地福寺ブログ

地福寺は、宮崎県延岡市の山あいにある曹洞宗のお寺です。
永代供養のご相談も承ります。

春の彼岸法要のご案内

2010-03-13 22:28:29 | 永代供養
今年も春のお彼岸が近づいてきました。

3月11日付の夕刊デイリーにも掲載いたしましたが、
当山の永代供養墓「安穏の塔」では、
彼岸の入りにあたる3月18日(木)午前10時より、
永代納骨供養墓のご供養を行います。

ご利用になっておられるご家族の皆さまはもちろん、
永代供養をお考えの方で、まだお決めになっておられないかたも、
ご都合がつきましたら、どうぞお参りください。

なお、恒例の彼岸法要および総会は、
彼岸の中日、3月21日(日)午前10時より、
本堂にて厳修いたします。


さて、お彼岸とは、なんでしょう?
「お彼岸」の由来には諸説ありますが、その一つをご紹介します。
お彼岸の中日は、昼の長さと夜の長さが一緒の日ですね。
こんな日は1年間に2回あって、
それぞれ「春分の日」と「秋分の日」です。
お彼岸とは、それぞれの日の前後3日間を含めた、7日間ずつをいいます。

春分の日から夏に向けて、太陽が顔を出す「東」は徐々に北寄りに移って行って、
おひる12時の時の太陽の高さがだんだん高くなります。
一番高くなる日は真夏の「夏至」。お昼がいちばん長い日です。
「夏至」を過ぎると、また太陽が昇りだすところが南寄りに移り始めて、
真東になるのが「秋分の日」。
「秋分の日」を過ぎたら、太陽はそのまま南寄りに移っていって、
一番南になる日は寒ーい冬。そう「冬至」ですね。
お昼が一番短い、太陽が一番低くなる日です。
この「真東から登り、真西に沈む。」というところがポイントで、
西には極楽浄土があるという言い伝えと結びついて、真西に沈む夕日になぞらえ、
その素晴らしい世界を願う祈りをする日になりました。
そしてご先祖様が、その浄土へとたどり着けるように、一心に応援する日にもなったのです。

「彼岸」とは、川の向こう岸のことをいいます。
対して、自分がいる側の岸辺を「此岸(しがん)」といいます。
川の向こう岸とは、何の苦しみも悲しみもない理想の世界で、
こちら岸は苦しく、つらい娑婆の世界です。
お彼岸とは、その苦しみに満ちた世界から、
西にあるといわれるような理想の世界へ向かおうとい気持ちを新たにする日です。
しかしそれは、今いるこの世を捨てて新しい場所へ行きましょう、
という意味ではないと思います。
むしろ、今いるこの世界も、理想の世界だととらえるようにしよう、という
気持ちをしっかり持つための日、といったほうがよさそうです。



普段の生活の中で、つらく苦しい出来事でも、
より強く、より優しく成長するよい機会だととらえて、
とかく自分と他人とを比べてしまいがちな心の持ちようを少し変えてみましょう。
そしてお彼岸のような節目の日は、自分のご先祖に思いを馳せて、
今ここにいることのありがたさを味わってみましょう。
そうしてお墓やお仏壇の前に座れば、自然と手が合わさりませんか?

「我他彼此(ガタピシ)」とは、物事がうまくかみ合っていない様を表す言葉ですね。
常に自分と他人、あっちとこっちを比べてばかりいると、「我他彼此」しちゃうものです。

そこに気がつけば、スムーズで、ガタピシしない生き方ができるのではないでしょうか。

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