のんびり里山日記

里山を次の世代へ引き継ぐために、何かできることはないかな? のんびりと考えながら、里山のできごとを紹介していきます。

田んぼの観察会

2007年07月31日 | 自然観察

 週末はネイチャー佐賀主催の田んぼの観察会に行って来ました。

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 田んぼの中はいろんな生き物がいます。早速すくって観察です。
 おたまじゃくしには後ろ足があったり、ふなごや、水路では小さいけれどどじょうやめだかも見れました。

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 土用干しをしている田んぼは、稲が大きく育ち、今は地中にしっかりと根を張る時期なんだそうです。泥の中には足跡がいっぱい。
 たぶん鷺? 亀らしき足跡も見つけました。田んぼは、多くの生き物の生活の場でもあるんですね。

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 朝6時から3時間をかけて田んぼを回りました。そろそろお腹がぺこぺこ状態です。(笑)

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 帰化植物も多くなった畦道。トラノオに似ているようですが・・・かわいらしい花がたくさん咲いていて、心地のよい散歩になりました。

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 前日の夜は金立近くのキャンプ場に泊まりました。高台の上からはまっ平らな佐賀平野が一望できました。やっぱり、ひろいなぁ~~~


セミの抜け殻調査

2007年07月22日 | 自然観察

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 ようやく梅雨明けか?と思われる暑い日。セミの抜け殻しらべ観察会の下見に雲仙市諏訪の池に行って来ました。
 6月にイベントの企画をして、実際にどんな抜け殻が見つかるか下調べをするのが目的です。(^^)v

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 全身に泥をかぶった抜け殻が特徴(例外もあるようですが・・・)のニイニイゼミ。
 特徴的なので、簡単に見分けられますが、かなり小さいので、見つけるのが大変です。早い時期から鳴き始めるそうで、今回も一番多く見つけることができました。

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 抜け殻をどうやって見分けるかと言うと、今回、全国的にセミの抜け殻調査を行いますので、カラーでとってもきれいな検索表ができていますが、私はいつもこれです!
 平凡社から出ている『自然観察ハンドブック』に載っている表をクマゼミの抜け殻のサイズ33mm以上に合わせるため拡大コピーしています。
 すると、ご覧のとおり抜け殻を乗せるとぴったんこ! と楽に検索できるのです。

 ただ、他にもいろんな種類のセミがいますので、それだけでは無理なんですが、簡易に調べるのにはこれが一番です。

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 ニイニイゼミは人が近づくと木の幹の周りを横歩きで逃げていきます。かなり笑えます。
 10匹以上ニイニイゼミがとまっている木では、歩いていった先のニイニイゼミの上に乗ってしまい足払いをされるやつもいて、笑いながら観察してしまいました。

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 アブラゼミの初鳴きは1週間前くらいからです。ちょうど台風が過ぎた辺りから。←たぶん
 だから、抜け殻の数も少ないのですが、日に日に大きくなっていく声に観察会当日は期待しています!

 セミの抜け殻調査に参加OK!と言う方は、『ここ』から詳細を見てくださいね!
 里山リンクの『セミ日記』では、抜け殻調査の進捗状況が載っています。

 地球温暖化の影響はどうなんでしょうか? 結果が楽しみです。


台風一過

2007年07月16日 | 季節

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 長雨が台風のおかげであがりました。
 昨日は台風一過の晴天で、風も気持ちよくて家中の窓を開けて空気の入れ替えをしました。台風大丈夫でしたか?というメッセージを頂きましたが、長崎は大丈夫でした。(^^)v

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 裏庭には、緋桐(ヒギリ)が今年も咲いています。
 葉も大きくて花も背が高くて、なんとなくアンバランスな花だと思うのですが、大きくて目につくんです。午前中はアゲハがたくさん飛んできて、次々に蜜をすっていきます。

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 畑では、ブルーベリーが収穫できるようになりました。
 とはいえ、写真のとおりなので、食べながら摘んだら、ざるは空のまま家に帰ることになりました(笑)
 甘さより、すっぱさが勝っている感じですが、夏が来たなぁ~と実感!

 夏と言えばアブラゼミが鳴き始めました。 雨が上がるのを待っていたのでしょうね。
 今年のNACS-Jのしぜん調べは『セミの抜け殻調査』です。
 全国のセミの分布を調査します。くわしくは こちら をみてね!

 8月5日には雲仙諏訪の池でセミの抜け殻調査を行いますので、お近くの方は遊びに来てください。詳しくは 雲仙諏訪の池ビジターセンター へ


最近なぜか・・・

2007年07月11日 | 里山

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 近所の畑が、今年はひまわり畑になっています。
 今年から急に増えました。なぜでしょう?

 もしかしたら、バイオガソリンとかに関係あるのかなぁ?と思ったり、コスモスのように大量に咲いているときれいだからという理由だけなのか。
 畑にも流行りはありますが、突然あちこちにできると、なんだろうと気になって仕方ありません。

 『とりぱん』の3巻に、庭花の絶滅危惧種(笑)が紹介されていましたが、ひまわりも昔の品種ではないんですよね。誰よりも背が高くなって、のこぎりじゃないと切れそうにない木のような茎を持って、枯れたら大量の種。
 お庭の風景も、畑の風景もだんだんと変わっていくんだなぁ~ しみじみ

 ちなみに、とりのなん子編、庭の花絶滅危惧種の頂点は、「けいとう」でした。
 確かに見ない。。。(^^;


雨の研修会

2007年07月09日 | 自然観察

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 週末は、佐賀市でNACS-Jの『フィールドガイドボード研修会』に参加してきました。
 佐賀市をgoogleEarthで覗いてみてください。ものすごい水路があるんです。
 このクリーク(英語で堀とか運河とか)を紹介する案内板みたいなものを作る研修会です。ちなみに佐賀弁では堀(ほい)と言うそうです。

 とにかくすごい雨だったんですが、楽しい研修会でした。佐賀市内をじっくりと回ったことがなかったのですが、田んぼの脇の水路にはすごい秘密があったんです。
 佐賀県は広い平野があり穀倉地帯です。でも、平野に比べて山の割合が少なく低いんです。だから米を作るための水には苦労したようです。そこでこの堀が活躍したわけですが・・・

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 ちょっと解りにくいですが、我がチームが作ったボードの1つです。堀はほとんど高低差がなく、池に近い状態で何度もくみ上げて使ってたんですね。
 その上、海に流れ出た川や堀からの水が、最大6メートルに達する有明海の干満の差を利用して、満潮時に逆流してきた水をまたくみ上げていたと言うから驚きです。(真水が軽いので上澄みを取っていたそうです)

 何も知らないと、素通りしてしまう風景も事情がわかると面白い風景に見えるから不思議です。いろんなボードが出来て、考えさせられるもの、思わず「へー」と言ってしまうもの。
 最初に歩いたときは単なる田舎の風景だったんだ。。。
 きっと自分の周りにも、そんな風景がたくさんあるんだろうなぁ~

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 この小さな水車が『踏車』(ふみぐるま) 人が直接踏んで、田んぼに水がいっぱいになるまで踏んだんだそうです。水車ですから休んでいるとクルンと回って堀に落ちてしまいます。踏みつづけるのは大変だったのよ~と、朝市に野菜を売りに来ていたおばちゃんが教えてくれました。
 しっかり飲み会も楽しみ、どうにかガイドボードも完成して、雨の中を楽しんだ研修会でした。佐賀のみなさん、先生がた、本当にありがとうございました。

 研修会の様子は、ネイチャー佐賀の画像掲示板をどうぞ