のんびり里山日記

里山を次の世代へ引き継ぐために、何かできることはないかな? のんびりと考えながら、里山のできごとを紹介していきます。

自然観察指導員

2008年11月30日 | 自然観察

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 先週は、佐賀県の波戸岬で自然観察指導員講習会のスタッフをしてきました。
 425回目を迎える伝統ある講習会です。私が参加したのは何年前のことだったか・・・

 このブログを書いていても、自然観察指導員は専門集団だと思ってらっしゃる方も多いようです。もちろん、学芸員さんや自然ガイドをしているような方が参加することもありますが、我が子と一緒に自然に触れながら遊びたいからと参加される方もいるくらい、いろんな方が参加しての楽しい講習会になっています。

 3日間の間に受講生の目がどんどんキラキラしてきて、野外実習を思いっきり楽しんで、最終日のミニ観察会では5分という短い時間に体験を通して思いを伝える実習を行うのですが、それぞれに工夫を凝らして素敵な観察会を行ってくれ、私も勉強になりましたし、いっぱいの感動ももらってきました。←だからやめられないんですよね!

 12月13日~14日には九州の指導員の集まり、『九州自然協議会』が行われます。
 佐賀県の嘉瀬川ダムの建設現場で国交省の方のお話を聞いての勉強会を行ったり、背振山のブナ林の散策を行います。
 指導員の方はもちろん、自然保護や自然観察に興味がある方も参加してみませんか?
 くわしくは こちら


秋の一日

2008年11月11日 | お出かけ

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 雨が降ったりやんだりの日曜日、熊本と大分の県境辺りへドライブに出かけました。
 もちろん新そばを食べるためです!

 南小国町の目当てのお蕎麦屋さんが開店するまで、黒川温泉をぶらぶらしていました。←温泉には入らず(^^;
 紅葉はピーク過ぎといったところで、とてもきれいでした。

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 午後から少し足をのばして、長者原(ちょうじゃばる)を散策していたところ、前を歩いているご夫婦がこんな話をしていました。
 「なんで草を刈ってるのかな?自然に手を入れなきゃいいのに」

 ああ、反論したい!と思ったものの、さすがに突然話に割って入る勇気はありませんでした。
 ちゃんと案内の看板も出ているのですが、これだけの広大な草原は人の手なしに維持はできません。毎年野焼きをするから保たれている風景なんですよね。あらためて『その場所を伝える』観察会を心がけたいと思いました。

 心もお腹も満腹な週末でした。(^^)v


お母さんにお願い

2008年11月10日 | 自然観察

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 11月8日、時津町教育委員会の依頼で、毎年恒例になった県民の森で自然観察会がありました。

 今回、指導員をしていましたので残念ながら写真をとれず、観察会の様子をお知らせできないのが残念です。

 今年は、散策しながらの観察会を担当しまして、17人の子供たちと3人の保護者の方と一緒に森の中を歩いたんです。参加してくれた子供たちは、とっても素直で自然大好きな子が多いんです。『この実、食べられるんだよ』と言おうものなら、あっという間に口に入れてしまうくらい!!!

 そんな中、とっても気になったことがあります。熱心に話を聞いてくれるお母さんたち、虫の話をすると『げー』とか『気持ち悪い』とか言うんです。すると女の子たちは、のばしかけた手を引っ込めて、お母さんたちと一緒に顔をしかめるんです。せっかく自然を楽しみに来たのに・・・ と、残念になりました。虫を嫌いになるのは、親の、特にお母さんの影響が大きいのです。

 見つけた虫をお母さんに見せようと思って持っていったら、手を払われたというのは、子供にとっては本当にショックな出来事ですよね。そのときの心の傷から、虫が大嫌いになったということもあるそうです。虫も子供も全く悪くないのに・・・

 お母さん、子供が自然に興味をもつ機会を、どうか奪わないで下さい。

 ここに『昆虫楽園』という本を紹介します。虫が大嫌いだと思っている方がいたら、どうして虫が嫌いになったのかわかるかもしれませんよ。虫を通して自然観察をする楽しさがたっぷり詰まった一冊です。


貴重な資料

2008年11月05日 | 自然観察

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 先月、大学の友人と松江で再会をした折、お父さんの蝶の標本を引き取ってくれるところはないだろうか?と相談を受けました。
 写真を送ってもらい、昆虫の研究をしている先生に相談をして、あちこちと聞いてもらっているのですが、どうにも標本を保管できる施設がないようなのです。

 相談をしている先生も含めて、アマチュアの研究家の方たちは、研究のために集めた資料や標本をどうしようと悩んでいる人も少なくないとのことです。
 若い頃から研究していると、希少種や絶滅危惧種の標本も残っているとのことですし、資料にしても日本の自然科学の貴重なデータとして残すべきものばかりだと思うのです。

 興味のない人にとっては、邪魔なものだとも思うのですが、自然史の貴重な資料ですから、きちんと残して後世に伝えていく施設があるといいのに。。。

 もし、心当たりがある方がいたら、ご連絡をお待ちしています。