試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ101-131,クハ100-30[ツヌ101F] 車両番号標記再転写施工 (クハ100-30[ツヌ101F] 1stLOTライト基板振替施工) ※'旧製品

2019-11-10 21:43:53 | 国鉄/JR101系
不適合。

KATO製国鉄101系クハ100-30(ツヌ101F:Mc148→ツヌ101F-2)は2015年12月に竣工した旧製品車両である。
種車には元クハ100-43(元ツヌ124F:Tc74)が起用されツヌ101F構成車では初登場を飾った車両となった。
但しクハ100-43の更新はクハ101-74(旧ツヌ124F:弁天橋区仕様→クハ101-48:ツヌ103F)と同一方式が採られた。


国鉄101系クハ100-30(ツヌ101F)。
※旧製品。

クハ100-43はクハ100-86Assy車体(Mc170弁天橋区仕様)のみを新調し旧クハ100-43用床板が流用される車体更新車となった。
旧ツヌ124Fから元クハ101-74,元クハ100-43を離脱させた当時は旧金型車体運転台付車両を中間組込車へ封じ込める方針だった。
ツヌ101Fの中野方先頭車両となるクハ100-53用種車にはクハ100-86(Mc170:弁天橋区仕様)が内定していた。
車体だけが残された元クハ100-43には直後に手配した弁天橋区仕様クハ100形用Assy床板を取り付けた。
形式変更を要さず中間組込車対応化が可能だった元クハ100-43は2015年11月~12月の間だけ保留車へ廻り戦列に復帰している。
これ以降の動向はクモハ101-109(ツヌ101F:旧製品)と同様で予想通り現行LOTライト基板が装着されていた。


入工中のクハ100-30。

固定編成化が進んだKATO製101系津田沼~習志野区仕様では中間車両だけLOT調整を名目とした異動の可能性が残る。
但し旧製品保持編成の在籍により旧製品運転台付中間組込車が再び先頭に立つ機会は皆無に等しいと思われた。
従ってクハ100-30(ツヌ101F)を現行LOTライト基板装着車のまま存置する意義は薄い。
今入場で1stLOTライト基板への振替えが決定したが廃車された運転台付車両は全て現行LOTライト基板に交換済だった。
よって1stLOTライト基板の捻出元は単独保管品に廻された旧製品LOTクモハ100形用床板を起用した。
作業が完了すればツヌ101F用運転台付中間組込車は全て1stLOTライト基板装着車で統一される。


現行LOTライト基板に交換された旧製品LOTクモハ100形用床板。

クハ100-30(ツヌ101F)では1stLOTライト基板振替に加え2-4位側車両番号標記インレタ再転写を工程に含めた。
一方旧製品LOTクモハ100形用床板の作業はライト基板を振り替えるだけで全てが完了する。
単独保管品ながら状態は非常に良く導電板も全く酸化が生じていない。
作業は旧製品LOTクモハ100形用床板の組み立てが完了した後にクハ100-30を復旧させる工程順となった。
さっそくクハ100-30(ツヌ101F)の分解に取り掛かり現行LOTライト基板を撤去した。
クモハ100形用ウエイトも腐食は発生していなかったが断面への事前防錆対策を施している。
現行LOTライト基板への更新を終えた旧製品LOTクモハ100形用床板は即戦力と言え今後の出番に備える。


取り付けに難儀した1stLOTライト基板。

クハ100-53(ツヌ101F:弁天橋区仕様)の入場ではクハ100-35(ツヌ101F:旧製品)との床板相互交換を行った。
この際クハ100-53用床板は現行LOTライト基板と台枠内側のリブが干渉する現象に襲われている。
厄介な症状はクハ100-30(ツヌ101F)用床板でも現れ1stLOTライト基板の挿入に苦戦した。
リブとの干渉はクハ100-53と同様の方法で対処できたが台枠とライト基板が水平にならない。
幾度も着脱を繰り返しどうにか座席部品と支障しない角度まで持ち込めた。
結局何が関わったかは掴めないままで今後のライト基板振替え作業に注意点が加わった。
なお補助導電板は再生産品LOT相当床板で定番化した台枠裏面のライトスイッチ部品取付口から差し込んでいる。
当然ウエイト防錆対策も並行措置しておりクハ100-30用床板は現時点での標準仕様に改められた。




[[クハ][1][00][-][30]]:2-4位側。

クハ100-30(ツヌ101F)への改番は節約式を採用したため[クハ100-30]標記には[クハ100-43]が活かされている。
2-4位側はクハ100-43時代から乱れがあり[ク100-30]標記にその面影が残されていた。
またペイントリムーバー式印刷消去による塗装被膜変質面積も広く全面修正へと踏み切った。
塗装被膜変質部はラプロス#8000のみの使用に留め成形色露出を防ぎながら補修する。
症状がクモハ101-109よりも軽かった事からラプロス式印刷消去車に近い状態まで復せている。
全桁転写となる[クハ100-30]標記は[クハ]+[1]+[00]+[-]+[30]を組み合わせた。
1-3位側は塗装被膜を含め修正不要であり1枚で成立可能な高経年インレタが優先的に選ばれた。
[クハ100-30]へ組標記インレタを充てられた効果は大きく再転写前を凌ぐ配列に達したと思う。


クハ100-30 点灯試験[07 東京]:1stLOTライト基板振替施工。
※旧製品。


クハ100-35 点灯比較[13C 新宿]:ツヌ101F(1stLOTライト基板予備車)。
※旧製品。

LP411前照灯車で1stLOTライト基板の点灯試験を行った場合照度低下が今ひとつ掴み難くなる。
だが点灯試験直後にクハ100-30(ツヌ101F)は1stLOTライト基板予備車には値しないと即断された。
運行番号表示器の点灯具合だけは十分に映るものの行先表示器は[東京]表示が薄暗く視認性に劣る。
逆に[13C]表示が物足りなく見えるクハ100-35は1stLOTライト基板予備車となった。
表示器点灯照度はクハ101-48,クハ100-46(ツヌ125F:Tc48)を入場させた時に表示器部品のLOT差が左右すると判明している。
よって前照灯の点灯具合が判別を行う鍵となるがクハ100-30は俯瞰だけで明らかな照度低下が確認出来た。
記録でも光斑がはっきりと浮かび上がる程で全く使い物にならない1stLOTライト基板であった。




クハ100-30(2-4位側車両番号標記インレタ再転写施工)。
※旧製品。


JR101系クハ100-30(ラシ104F)。
※再生産品:車体更新車。

1stLOTライト基板予備車には指定されなかったクハ100-30(ツヌ101F)だが工程そのものは順調に進み竣工を迎えた。
やや不安が残ったライト基板取付は運転台側用DT21非動力台車の締結を狂わせる事態に至らなかった。
車体傾斜及び車体不等沈下も伺えず特に措置の不備は無かったと思われる。
初竣工当初から抱えていた2-4位側の崩れた[クハ100-30]標記は遂に消滅した。
[クハ100-]+[30]よりも[クハ]+[1]+[00]+[-]+[30]が数段上を行く転写結果は思わぬ収穫でもあった。
これでクハ100-30はJR101系クハ100-30(ラシ104F:Mc136)と肩を並べられる状態に仕上げられたと思う。


クモハ101-131 点灯試験[ 4 千葉]:1stLOTライト基板装着車。
※旧製品。


クモハ101-165 点灯比較[07 ]:ツヌ104F(1stLOTライト基板予備車)。
※弁天橋区仕様。

続いて記録上2ndLOTライト基板が残されているはずのクモハ101-131(ツヌ101F)を入場させた。
クモハ101-131は元クモハ101-108(廃車:元ツヌ118Fクモハ101-108:ツヌ122F)からの床板転用が図られたらしい。
当時元クモハ101-108には旧クハ101-35(ツヌ103F)への編入で発生した元クモハ101-78(旧ムコ3F:Mc78)用床板を廻していた。
ところが点灯試験を行ったところクモハ101-131は1stLOTライト基板装着車であった。
記録を遡ってもクモハ101-131を2ndLOTライト基板供出車に抜擢した跡は残されていない。
1stLOTライト基板へ交換した経緯は不明だがクモハ101-131用床板には手を加える箇所が無かった。
唯一1stLOTライト基板予備車には該当しない事実を確認しただけに留まっている。




クモハ101-131(ツヌ101F:2-4位側車両番号標記インレタ再転写施工)。
※旧製品。

但し車体関連では2-4位側の[クモハ101-131]標記がずれていたため修正転写を行った。
再転写は[クモハ101-131]を存置する節約式とし[クモハ101-]+[1]+[3]+[1]を組み合わせた。
種車は元クハ101-78(旧ツヌ124F)でありクモハ101-131への編入時に2-4位側だけ全桁転写が行われている。
節約式改番を採用した1-3位側の見附は悪くなく現在まで続くインレタ転写に対する苦手意識が垣間見えた。
クモハ101-131(ツヌ101F)の竣工で旧ツヌ123F(Tc78),旧ツヌ124Fから異動した車両は仕様統一が図られた。
後はクモハ101-148,モハ100-103(弁天橋区仕様)の整備竣工でツヌ101F-2も再出場に至る。
再び数に限りのある[千ツヌ]電略標記インレタ転写工程が発生するため慎重な作業を心掛ける。
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