改めて確認するまでもありませんが、人間は目でものを見ています。目という感覚器でもって光を感じて、世界を認識しているわけです。
しかしながらすべてのイキモノが人間と同じシステムで世界を認識しているわけではありません。視覚メインではなく嗅覚や聴覚によって世界を認識しているイキモノもいます。また、人間同様、視覚メインのイキモノであっても人間とは感じる波長域が違うものには、色彩がまったく違うように見えるでしょう。
この画はアユカワウミコチョウです。左の個体をよくみると頭部に小さな眼点が2つ確認できます。この眼は多分視覚云々ではなくて明暗の判定ぐらい（撮影時フォーカスライトで照らすとダッシュで反対側を向きます。2倍強撮影の世界ではかなりスピーディーです）しか判定できないのでしょう。適当なこと言いますが、ウミウシはたぶん、嗅覚メインなんじゃないでしょうかねぇ。（彼らの生活に重要なものであれば）水中の物質を、分子オーダーで感知してたりしてそうですねえ。
他のイキモノが感じている世界を人間が体験できるような翻訳機みたいなものができたら本当におもしろいでしょうねえ。
僕のHP撮魂にもう少しアユカワウミコチョウの画をおいてあります。よろしければご覧ください。