試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3761[3768F-1] 3次車 中期仕様 グリーンマックス製誘導無線アンテナ(8078)換装試行

2019-06-07 21:43:48 | 京成線:3700形
発症。

グリーンマックス製京成3700形3768中期仕様(3次車:3768F-1)の誘導無線アンテナ(8078)換装では嵌合精度低下が現れた。
屋根板誘導無線アンテナ取付孔は個体差があり3768(3768F-1)だけに留まるかもしれない。
続いて入場する3761(3768F-1)ではこの症状が発生するか否かも確認事項となる。


京成3700形3761 3次車 中期仕様(3768F-1)。

3150形LOT誘導無線アンテナが搭載された3761(3768F-1)も安定度が非常に高かった。
3768F-1を誘導無線アンテナ搭載準備編成に仕立てられたのは嵌合精度のお陰である。
挿入は比較的固く枕木方向のぐらつきも生じていない。
但しこの嵌まり具合が屋根板取付孔若しくは誘導無線アンテナ取付脚に拠るものか判らなかった。
前途の通り3768(3768F-1)ではゴム系接着剤固定を採用しながらも安定性を確保できずに終わった。
改めて誘導無線アンテナ(8078)と屋根板の嵌合精度確認を3761にて行う。
3150形LOT誘導無線アンテナと誘導無線アンテナ(8078)は殆ど外観差が無い。
よって3768,3761(3768F-1)からの撤去後も保管品に廻せる。
破損し難い3150形LOT誘導無線アンテナであるが取り外しは慎重に行った。
屋根板取付孔裏面より爪楊枝で取付脚を押し込む方式に限り引き抜きは見送っている。
送信用アンテナは取付脚を交互に押し出し均等に屋根板から離れる措置を採った。
単体での保管しか術が無く旧LOT誘導無線アンテナと一括りに纏めている。
旧LOT誘導無線アンテナは灰色成形品であり混同する恐れは無い。


入工中の3761。

なお送信用誘導無線アンテナ(8078)の切り出しに失敗してしまった。
凸形に残る湯口跡の整形はクラフトナイフを用いる従来方式を踏襲している。
皮肉な事に軟質材への変更は修正を行い易くさせると判明した。
3150形LOT誘導無線アンテナまでとは異なり刃先を擦るだけで平滑化が行えた。
早速3761用屋根板へ誘導無線アンテナ(8078)を取り付ける。
ところが3761(3768F-1)でも嵌合精度の甘さが露呈してしまった。
症状は3768(3768F-1)と同一で枕木方向のぐらつきが激しい。
早くも検討課題に挙がっていた誘導無線アンテナ(8078)の固定方法を考えなければならなくなった。
仕様書ではゴム系接着剤が推奨の固定方式とされている。
しかし誘導無線アンテナと屋根板の間隔が狭くはみ出したゴム系接着剤の除去に苦戦した過去があった。
そのため流し込み接着剤による溶着固定が標準工程になっていた。


仮搭載した誘導無線アンテナ(8078)。

柔軟性が高められた誘導無線アンテナ(8078)は流し込み接着剤固定でも全く問題ないと思われた。
だがグリーンマックス製3150形,3400形との共用部品でもありゴム系接着剤固定を試行する。
これは3150形モハ3174現行色前期仕様(3174F-2)で取付孔拡大に失敗した影響が影を落とした。
屋根板取付孔周囲を大きく歪ませた3150形M2c車用屋根板は現在モハ3162現行色後期仕様(3170F-3:中間組込車)へ廻されている。
流し込み接着剤ではモハ3162(3170F-3)への交換対応が難しく先ずは仕様書に従う事にした。
3768(3768F-1)に採用した固定方法は屋根板取付孔裏面へゴム系接着剤を薄く塗布するものであった。
誘導無線アンテナ取付脚前端だけの固定では嵌合精度を改善させられない。
安定性を高めるには取付脚へのゴム系接着剤塗布が必要と思われた。
一定の時間を置いたゴム系接着剤を誘導無線アンテナ取付脚下端から3/4付近まで塗布する。
ゴム系接着剤のはみ出しに注意しながら誘導無線アンテナ(8078)を屋根板へ挿入した。
この方法であれば接着剤除去の省略が可能で結果次第では標準工程に出来ると思われる。


再固定した妻面窓セル。

3768F-1は旧3758F中期仕様(3次車→後期仕様:3758F)の部品を移設した準組立車で占められる。
このうち妻面窓セル,貫通扉窓セルは接着剤跡の平滑化を行わなかった。
固定に用いた流し込み接着剤も極微量であり固着への不安を抱えた出場となっていた。
先の3768(3768F-1)では指力程度の入力に耐えてくれた。
しかし3761(3768F-1)は何の抵抗もなく妻面窓セルが脱落している。
リニューアル未施工編成に改められた3768F-1を分解する機会は限り無く0に等しい。
妻面窓セルを撤去せずに側面窓セルの取り外しが可能とも掴めている。
よって脱落した妻面窓セルは流し込み接着剤にて完全溶着を施した。


現行仕様同等の台枠直結式スカート。

台枠直結式スカート化は3768F-1が最終試作編成に該当する。
当時はプラ板スペーサーの採寸を行うほど慎重な作業を行っていた。
ただ試行錯誤を重ねた後の試作車であり現在採用している台枠直結式スカート化とほぼ同様と言える。
台枠スペーサーへのプラ板追設は流し込み接着剤で完全に溶着されていた。
ゴム系接着剤固定としたスカートも十分な固着力が確認出来ている。
運転台側FS-547非動力台車こそ撤去を要するがTNカプラーSPの着脱にも支障しない。
今のところ3700形からTNカプラーSPを供出する事態には見舞われていない。
ただ撤去が容易くなっており緊急対応に手こずる可能性は低いと思われる。




3761 [A13 特急 上野]:誘導無線アンテナ(8078)換装試行。


3781 [89K 快速 佐倉]:3788F(3150形LOT誘導無線アンテナ搭載車)。

各部の点検を終えるまで3761(3768F-1)用屋根板は単独で姿勢を保たせていた。
すると装着した誘導無線アンテナ(8078)は垂直のまま微動だにしなくなっていた。
取り敢えずゴム系接着剤固定は成功に至り取付孔の個体差を吸収出来る状態へ持ち込めると思う。
ただ誘導無線アンテナ(8078)の嵌合低下は3768F-1で発症しただけかもしれない。
今後の改修入場では問題ない安定度を示す車両が現れる事も考えられる。
この場合は屋根板表面にゴム系接着剤がはみ出す確率が高くなる。
各車両の状態を鑑みて固定方法は臨機応変に対処する予定である。


3761(誘導無線アンテナ(8078)換装試行)。


3791(3798F:旧LOT誘導無線アンテナ搭載車)。

3761(3768F-1)への試行で誘導無線アンテナ(8078)の固定方法に一定の方向性を見いだせた。
追って誘導無線アンテナ(8078)のぐらつきが残っていた3768(3768F-1)も3761に倣った固定方式へと改めた。
その結果はぐらつきは廃され3768,3761(3768F-1)の同日竣工を迎えている。
ちなみに誘導無線アンテナ(8078)の入り目は2編成分であった。
何を勘違いしたか1編成分と早合点してしまい手元には3編成相当の誘導無線アンテナ(8078)が残る。
3150形LOT誘導無線アンテナ搭載編成を敢えて交換入場させる必要性は感じられない。
改修の遅れている3798F後期仕様(4次車:3798F)が誘導無線アンテナ(8078)本格採用編成になると思われる。
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