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IS─K(イスラム国ホラソン派)次の標的は中国    7月のSCO(上海協力機構)北京大会が危ない

2024-04-09 22:10:40 | 日記
 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024)4月9日(火曜日)弐
       通巻第8208号  
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 IS─K(イスラム国ホラソン派)次の標的は中国
   7月のSCO(上海協力機構)北京大会が危ない
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 サウスチャイナモーニングポスト(4月9日、電子版)が一面トップで伝えた。
 ロシアとイランで大がかりなテロを展開したIS─K(イスラム国ホラソン派)が次の標的は中国で7月に開催されるSCO(上海協力機構)ではないか、と。
北京はつねに厳戒態勢にあるが、テロリストは警戒に緩い場所を狙うから、120%の警戒など出来るわけがない。

背景には東トルキスタン独立運動がある。
タリバンがカブールを制圧する以前、アフガニスタンで相当数のETIM(東トルキスタン独立運動)など亡命ウイグル人が、タリバンに協力し、またタリバンの庇護下にあった。
タリバンが政権の座につくと、ウイグル人たちは居場所を喪った。中国の圧力に負けてタリバンがウイグル人過激派に国外に出るよううながし始めた。

IS─Kはアフガニスタンに拠点を抱えており、兵士のリクルートを展開している。タジク人のほか、ここに行き場所を喪ったウイグル人多数が、IS─Kに加入した形跡がある。

 米国司法省の解説では「IS─K」は「ISIS─K」とされ、次のようだ。
 「イスラム国ホラサン州(ISIS-K)は、アフガニスタンに拠点を置くテロ集団であり、アフガニスタンとパキスタンで活動している。ISIS-Kは、主にパキスタン・タリバン運動(Tehrik-e Taliban Pakistan)、アフガニスタン・タリバン(Afghan Taliban)、およびウズベキスタン・イスラム運動(Islamic Movement of Uzbekistan)の旧メンバーからなり、2015年、ISISに忠誠を誓った。
 2016年7月、アフガニスタン、カブールで平和的な抗議活動に爆撃を行って80人を殺害し、230人を負傷させた。2016年8月には、パキスタン、クウェッタの病院で94人の死者を出した銃撃および自爆テロに対し、犯行声明を出した。
 ISIS-Kは、2020年5月、アフガニスタン、カブールの産科病院で新生児と母親を含む24人の死者を出した攻撃に対しても、犯行声明を出している。
 2016年1月14日、米国国務省は、米国改正移民国籍法第219条に基づき、ISIS-Kを外国テロ組織に指定した。それ以前の2015年9月29日、国務省は、改正大統領令第13224号に基づき、ISIS-Kを特別指定国際テロリストとして指定した」


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