試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3708F 1次車 現行仕様 前期リニューアル工事施工,PT-7131形パンタグラフ換装編成 (ライト基板更新)

2018-08-30 21:41:31 | 京成線出場
同格。

グリーンマックス製京成3700形3708F現行仕様前期リニューアル工事施工編成(1次車:3708F-2)が再出場した。
3707以下6両も[K'SEI]CIマークインレタ周囲に残った転写糊の除去を行い状態を上げている。
外観の変化に乏しい出場ではあるが在籍する3400形,3700形へ多大な影響を及ぼす施工内容になったと思う。




京成3700形3708F 1次車 現行仕様 前期リニューアル工事施工,PT-7131形パンタグラフ換装編成。
3708F-2:[3708]-[3707]-[3706]-[3705]-[3704]-[3703]-[3702]-[3701]。
◆電球色LEDライト基板(8422)交換施工,台枠直結式スカート化試行。

京成3700形の原形に当たる1次車~5次車はリースが進行し少しずつ勢力を縮小している。
転籍の第1編成は3808F(5次車)であった。
1997年12月に登場した3808Fは2003年2月に除籍され北総開発7300形7808Fへ改装された。
京成車としての活躍は僅か5年強と非常に短い。
3808,3801は通過標識灯の周囲が白枠処理とされた。
貫通扉種別表示器下部に段差を持つ1次車を除き整っていた3700形では個性派だった。
故に短期間で姿を消してしまったのは惜しまれる。
北総開発7300形は3700形と共通設計形式であるが新製投入は7308F,7318Fの2編成に留まった。
双方とも貫通扉種別表示器下部に段差を有する3700形1次車に近い形態を有する。
経年も3700形1次車に近く3808Fのリースは意外だった。
しばらく動きの無かった3700形は3300形全廃以降よりリース対象形式になってしまった。
使用機器や性能都合で致し方ないと起用だと思える。
ただ不可解な事に現在に至るまで1次車の転籍は行われていない。
3808F以降のリース編成は専ら2次車,3次車が充当された。
何れも1次車よりリニューアル工事施工が遅くコスト回収に於いても不利に思える。
1次車の3708F,3718F,3728Fは全て健在だが転籍による影響で空番が生じてしまった。
3728Fの次に位置する編成は3758Fとなり歯抜け感が痛々しい。
改番も行わずに推移しているためまだ動きがある気配を抱く。
どの様に転籍編成を定めているか掴めておらず1次車も決して安泰とは言えないだろう。


旧3708F登場時仕様(3708F→3708F-2)。

3708F-2は旧3708F前期仕様(旧製品)を種車とする。
導入はリリースより大幅に遅れたがプロトタイプ都合からか運良く新製投入を図れた。
回着整備では行先方向幕を製品印刷の[UENO 上野]幕から富士川車輌工業製[成田]幕ステッカーへ改めている。
1次車登場時の特徴だった英字無併記行先方向幕でも大フォントとなる二文字幕に当初から拘った。
登場時仕様(3708F)への改装は行先方向幕ステッカーを貼付するだけで即出場となる。
その後行先配分均等化より[成田]幕から[上野]幕へ交換された。
グリーンマックス製3700形では唯一の[K'SEI]CIマーク未貼付編成でもありプロトタイプ変更は生じないはずだった。


3818F中期仕様(5次車:3818F)。

ところが3818F中期仕様(5次車:3818F)の仕様変更にて台車色変更が項目に加えられた。
サックスブルー成形FS-547台車は3708Fしか採用されていない。
編成単位で交換を行った結果3708Fは登場時仕様として成立しなくなり休車へ追い込まれる。
更に3708F登場時仕様(3708F-1:リニューアル再生産品)の導入で復帰への道が険しくなった。
前途の通り3708Fには[K'SEI]CIマークが印刷されていない。
この窮地を救ったのはジオマトリックス製[K'SEI]CIマークインレタであった。
全車へ[K'SEI]CIマークを転写すると共に3708,3701へ保管品のスカートを装着した。
車体改修施工と併せて一部の窓サッシ印刷をマッキーで塗り潰す前期リニューアル工事施工編成化が確定する。
更に3707,3705,3702をグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフへ換装し3708F現行仕様(3708F-2)に改められた。
登場時仕様から現行仕様へとプロトタイプが若返った3708F-2は3758F現行仕様(3次車:3758F)に次ぐ異色編成と言える。


3768 [A17 特急 成田空港]:3768F-2(ライト基板未交換車)。

約5箇月に渡る長期休車の間にリリースされた3768F後期仕様(3次車→現行仕様:3768F-2)の導入を図った。
製品化されていない前期リニューアル工事施工編成は3708F-2の強力な訴求点ではある。
まだリニューアル工事施工編成が3708F-2,3768F-2の2本に限られ独自の存在感こそ放っていた。
しかし改修時に電球色LEDライト基板(8422)が入手出来ず黄色発光LEDライト基板のままで維持された。
よって前照灯発光具合は3768F-2より大幅に劣る。
3708F-2の弱点となってしまい改善項目となった。
その後3768F後期仕様(3768F-1)が増備されたが3758F元中期仕様(3次車→現行仕様:3758F)の改修と重なる。
電球色LEDライト基板は3758,3751へ転用となり3708F-2のライト基板交換には至らなかった。


3758 [55K 快速特急 西馬込]:3758F(ライト基板転用車)。

結局TR-180床板装着編成への電球色LEDライト基板交換は3758Fが先陣を切った。
その結果TR-180A床板装着車と同様の点灯が確認される。
3758Fは改修で後期リニューアル工事施工編成に仕様変更されたため現行仕様では3708F-2だけが取り残された。
急遽電球色LEDライト基板(8422)を用意し3708,3701のライト基板交換へと走る。
行先表示類には3708F-1との対比要素を持たせており[A05 特急 上野]は変更対象に挙がっていない。
そのため入場前と殆ど変わらない外観で再出場を迎えた。
整備の答は動態時に現れる。
3768F-2,3758Fの電球色LEDライト基板による前照灯点灯照度は製品イメージを変える程の効果があった。


3708 [A05 特急 上野]:ライト基板更新車。

3編成目となる電球色LEDライト基板装着編成に格上げされた3708F-2でもその印象は変わらない。
加えてリニューアル工事施工編成は全て電球色LEDライト基板で統一された。
当初ライト基板交換はリニューアル工事施工編成に限定する予定であった。
しかし3708F-2の出場を機に全編成が交換対象となった。
プロトタイプに関わらず前照灯を点灯させているため編成間の差異は極力無くす方針とした。
当座の目標であった3708F-2の電球色ライト基板化を終え今後はリニューアル工事未施工編成が交換対象になる。
3708F-2の前期リニューアル工事施工編成化は簡易的な措置で再現を図った。
従って前照灯点灯時の雰囲気は3708F-2に近くなるだろう。
また将来的な黄色発光LEDライト基板の廃止も決定している。
3700形の基板置き換え完了後は3400形へ移行する。


3798F,3708F-2 (スカート付SPフレームTNダミーカプラー装着車,台枠直結式スカート化試作車)。

3728F中期仕様(1次車:3728F-1)から開始した台枠直結式スカート化試行でも手応えを得られた。
スカート付TNカプラーSPやスカート付SPフレームTNダミーカプラーとは異なり車体裾へよりスカートを近接させられる。
床板着脱時の不都合は生じずTNカプラーSPも交換が可能になった。
灰色成形密着自動式TNカプラーSPの予備品確保が立案の原点であり所期の目的は果たせたと思う。
3798F後期仕様(4次車:3798F)はスカート付SPフレームTNダミーカプラーを装着する。
改めて比較すると台枠直結式スカートほど車体裾との空間は詰められていない。
ただ製品原形からは大幅に改善されているため当分は共存が続くと思われる。




3708F-2サイドビュー(3701:台枠直結式スカート化試試作車)。


3758Fサイドビュー(3751:台枠直結式スカート化試作車)。

試行錯誤を経ながらも3728F-1,3758F,3708F-2の台枠直結式スカート化はほぼ同一形態まで持ち込めた。
しかし入場順都合でTR-180床板装着車のみの試行に留まっている。
基本的な構造こそ踏襲する予定だがTR-180A床板装着車でも同様の答を得られるか判らない。
今後も試行を続け両床板で両立可能な方法を探りたい。
但し台枠直結式スカート化はTNカプラーSPの捻出を名目とする。
既存のスカート付SPフレームTNダミーカプラー装着車は強度低下が生じた場合のみの施工に限る予定である。

3708F-2は灰色成形FS-547台車への交換以降から外観の改装に力を注いできた。
そのため機構関連は動力ユニット更新を行った3706を除き製品原形から殆ど変わっていなかった。
電球色LEDライト基板化により走行時の雰囲気が大幅に改まった。
TR-180床板装着編成では一応の終着点に至ったと思う。
今後は3758Fと共に実車の形態変化へ追随させる方向である。
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