のんびり里山日記

里山を次の世代へ引き継ぐために、何かできることはないかな? のんびりと考えながら、里山のできごとを紹介していきます。

炭窯のはなし

2011年05月30日 | ながさき県民の森

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 県民の森がある西彼半島は、昔炭焼きが盛んで、森を歩くと炭窯の跡が点在しています。
 森の歴史を知ろうと、地元で炭焼きを行い、観光ガイドもされる方をお招きして座談会を行いました。

. 商業ベースの炭焼きは160年前から始まり、戦中・戦後が最盛期だったとのこと。
 もちろん、木の切り出しから海岸まで炭を下ろすまで、人の力で行われており、生木は重いため、森の中に炭窯を作って炭焼きをし、それを担いで海岸まで下ろしていたそうです。

 戦中は、町から疎開してきた子供たちも炭を担ぎ下ろす手伝いをしていたそうですが、なれない山道を炭の俵を担いで歩くのは、都会の子には重労働で見ていてかわいそうだったというお話でした。

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 目の前にあるものの話だけではなく、この地区で生活してきた人と自然との関わりなども、来園者へ紹介できればいいなぁと思います。

 2時間程度の間に、炭焼き、炭窯、信仰の話や、猪垣(ししがき)の話など、いろんな話を聞きました。
 もっとこんな時間を設けて、地元の伝統文化を受け継いでいきたいですね。


梅雨、間近

2011年05月23日 | 季節

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 週末は雨でした。今年は春が遅いと言っていましたが、南九州では梅雨入りとのこと。
 例年よりだいぶ早いので、辻褄を合わせるため、季節をスキップしたのかな?

 少し肌寒い一日でしたが、霧が立ち込める山は、木々がいきいきとして気持ちがよかったです。
 常緑樹は、新緑というか新黄と言うか(笑)、新しい葉が一気にでてきて、山を彩っています。

 案外知られていないのですが、常緑樹も落葉します。春に一気に古い葉を落として新しい葉と入れ替えてしまうのです。
 落葉樹だと落ち葉かきが大変なので、街路樹を常緑樹にしたという話を聞いたことがありますが、常緑樹も時期が違うだけで落葉しますから、労力はいっしょなんですけど・・・(笑)


お嫁入りの花

2011年05月23日 | 里山

Pict8720 我が家よりも、もう少し山手に入った地区には、桐の花があちこちに見られます。
 自生なのか、植えられたのか?よくわからないのですが・・・

 子供の頃に読んだマンガの中に、『女の子が生まれると桐の木を植えて、お嫁入りの時にその木を切ってタンスを作る』とありました。
 タンスというより、衣装ケースのようなものだとは思うのですが・・・
 桐の木は、かなり成長が早いのでしょうか?

 畑の脇に植えられている桐の木を見ると、女の子が生まれたお祝いに植えたのかな?と想像しています。
 そろそろ、桐の花もおわりです。


六角川河口

2011年05月11日 | 自然観察

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 週末は、佐賀県の嘉瀬川、六角川の河口へ調査に出かけました。
 塩生植物の種類は少なかったのですが、貝やカニなどを観察してきました。
 有明海は、干満の差が6mほどありますので、満潮時には海水が川をさかのぼり、ポロロッカが見られるとのこと。
 ネイチャー佐賀のメンバーで、カヌーでポロロッカ体験をしようと計画が持ち上がっています。

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 シチメンソウの新芽です。諫早湾の最奥に大群生地が広がっていたのですが、干拓により絶滅してしまいました。
 佐賀県では、そんな有明海の植物や生き物を保護する場所がたくさん作られています。
 六角川の河口も、保護地区があります。

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 シオマネキは、近づいてから数分じっとしていると、隠れた穴の中からでてきます。
 干潟ばかり気にしていたら、座っている横の石の間から顔を出していました。
 他にもトビハゼやムツゴロウも観察してきました。

 夏のように暑い日でしたので、遮るもののない干潟の観察は大変です。
 六角川河口の本格的な調査は、すでに秋へ先送りになっています(笑)


オトシブミ

2011年05月10日 | 自然観察

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 紅茶づくりのため、茶摘に出かけた折にオトシブミがせっせと葉を丸めているのをみつけました。
 普通のレンズしか持っていなかったので、オトシブミがわかるでしょうか?

 こんな小さな身体で、よく大きな葉を丸められるものだと感心します。
 虫たちの活動が活発になってきましたので、今年もいろいろと観察できるといいなぁと思います。

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 名前はわからないのですが、庭の花も満開です。
 急に暑くなってきて、電力不足の昨今、去年ほど暑い夏にならないことを祈りつつ、春の名残の花々を愛でて、しばらくは暑さをまぎらわせたいと思います。