試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3728F 1次車 中期仕様 3色LED表示器編成 (行先表示類変更,通電系統整備施工:旧後期仕様改装)

2018-07-29 21:48:48 | 京成線出場
休車解除。

グリーンマックス製京成3700形3728F旧後期仕様(1次車:3728F-1)は中期仕様へ改装された。
3728F後期仕様(3728F-2:リニューアル再生産品)の導入に端を発した休車は想定より長引いた。
予定とは異なる仕様で休車解除を迎えている。




京成3700形3728F 1次車 中期仕様 3色LED表示器編成。
3728F-1:3728-3727-3726-3725-3724-3723-3722-3721
◆3728,3721 仕様変更:旧後期仕様改装。

京成3700形は全編成が幕式表示器で落成した。
視認性の問題等から京成ではLED式表示器の採用に消極的だったと言われている。
最初にLED式表示器が導入された形式は2002年12月登場の新3000形である。
他社ではフルカラーLED式表示器が採用され始めた頃だった。
しかし新3000形は3色LED式表示器で現れ種別の多い京成には余り適さないと思えた。
実質的なフルカラーLED式表示器の本格採用は2013年2月に新製された3026Fからである。
3025Fの運用開始から5年が経過しており表示器に関してはかなり慎重な姿勢が伺える。
この間に3700形では幕式表示器の廃止が進められた。
3色LED式表示器へ交換された第1弾は3708Fである。
突如出現した3700形LED式表示器編成には驚きを隠せなかった。
1次車~5次車まで3色LED式表示器交換を終えた後に6次車以降の幕式表示器廃止が開始される。
3798Fの3色LED式表示器化から約10箇月後に改造された3858Fで遂にフルカラーLED式表示器が採用された。
2010年6月改造の3838Fを以て3700形から幕式表示器編成が消滅している。
一旦3色LED式表示器に交換された1次車~5次車も2010年5月からフルカラーLED式表示器への再交換が開始された。
2007年3月から開始された一連の種別,行先表示器の交換は3818Fが再改造を終えた2012年12月で一区切りを迎えている。
◆3708F:2007/3(3色LED式)→2010/6(フルカラーLED式)。
◆3718F:2007/2(3色LED式)→2010/6(フルカラーLED式)。
◆3728F:2007/3(3色LED式)→2010/5(フルカラーLED式)。
◆3748F:2007/9(3色LED式)→2010/5(フルカラーLED式)。
◆3758F:2008/2(3色LED式)→2012/6(フルカラーLED式)。
◆3768F:2007/11(3色LED式)→2012/7(フルカラーLED式)。
◆3778F:2008/6(3色LED式)→2012/9(フルカラーLED式)。
◆3788F:2008/4(3色LED式)→2012/10(フルカラーLED式)。
◆3798F:2008/12(3色LED式)→2012/11(フルカラーLED式)。
◆3818F:2008/9(3色LED式)→2012/12(フルカラーLED式)。
◆3828F:2010/6(フルカラーLED式)。
◆3838F:2010/6(フルカラーLED式)。
◆3848F:2009/10(フルカラーLED式)。
◆3858F:2009/10(フルカラーLED式)。
◆3868F:2010/3(フルカラーLED式)。


3858F元中期仕様。

3728F-1の休車解除は現行仕様化を前提に考えていた。
実車は2018年1月にPT-7131形パンタグラフへ換装が行われた。
そのためグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフまで用意した。
当初は3728F-2と被る3727以下6両の差別化を目的にリニューアル工事施工編成へ改める計画を組んでいた。
しかしリニューアル工事施工車化は側面窓一部固定化を再現するため全車の分解を要する。
そこで立ちはだかったのは3728,3721の車体弛緩である。
嵌合の緩いライトユニットが完全分解を躊躇させた。
折しも3758F中期仕様(3次車:3758F)の車体改修入場が浮上した。
主眼とする前面車体断面黒色化には行先表示類の撤去が欠かせない。
富士川車輌工業製ステッカーの温存と3728,3721への負荷を考え3728F-1のプロトタイプは中期仕様に決定した。
既に[A17 特急 成田空港]は3768F現行仕様(3次車:3768F)に供出済であり3758Fの[61K 快速 佐倉]を全て承継している。
3728F-1の出場と引き換えに3758Fは休車となった。
車体改修が待つ3758Fは旧3798F現行仕様(4次車:旧製品)を改番した編成である。
入場時はインレタ再現の車両番号標記に注意が必要だろう。


3728F-2,3728F-1 (後期仕様,中期仕様)。

所有する3700形では3708F(1次車)が2編成体制であった。
各々登場時仕様(3708F-1:リニューアル再生産品),現行仕様(3708F-2:旧製品)とされプロトタイプ時差は大きい。
3728F-1の復帰で3728Fも2編成体制に改まった。
中期仕様と後期仕様の区切りは3色LED式表示器とフルカラーLED式表示器に設けている。
製品仕様から[K'SEI]CIマークが印刷済であり3728F-1と3728F-2のプロトタイプ時差は小さい。
そのため3727以下6両の基本的な見附は両編成とも同一になった。
但しTR-180床板装着車とTR-180A床板装着車で識別出来るため混同の恐れは無用である。
M2c車は表示類の差しか存在しないが意外に印象が異なる。
結果的に現行仕様での再出場よりも効果が高かったと言えよう。
3728でのスカート脱落は計算外だった。
台枠直結式に変更されたが従来方式に見劣りしない出来栄えまで戻せたと思う。
離脱した3758Fはスカートの偏位が目立ち始めており同様の施工を行う予定である。


3818F,3728F-1 (幕式表示器編成,3色LED表示器編成)。

[K'SEI]CIマーク貼付+幕式表示器編成も中期仕様として扱っている。
在籍編成では唯一3818F(5次車:3818F)が該当する。
上記の通り3818Fの3色LED式表示器化は3728Fより遅かった。
一見離合時の齟齬は無いように見える。
しかし3818Fはサックスブルー成形台車を履かせているため灰色塗装への変更時期が合わない。
同じ中期仕様ながら意外な盲点と言える。
3708F-2の出場は3818Fとの台車相互交換により実現した。
灰色成形台車への復帰は別途部品調達を要する。
更にサックスブルー成形台車が3818Fの特徴にもなっており今のところ変更計画は無い。
3758Fは3728F-1から捻出された[55K 西馬込]の存在もありプロトタイプの選択に迷う。
当然幕式表示器編成化も候補に含まれる。
他編成及び他形式とのバランスを考え絞り込みを行いたい。


新3000形3001F,3728F-1。

3色LED表示器編成は久し振りの登場となった。
ちなみにプロトタイプ変更を繰り返した3728Fでは2度目の中期仕様化に至っている。
当時は[A11 快特 成田]表示であった。
採用したステッカーもグリーンマックス製で元中期仕様とは雰囲気が異なるものになった。
他形式の3色LED表示器編成も少数派である。
現在はマイクロエース製新3000形3001F前期仕様(1次車:3001F),3010F前期仕様(3次車:3010F-1)だけの在籍に留まっている。
本線系統の3001Fに[71K 特急 西馬込]を採用しているため3728F-1は下り方面行が適していた。
ここは3758Fを[61K 快速 佐倉]に設定していた利点と言え新たなステッカー切り出しは行わずに済んでいる。
なお3色LED表示器編成数は3758Fとの差し替えとなり増減は無い。
製品化都合やプロトタイプ時期の短さから今後の増強は難しい。
3758Fが再び3色LED表示器編成で再出場する可能性も残されている。




3728F-1サイドビュー(3721:上野寄M2c車用床板交換施工車)。


3728F-2サイドビュー(3721:リニューアル再生産品)。

この入場では3728と3721の床板が逆に装着されていたと判明した。
記録を遡ると初出場時から異なっていた模様である。
回着整備は誘導無線アンテナの取付だけで終えた。
施工は各車毎に行ったはずで恐らくメーカーエラーだろう。
長らく見落とし続けていたが床板の相互交換を行い本来の機器配置へ修正している。
軽度の清掃だけ行われていた導電板及び台車集電板も研磨を施した。
ちらつき等の不具合は生じていなかったが将来的な不安を拭える工程になった。

当初計画の現行仕様化は幻に終わった。
ただ3708F-2と完全に競合してしまうためリニューアル工事施工編成を選択しなくて良かったと思える。
PT-4804形パンタグラフ搭載のリニューアル工事施工編成は在籍していない。
しかし現行仕様の増強が間近に迫る施工内容はグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフの準備を呼んでいる。
3758Fの代替として中期仕様化されたが3708F-2との重複を避けられ無難な着地点に辿り着いた。
製品でも1次車の3色LED表示器編成はリリースされておらず早急な運用復帰に走らなかったのは正解だったと思う。
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