みなさんこんにちは、平野です。前回に引き続き、国際子ども権利センター支援によるHCCのプロジェクト地、プレイベン州コムチャイミア郡への第2回現地出張(9月5日~8日)の報告を行います。
今日は、さまざまな人々への調査結果から回答をピックアップして、そこから見えてくる村の実情、村人の見たHCCの活動について考えてみたいと思います。
【村にある最大の問題】
Q HCCがここに来る前の問題とは?
A 干ばつと洪水(男性・副村長)
A 水の問題(65歳男性・自助グループリーダー※)
A 干ばつと洪水(10代男性)
A 干ばつと食料不足(45歳女性・8児の母)
※以前のHCCの活動で結成された貯蓄グループ
今回の調査では、HCCの入る前と後、そしてHCCの活動の浸透度や、HCCに対する信頼度について調べる目的がありました。ということは、「以前は人身売買の被害が多かった、でも今は・・・」「子どもの権利なんて知られていなかった、でも今は・・・」という流れがHCCの活動の性質上、言うなれば最もわかりやすいかたちなわけです。
しかしインタビューされた村の人々の口から出てくる言葉はそういったものではありませんでした。もちろんこれは、村で人身売買や出稼ぎが問題になっていない、ということでは全くありません。こちらから誘導するようなかたちでは、そういった問題も人々の口に上りますし、「HCCが活動するようになって変わった」とこちらに問われるまでもなくおっしゃる方もいます。ただ、前振りも誘導も前提もないとき、単純に「村での問題は?困っていることは?」と聞かれたら、まず挙がるのは干ばつや洪水の問題なのです。
【なぜ出稼ぎに出るか】
今回訪問したときも、随分長い間雨が降っておらず、苗床から本田に苗を移せない、と困っているときでした。ですから、農家のみなさんの頭が、いつも以上に干ばつの問題に向いていた可能性は大いにあります。とはいえ、それだけとは思えません。
好き好んで町に出る人はあまりいません。牛が田を耕し、稲穂が頭を下げ、豚や鳥が駆け回る庭には野菜や果実が実っている、そんな村なら誰も出て行きたくはない。実際はそうではないから出て行かざるをえない。ではなぜそうではないのか。さまざまな要因がありつつも、辿っていくと、干ばつと洪水にたどり着くということでしょうか。
次回も引き続き、調査に対する回答の抜粋から、村の姿や村とNGOの関係を探っていきます。
今日は、さまざまな人々への調査結果から回答をピックアップして、そこから見えてくる村の実情、村人の見たHCCの活動について考えてみたいと思います。
【村にある最大の問題】
Q HCCがここに来る前の問題とは?
A 干ばつと洪水(男性・副村長)
A 水の問題(65歳男性・自助グループリーダー※)
A 干ばつと洪水(10代男性)
A 干ばつと食料不足(45歳女性・8児の母)
※以前のHCCの活動で結成された貯蓄グループ
今回の調査では、HCCの入る前と後、そしてHCCの活動の浸透度や、HCCに対する信頼度について調べる目的がありました。ということは、「以前は人身売買の被害が多かった、でも今は・・・」「子どもの権利なんて知られていなかった、でも今は・・・」という流れがHCCの活動の性質上、言うなれば最もわかりやすいかたちなわけです。
しかしインタビューされた村の人々の口から出てくる言葉はそういったものではありませんでした。もちろんこれは、村で人身売買や出稼ぎが問題になっていない、ということでは全くありません。こちらから誘導するようなかたちでは、そういった問題も人々の口に上りますし、「HCCが活動するようになって変わった」とこちらに問われるまでもなくおっしゃる方もいます。ただ、前振りも誘導も前提もないとき、単純に「村での問題は?困っていることは?」と聞かれたら、まず挙がるのは干ばつや洪水の問題なのです。
【なぜ出稼ぎに出るか】
今回訪問したときも、随分長い間雨が降っておらず、苗床から本田に苗を移せない、と困っているときでした。ですから、農家のみなさんの頭が、いつも以上に干ばつの問題に向いていた可能性は大いにあります。とはいえ、それだけとは思えません。
好き好んで町に出る人はあまりいません。牛が田を耕し、稲穂が頭を下げ、豚や鳥が駆け回る庭には野菜や果実が実っている、そんな村なら誰も出て行きたくはない。実際はそうではないから出て行かざるをえない。ではなぜそうではないのか。さまざまな要因がありつつも、辿っていくと、干ばつと洪水にたどり着くということでしょうか。
次回も引き続き、調査に対する回答の抜粋から、村の姿や村とNGOの関係を探っていきます。