試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3788F 3次車 現行仕様 後期リニューアル工事施工,PT-7131形パンタグラフ換装編成 (3768F 改番改装)

2018-11-11 21:48:37 | 京成線出場
新登場。

グリーンマックス製京成3700形3768F(3次車)は中期仕様(3768F-1)と現行仕様(3768F-2)が出場済だった。
3768F-1は旧3758F中期仕様(3次車→後期仕様:3758F)との窓セル相互交換でリニューアル工事未施工編成化に改装した。
三代目の投入となった3768F後期仕様(3768F)はプロトタイプの隙間が突けず3788Fへ改番され出場を迎えている。




京成3700形3788F 3次車 現行仕様 後期リニューアル工事施工,PT-7131形パンタグラフ換装編成。
3788F:[3788]-[3787]-[3786]-[3785]-[3784]-[3783]-[3782]-[3781]。
◆3768F後期仕様 改番,現行仕様化。

京成3700形は2次車(3738F,3748F)まで各種改良が試みられ3758F(3次車)にて決定版の登場へ至る。
3次車(3768F,3778F,3788F),4次車(3798F,3808F),5次車(3818F)は同一形態での製造となり一応の安定期に入った。
3788Fは1996年3月に落成した。
2001年3月に[K'SEI]CIマークが貼付された以外表立った変化は見られないまま推移した。
種別表示器,行先表示器のLED式交換が開始された2008年4月以降から動きが激しくなった。
3色LED式表示器は2008年4月~2012年10月の使用で留まり比較的短期間だった。
なおフルカラーLED式表示器は当初より新ROMが採用され旧ROM時代は存在しない。
リニューアル工事施工は3708F(1次車)が出場した2012年2月から約4年9箇月後の2016年11月に行われている。
この間にリニューアル項目が加わり側面窓はUVカットグリーンガラスへ交換された。
内装も座席袖仕切が大型化される等新3000形に近い客室設備へ変更されている。
LED式室内照明化も同時施工で3758Fまでのリニューアル工事とは一線を画した。
登場時から使用されていたPT-4804形パンタグラフは2018年8月下旬にPT-7131形パンタグラフへ換装され姿を消した。
以後もデジタル無線アンテナ搭載やスタンションポール追設が計画されておりまだまだ小変更が続くと思われる。


3758F,3788F (後期仕様,現行仕様:旧3798F,旧3768F)。

製品仕様が後期リニューアル工事施工編成とされた3768Fは実車の出場から余り期間が開いていない。
そのため3768F-2との差別化はPT-4804形パンタグラフを存置する以外に手段が無かった。
3編成体制を採るにはリニューアル工事未施工編成化しか独自性を演出出来ない。
この方式は3768F-1にて採用済だった。
所有車で窓セル交換を行えるリニューアル工事未施工編成は3798F後期仕様(4次車:3798F)の1本に留まる。
3798Fは3728F後期仕様(1次車:3728F-2)の対に据えており現状での改装は考えていなかった。
よって後期リニューアル工事施工編成のまま回着整備を進めるしかなくなっている。
3768F後期仕様後期リニューアル工事施工編成では3768F-2との離合が難しくなってしまう。
検討の結果3758F(←旧3798F現行仕様:旧製品)以来となる改番実施が決定した。
前面車両番号標記の改番が最大の壁となる。
[376X]を赤マッキーで塗り潰す方式が最も簡便でありインレタで改番痕隠蔽が図れる3788Fが第一候補に選ばれた。
当初3758Fは3788Fに改番予定だったが[3788]のインレタ転写失敗により急遽変更された経緯がある。
従って幻に終わった3788Fの出場は約3年が経過した今になって実現している。


改番に備え赤文字標記化された[3768]。

改番は全てジオマトリックス製京成3700形用インレタに依存した。
転写は主に3758Fへの改番時に使い残した経年の高い古インレタを使用している。
前面車両番号標記の塗り潰しは3年前の施工方法を改め車両番号だけ赤文字標記化する方式に切り替えた。
前途の通り[3788]は3758Fが改番入場した際に失敗しており組標記を失っていた。
執念で[3]+[7]+[8]+[8]を並べたものの見栄えは今一つである。
但し3758Fも結果的に継ぎ接ぎ転写の採用に至った。
同じジオマトリックス製インレタ再現も幸いし極端な格落ち感は生じていないと思う。
側面車両番号板も転写ずれを防げず一部車両では製品印刷の赤地が覗かせている。
肝心の改番はぱっとしない結果に終わった。
ただ3758Fでの転写と大きく変わらないため現状でも及第点には達したと思える。
その一方で3年が経過しても全く向上していない転写技量が露わになっている。


3708F-2,3788F (現行仕様:前期リニューアル工事施工編成,後期リニューアル工事施工編成)。

現在リニューアル工事施工編成は3788Fを含め4編成が在籍する。
このうち3708F現行仕様(1次車:3708F-2)は唯一の前期リニューアル工事施工編成であった。
3788Fは旧3768F後期仕様(3768F→3768F-2)以来の新編成番号出現であり3708F-2との離合を重視した。
3708FのPT-7131形パンタグラフ換装は全般検査時に行われ2016年11月18日付で出場している。
一方3788Fの全般検査は出場日付が特定出来ず3708F-2と時期が被るか突き止められなかった。
M1車系は製品仕様のPT-4804形パンタグラフを存置したまま回着整備を進めていた。
そこで旧3758F現行仕様とのパンタグラフ相互交換に至る。
これにより3758Fと入れ替えで3788Fが現行仕様化された。
在籍編成に於ける現行仕様の増強は3300形全廃以降の課題となり続けている。
TOMYTEC製京成3500形3532F現行仕様(3532F-2→後期仕様)を増備した矢先に3532Fが廃車されてしまった。
これを補填する役割を3758Fに与えたが3788Fとのプロトタイプ差し替えで後期仕様へ再変更されている。
従って現行仕様に増減は無く今後の補強点として残った。


分解修理中のグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ(3787用:上野寄)。

パンタグラフ交換では3787の上野寄グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフに不具合を生じさせる。
シングルアーム式パンタグラフは未だ取り扱いに慣れておらず破損へ至らせる機会が非常に多い。
残念ながらPT-71C形パンタグラフの予備品は無く3758Fから転用するしかなかった。
よって上昇姿勢を保てなくなったPT-71C形パンタグラフの修繕を余儀なくされる。
何が原因か全く判らないため取り敢えず分解を選択した。
その結果パンタグラフ台枠の釣合棒支持部が形態を維持する重要な箇所だと判明した。
強引な方法での修正だったが奇跡的に復旧まで漕ぎ着けた。
修繕から間もないが現時点でも3787のPT-71C形パンタグラフは順調な経過を示す。
初施工となったシングルアーム式パンタグラフの修復は一応成功したもののこの様な事態を招く事が問題と言えよう。


3788+3787 (PT-71C形パンタグラフ修繕施工車)。

行先表示類は[89K 快速 佐倉]に決定した。
珍しく無難な選択としたが[快速]表示のフルカラーLED式表示器編成が3本目になった事に拠る。
先に3728F-2:[51K 快速 成田]表示,3798F:[A09 快速 高砂]表示で出場させていた。
まだ選択肢は残されていたが現行仕様の3708F-2,3768F-2に倣い日中で多く見られる運用へ充てた。
事ある毎に候補へ挙がり続ける[A15 快速 東成田]表示はまたもや選考漏れとなった。
当初から下り方面行が確定しており採用される可能性はあった。
しかし現行仕様は所属編成数が限られ1日1運用に充当出来るほどの余裕は無い。
マイクロエース製新3000形3026F(8次車:3026F)の[A03 快速特急 上野]表示も変更を検討している。
この様な現状から[A15 快速 東成田]表示は見送りとなった。
更に[特急]表示は3708F-2,3768F-2で充足していたため[快速]表示の採用に至った。
なお3798Fとはプロトタイプが重なる期間がありリニューアル工事未施工編成と後期リニューアル工事施工編成の離合が再現出来る。


3798F,3788F (後期仕様,現行仕様)。

3788Fへの改番で3768F-2との離合が叶った。
共に3768F後期仕様を種車とするがパンタグラフ換装施工により現行仕様へと改装したものである。
リリース済のグリーンマックス製京成3700形は既に全編成が勢揃いしている。
このうち3708F,3728F,3768Fは2編成体制を採る。
編成番号は飽和状態にありプロトタイプの細分化も厳しい。
製品仕様を活かした3700形現行仕様の新規増備は困難な状況に追い込まれた。
改番編成の3758F,3788Fもリニューアル工事未施工時代に設定せざるを得ない。
他編成への改番は[372X],[376X],[379X],[381X]の塗り潰し跡が目立ってしまい見附を悪くさせる。
よって現行仕様後期リニューアル工事施工編成同士の離合は新製品がリリースされるまで3768F-2と3788Fに限定される。


3768F-2,3788F (現行仕様)。

3758Fを現行仕様に戻す方法もあるが後期仕様後期リニューアル工事施工編成が消滅してしまう。
加えて前期リニューアル工事施工編成は3708F-2のみの在籍であり3700形現行仕様での偏りも生じる。
出来れば前期リニューアル工事施工編成での増強を図りたい。
しかし1次車と差別化を図れる2次車は京成籍から離れてしまい現行仕様でのリリースが絶望的になった。
一時旧3728F旧後期仕様(旧製品)を前期リニューアル工事施工編成に改装する計画も存在した。
これは諸事情により中止され中期仕様(3728F-1)へ改められた。
仮に前期リニューアル工事施工編成を増やすのであればフルカラーLED式表示器編成の3728F-2が筆頭候補に挙がる。
対となる3798Fは2018年2月まで原形を保ったため単独でも既存編成との離合に無理が生じ難い。
後期リニューアル工事施工編成の現行仕様が2編成体制に変わった事から今後検討したい。


3788Fサイドビュー(3781:現行仕様後期リニューアル工事施工車)。


3758Fサイドビュー(3751:後期仕様後期リニューアル工事施工車)。

3788,3781は台枠直結式スカートに改めた。
TR-180A床板装着編成の3768F-1はまだ試作段階であり正式採用した後に回着整備を行った初の車両となった。
基本構造は変わっておらず見付もほぼ同一である。
改修入場都合により現状ではTR-180床板装着編成の台枠直結式スカート化が先行している。
TR-180床板装着編成の3758Fも現行仕様化時に台枠直結式スカートへ変更した。
両編成のスカート位置は大差無く新旧床板で方式を共通化した弊害は見られない。

3788Fはプロトタイプ選定に時間を掛けた。
その影響を被った3758Fだが後期リニューアル工事施工編成では唯一PT-4804形パンタグラフを搭載する。
3757,3755,3752(3758F)の仕様変更入場では屋根板色温度にLOT差があると判った。
だがこれに目を瞑れば3708F-2,3758F,3768F-2,3788Fは一時的なプロトタイプ入れ替えが行えると最後に気付いた。
3700形の屋根板は取り外し易く交換に手間を要さない。
今更ながら3788Fの設定に拘り過ぎた気がする。
但し編成番号重複回避に繋がった3768Fからの改番だけは正解だったと思う。
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