試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3798[3798F] 4次車 後期仕様 電球色LEDライト基板更新,台枠直結式スカート化施工 ※再生産品

2019-07-12 22:39:22 | 京成線:3700形
満載。

2017年11月の再出場以降グリーンマックス製京成3700形3798F後期仕様(4次車:3798F)は目立った動きが無かった。
前回入場は[快速 高砂]表示への変更とスカート化SPフレームTNダミーカプラーの調整が行われている。
その後は3728F後期仕様(1次車:3728F-2)の整備と連動した輪心形状統一を図った程度に留まっていた。


京成3700形3798F 4次車 後期仕様 フルカラーLED表示器編成。
3798F:3798-3797-3796-3795-3794-3793-3792-3791。
※リニューアル再生産品。

在籍する3700形M2c車の改修項目は3798Fが出場した直後から徐々に増えていった。
行先表示器窓下部横桟を前面黒色部へ埋没させるため車体断面黒色化が決定する。
更に3768F後期仕様(3次車)より正式採用された電球色LEDライト基板への更新も続いた。
そして悩み続けたスカート位置調整には台枠直結式スカート化が有効だと判明する。
これらの措置が施される機会に恵まれなかった3798Fは現在でも従来の外観を維持し続けてきた。
ようやく改修入場を迎える3798Fだがその工程数は改修完了編成に比べ多くなった。


入工中の3798(3798F)。

現状はスカート付SPフレームTNダミーカプラーへの交換以外殆ど製品原形と言える。
誘導無線アンテナも灰色成形品の製品付属品が取り付けられていた。
実質的な2ndLOT品でプラスチック硬度は1stLOT品に比べ改善されている。
まだ折損には至っていないが幾度も変形させており間もなく限界が来ると思われた。
3768F中期仕様(3次車:3768F-1)にて誘導無線アンテナ(8078)の搭載試験を続けている。
結果は良好そのもので交換を要する3798Fは誘導無線アンテナ(8078)搭載編成化が決定した。


溶着固定した誘導無線アンテナ(8078)。

工程には時間が掛かる作業が多く含まれるため3798(3798F)の単独入場とした。
第一工程は誘導無線アンテナ(8078)への交換に決定しさっそく3798を分解する。
嵌合精度が低かった2ndLOT誘導無線アンテナは流し込み接着剤で固定した。
後の3150形LOT誘導無線アンテナ搭載車よりも投入量が多く慎重に撤去を行っている。
誘導無線アンテナ(8078)を仮搭載させると大幅な傾斜が生じた。
ゴム系接着剤固定が採用出来た3768,3761(3768F-1)では見られなかった現象で従来通りの溶着固定に戻した。


未消去の[アクセス特急]種別表示印刷。

改修では行先表示類の変更は行わず富士川車輌工業製[快速]種別表示ステッカーも再用する。
ライトケースに再現された種別表示はステッカー切り出し失敗予防策と接着安定性確保を狙い消去を進めてきた。
この項目も3798Fが出場した2017年11月以降に決定しており[快速]種別の下には[アクセス特急]種別が隠されている。
車体関連では地味に[アクセス特急]種別表示印刷消去も工程に加えられた。
プロトタイプ変更の少ない3798Fであるが3798のライトケースは爪楊枝1本で取り外せている。
前面見附を締める車体断面黒色化はΦ0.7mm,Φ0.3mmの超極細マッキーでの施工に絞った。
窓R部の塗り残しを防ぐには有効的だったがペン先が滑り易い傾向がある。
運行番号表示器窓下部横桟を塗り潰す際に車体まで飛び出してしまい修正に追われた。


電球色LEDライト基板に置き換えられる黄色発光LEDライト基板。

ライトケースに残っていた[アクセス特急]種別表示印刷はペイントリムーバーで除去した。
電球色LEDライト基板は直販品の2連形で分割しなければならない。
これまで直販品では必ず切断に失敗しており基板断面へ激しい繊維片を生じさせてしまった。
今回はクラフトナイフで裏表面へ溝を儲けた後に分離させている。
最後の直販品でようやく整えられたが一般流通品(8422)との識別用に断面を黒色化した。
京成3400形,3700形はTR-180床板装着車,TR-180A床板装着車共に導電板と集電スプリングの位置関係が苦しくなる。
最悪の場合には非点灯に陥るためライト基板集電スプリングを後傾させた。


急遽工程に追加された前面窓セル下辺断面整形施工。

ライト基板の交換はライトユニットさえ取り外せれば容易に行える。
最早手慣れた作業と言え早々に組み立てを済ませ車体に戻した。
嵌合には問題無かったが運転台側窓下部に前面窓セルの欠片を発見した。
エアーダスターでも吹き飛ばせず再度ライトユニットを撤去する羽目になっている。
欠片と思われた箇所は前面窓セル下辺断面が全体的に成形が乱れていた。
急遽前面窓セル断面を鋭角に処理し黒色成形のライトユニットから目立たなくなるよう改めた。


角度が設けられていた台枠スペーサー。

車体関連の作業を終え最終工程となる台枠直結式スカート化に着手する。
3798Fはスカート付SPフレームTNダミーカプラーでも前面車体裾とスカートの隙間を詰め切れなかった。
前回入場で台枠スペーサーには天井方向に角度が付けられ既に反力を生み出す形状へ変更されている。
これによりt0.5mmのプラ板を追設するだけでTR-180A床板用に準じたスカート取付用スペーサーに達した。
後はプラ板へゴム系接着剤を盛り取り付けたスカートの固着を待つのみとなる。




3798 [A09 快速 高砂]:誘導無線アンテナ(8078)換装,前面車体断面黒色化前面窓セル下辺整形,台枠直結式スカート化施工。


3708 [A05 特急 上野]:3708F-2(京成3150形LOT誘導無線アンテナ搭載車)。
※旧製品。

撤去されたSPフレームTNダミーカプラーに代わりTNカプラーSPを取り付ける。
そしてTR-180A床板を車体に取り付け前面車体裾とスカートの間隔を確認した。
スカート付SPフレームTNダミーカプラー装着車では上出来だった3798だがやはり台枠直結式スカートには敵わない。
台枠スペーサーが生み出す反力によりスカートの安定性は飛躍的に向上した。
黒色化した運行番号表示器窓下部横桟も前面見附に埋没し銀色塗装は消え去っている。
誘導無線アンテナ(8078)の色温度は京成3150形LOT誘導無線アンテナに近く他編成と同等になった。




3798 点灯試験[A09 快速 高砂]:前照灯(電球色LEDライト基板(直販品)更新施工)。


3798 点灯試験[A09 快速 高砂]:前照灯(電球色LEDライト基板(直販品)更新施工)。


3768 点灯試験[A17 特急 成田空港]:3768F-2(電球色LEDライト基板(直販品)振替車)。

3798F中期仕様(再生産品)はTR-180A床板装着編成ながら黄色発光LEDライト基板が採用された。
そのため3768F-1,3768F現行仕様(3次車:3768F-2),3788F現行仕様(3次車:3788F←3768F)に比べ見劣りが否めなかった。
後年に出場した3728F-2(再生産品)と3798Fの2編成だけが黄色発光LEDライト基板で残されていた。
改修までが遅れた3798FはようやくTR-180A床板装着編成の水準に追い付こうとしている。
なお電球色LEDライト基板に施した集電スプリングの後傾化は点灯試験を一発合格へと導いている。
相変わらず車体との嵌合には注意が必要だが以前より非点灯に陥る回数は減ると思われる。




3798後期仕様(誘導無線アンテナ(8078)換装施工)。
※再生産品。

約105分に及ぶ長丁場の作業を終えて3798(3798F)の改修が完了した。
竣工した3798は車体断面黒色化,台枠直結式スカート化により前面見附が引き締まったと思える。
側面見附では誘導無線アンテナ(8078)への換装により色温度が変化した程度に留まる。
但し軟質材に改められた誘導無線アンテナは2ndLOT誘導無線アンテナよりも取り扱いに優れる。
ここは2ndLOT誘導無線アンテナを装着し続けてきた3798にとって大きな変更だと思う。
前面窓セル下辺の修正は余計と言え3791(3798F)では最初から工程に組み込み対処する。
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