試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ100-103[ツヌ101F] 旧製品LOT側面窓セル交換施工 (サハ101-295[ツヌ101F] 相互交換) ※'弁天橋区仕様

2018-06-02 21:47:36 | 国鉄/JR101系
微細。

KATO製国鉄101系ツヌ101F(T'c30←ツヌ101F-1:Mc193,ツヌ101F-2:Mc148)は12両体制を形成する。
ツヌ107F-2から異動したクモハ101-193+モハ100-808との朱色1号混色編成(ツヌ101F-1:Mc193)は後発の組成だった。
基準編成は一応ツヌ101F-2(Mc148)に据えているがツヌ101F-1に押され気味のまま推移している。


国鉄101系モハ100-103(ツヌ101F)
※弁天橋区仕様。

ツヌ101F-2はクハ101形,クハ100形(旧製品)の車体更新を前提とし組成準備の手配に入った。
当時在籍していた両先頭車両がクハ101形,クハ100形の編成からツヌ123F(Tc78),ツヌ124F(Tc74)を更新対象に絞った。
各々の車体更新はクモハ101-170Assy車体,クハ100-86Assy車体(弁天橋区仕様)にて実施している。
捻出された旧製品車体転用と保管品等の活用でツヌ101F-2用クモハ101形,クハ100形中間組込車を揃えた。
クモハ101-109,クモハ101-131(ツヌ101F-2)は元クハ101-74(元ツヌ124F),元クハ101-78(元ツヌ123F)を形式変更した車両である。
モハ100形用動力ユニットは捻出品起用が条件でモハ100-808(旧ムコ3F-2:Mc193)を非動力車化している。
またモハ100-103,モハ100-117,モハ100-170(ツヌ101F-2)はモハ100-232Assy車体(弁天橋区仕様)組立車を改番した。


入工中のサハ101-295,モハ100-103 (ツヌ101F)。

その結果クモハ101-109+モハ100-103,クモハ101-131+モハ100-117は現在に至るまで異LOT混結ユニットになっている。
弁天橋区仕様(Mc170)の車体塗装被膜はツヌ118F(Mc155:旧製品)に近い。
若干Hゴム支持再現が異なるのみで特に気を払って来なかった。
しかしクモハ101-193+モハ100-808の101系800番代LOT側面窓セル交換で転機を迎えた。
異LOT車体混結ユニットは維持しつつ側面窓セルを各々で統一する。
初陣にはモハ100-103を抜擢した。
ツヌ101F-2用種車が見当たらなかったサハ101-295だけは中古製品のサハ101-233(ツヌ118F:旧製品)を起用している。
同一編成の隣り合う車両同士で側面窓セルの相互交換が行えるためモハ100-117より先行させた。


微妙な差しか存在しないHゴム支持再現 (弁天橋区仕様品,旧製品LOT品)。

KATO製101系ツヌ118F(旧製品)と弁天橋区仕様(Mc170)のHゴム支持再現は若干の差異がある。
弁天橋区仕様は明灰色系統ながら僅かに濃灰色へ振られた。
Hゴム支持モールド成形にも違いがある模様でHゴム幅が細くなっている。
ユニット間の見附を崩す程ではないが今回を逃すと永遠に放置される確率が高まる。
よってツヌ101F-1の入場を機に交換を決定した。
側面窓セルを車両に取り付けた状態では識別出来る差異だが分解すると非常に判り難くなる。
取り違えを防ぐため撤去した窓セル類は一旦各LOT毎に集約した。


窓セルを交換したサハ101-295,モハ100-103。

窓セルの装着はモハ100-103(5号車)から開始した。
KATO製101系は妻面窓セルを先に組み込ませる構造を持つ。
側面窓セルよりLOT識別が難しい妻面窓セルだったがこの構造が混同を防いでくれた。
両車とも嵌合は難なく終えられ車体LOTと窓セルLOTの差異は影響していない。
モハ100-103はPS16形パンタグラフの姿勢に問題を抱えている。
そこで先にサハ101-295を竣工させようとした。


[サハ101-295]:2-4位側。

ところが車体清掃中にインレタ再現の車両番号に埃が挟まっている事に気付いた。
ツヌ101F-2では古インレタを全面的に採用し改番を行った。
管理状態の悪さから埃が着いたまま転写したらしい。
今まで気付けなかったのは埃が半透明で一定条件を満たさなければ目立たななったためだと思う。
埃は2-4位側だけに混入していた。
生憎埃はかなり長く[サハ101-295]の下に入っている。
幸いインレタを崩さず埃が引き抜けた。
念のため[サハ101-295]に圧を掛け劣化進行の予防策とした。




サハ101-295(ツヌ101F:弁天橋区仕様側面窓セル交換施工)。
※旧製品。

弁天橋区仕様側面窓セル装着車に変更されたサハ101-295は入場前の印象を保てている。
ツヌ101F-2は出場時から全車明灰色系統のHゴム支持色温度で統一されていた。
編成内での交換であり竣工後も見附を崩す事態には至らない。
続いてモハ100-103用PS16形パンタグラフを撤去した。
モハ100-232Assy車体は車体,屋根板,避雷器までが一式だった。
組成コスト削減策によりモハ100-103,モハ100-117,モハ100-170用PS16形パンタグラフは発生品を転用している。


分解修繕中のPS16形パンタグラフ。

モハ100-103用PS16形パンタグラフは下降,上昇姿勢共に芳しくなく調子が悪い。
パンタグラフは中段程度を通常の上昇高にしているがモハ100-103はこの維持が難しかった。
撤去したPS16形パンタグラフは主枠とパンタグラフ台枠を分離して修繕する。
逆へ字形に変形していたパンタグラフ台枠は指力で平行まで戻した。
主枠は下枠が歪み上枠にも接合部の曲がりがあった。
何れもクランパーで矯正し原形に近付けている。


中段姿勢を保つPS16形パンタグラフ。

修正した各部品を組み立てたが折畳形状の改善には至らなかった。
今度は分解せずに修正を図る。
下枠を主に再調整を行い完全復旧へ持ち込んでいる。
中段姿勢維持も可能に変わり課題は払拭された。
手慣れた菱形パンタグラフの修正で進行は順調だった。
下枠交差形パンタグラフやシングルアーム式パンタグラフならば復旧を諦めていたと思う。




モハ100-103(旧製品LOT側面窓セル交換施工)。
※弁天橋区仕様。

全工程を終えモハ100-103(ツヌ101F)が竣工した。
単独ではPS16形パンタグラフの改修が大きい。
耐久性の高いKATO製PS16形パンタグラフBタイプは予備品を持っていなかった。
Assy車体による車両増備は一段落しており現段階でのPS16形パンタグラフ増強は時期尚早と言えた。
無難に修正を行えたのは何よりの収穫である。




クモハ101-109+モハ100-103 (ツヌ101F:旧製品LOT側面窓セル装着車+旧製品LOT側面窓セル装着車)。
※旧製品+弁天橋区仕様。

側面見附はユニットを組むクモハ101-109に揃えられた。
車体は弁天橋区仕様のままだが大凡ツヌ118F(旧製品)並と言えよう。
インレタ再現の[千ツヌ]電略標記に出自が伺えるだけとなっている。
ツヌ101Fでの異LOT車体混結ユニットはクモハ101-131+モハ100-117が残る。
クモハ101-131(旧製品)とクハ100-53(ツヌ101F:弁天橋区仕様)の側面窓セルを振替える手段も採れる。
どの様な方式で編成見附統一を図るか考えたい。
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