けていた。
狙い通りには行かなかったものの大きな偏位も無くPT-4804形パンタグラフへの再換装が実現した。
これにより3768F-2とは明確な差異が生まれている。
なお3758FのPT-7131形パンタグラフ換装は3788Fとほぼ同じ2018年8月に実施された。
よって今度は3758Fと3788F現行仕様の両立が微妙となる。
しかし3768F-2が在籍しておりパンタグラフが異なる後期リニューアル工事施工編成同士の離合は維持される。


3706+3756 (3708F-2+3758F:前期リニューアル工事施工車+後期リニューアル工事施工車)。

3758F現行仕様は消去法での出場であった。
しかも改番編成であり他8本の3700形より見附が劣る。
3768F-2の[快速特急]廃止は運行時間帯に制約があるためだった。
ただ富士川車輌工業製ステッカーを無駄にするのは勿体なく3758Fで再用が図られる。
外観に弱点を抱える3758Fだが在籍編成では少数派の[快速特急]採用が奏功し存在感を保てた。
後期仕様の該当期間はリニューアル工事が施工された2015年12月からPT-7131形パンタグラフに換装される2018年8月までとなる。
プロトタイプが僅かに繰り上がったが[55K 快速特急 西馬込]はこの当時から運用されており表示変更は不要であった。
PT-4804形パンタグラフを搭載したリニューアル工事施工後の3758Fは約2年8箇月しか見られなかった。
但し3788Fを後期仕様に据えるとその期間は約1年9箇月まで短縮されてしまう。
結果的に妥当な選択と言えプロトタイプ選定の基準を3708F-2に求めた作戦は当たりだったと思う。


LOT差が現れた屋根板 (3787,3757)。

入場直後は屋根板交換にて3787,3785,3782(3788F)とパンタグラフごと振り替える考えでいた。
この方法は屋根板色温度の違いにより見送られる。
3758Fと3788Fはリリース時期が離れ過ぎ編成見附を崩す要因に繋がってしまう。
取り付けに苦戦した経緯からパンタグラフの相互交換は余り気が進まなかった。
しかしPT-4804形パンタグラフ,PT-71C形パンタグラフとも予備品が無く再用が選択される。
テーパー取付孔は辛うじて屋根板裏面でパンタグラフ取付脚を支持してくれた。
残念ながら嵌合を保持する状態には至らず微量のゴム系接着剤で固定している。
ただ屋根板への小細工はPT-4804形パンタグラフの破損を未然に防ぐ効果をもたらしたと思う。
3788Fでは3787だけが固い嵌合を伴う個体であった。
屋根板表面はPT-71C形パンタグラフの取付脚径に拡大済であり余計な負荷を与えずに交換が行えている。
作業は3788Fの現行仕様化と並行したがむしろ3787,3785,3782に多くの時間を割かれた。
ここは作業を分離した方が賢明だったかもしれない。


3758Fサイドビュー(3751:後期仕様後期リニューアル工事施工車)。


3768F-2サイドビュー(3761:現行仕様後期リニューアル工事施工車)。

3758Fは改修入場時に3758,3751のスカートを台枠直結式へ改めた。
同時に電球色LEDライト基板への交換まで行っている。
動力ユニット更新車の3756も塗装変更動力台車枠を廃止しており入場を要さなかった。
M1車系はPT-4804形パンタグラフ搭載車化により印象を変えた。
対照的に3758以下5両は現行仕様当時から全く変わっていない。
側面用車両番号板の再転写は直前に入場した3787での失敗が尾を引きまたもや見送られる。
従って旧3798Fからの改番痕は引き続き存置された。
但し在籍中のリニューアル工事施工編成では唯一PT-4804形パンタグラフを搭載するプロトタイプの隙間を突く仕様となった。
製品化されていない3758Fは唯でさえ特異な編成だったが更に独自性が強まっている。
今になって改修原案へ軌道修正されたが[快速特急]の採用もあり意外に活躍機会が増えるかもしれない。
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