急に暖かくなって、一気に季節を進めている感じです。
例年より少しだけ遅くエビネの花が開花しました。
いつもは、自分の誕生日に満開のことが多いので覚えやすいのです。
私が子供の頃、エビネは一大ブームになりました。
めずらしい花を求めて、山に分け入り根こそぎとっていったのです。
根こそぎと言うと見えている株を持って行くのを想像すると思いますが、
実際は、付近の土を全て掘り起し、ふるいを持ち込んで株別れした小さな球根のようなものまで持って行ったそうでうす。
かわいらしい花なのですが、人の欲のすさまじさを思い出す花でもあります(>_<)
朝、事務所で近所の破籠井(わりごい)町は平家の落人の里だから・・・と聞きました。
ググってみると、壇ノ浦の戦いの2年後に建立されたと言う神社があるとか。
とは言え、こんなに全国に平家の落人がいるんなら、相当な人数になって、もちろん武士だけじゃなく女も子供も公家さんも含まれるといっても、どんだけ生き延びたんだ???と・・・
破籠井町は、近くを長崎街道が通っているし、最近では周辺が宅地開発されてにぎやかなイメージになって、平家の落人・・・と言われてもピンと来ない感じがします。
平家の里もありすぎると信じ難くなっていきますね。(笑)
森では栃の木が葉を開いています。
開きはじめはこんな感じ。見た通り柔い布のようなさわり心地。
大きな葉が、夏には良い木陰を作ってくれます。
そう言えば、トチモチって落人の里のお土産に多そうなイメージ。
今年は、どれくらい実をつけるのでしょうか。
叔父が亡くなりました。
73歳だったそうです。家族葬で、近い身内だけで送りました。
春の嵐。冷たい台風のような日の葬儀でした。
集まったいとこの子もそれぞれ成長して、背を抜かされたり、制服がしっくりと馴染んでいたり、当然その分、私たちは年を取っているんですね。時の流れを感じました。
時代を感じることがもう一つ。
骨壺が小さいのです。一見、子供の骨壺かと思うほど。
今は、納骨堂に納めることも多く、もともと全ての骨を持って帰れるわけではないからと、小さな骨壺に入れるようになったのだとか。
それでも、多くの骨を置いて帰ると言うのは、複雑な気持ちでした。
人の営みに合わせて風習は変わっていきます。
あたり前だったことが、めずらしいことになり、忘れられていきます。
風習の変化を感じるとき、ときどき、その方向へ変化していっていいのか?と思うことも。
『絆』という言葉が震災以降 大流行していますが、風習の変化は確実に絆を絶つ方へと向かっている気がします。
いろんなことを考えさせられた一日となりました。
写真はシロヤマブキです。
ながさき県民の森 森林館前の芝生広場が一面紫色に・・・
かわいらしいすみれの花が満開でした。
一株からごっそりと花が咲いてこれほどの色のインパクトを作っているようです。
写真でうまく写せなかったのが申し訳ないです。
桜はもう最後ですね。
いろんな種類の桜が一斉に咲いて、花と葉も一緒。
毎年、異常気象と言いますが、今年は更に輪をかけて・・・
ハナカイドウです。
桜よりもピンクが濃くてかわいらしい花です。少し背が高くなって見上げる感じ。
足元にはムラサキケマン。
シャガも満開です。色とりどりで楽しくなります。