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『蘋果日報』創始者・黎智英の不当勾留から1000日を迎えた。    ノーベル平和賞にも擬せられる言論の自由の象徴

2023-10-07 14:31:40 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)9月27日(水曜日)弐
         通巻第7926号 
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『蘋果日報』創始者・黎智英の不当勾留から1000日を迎えた。
   ノーベル平和賞にも擬せられる言論の自由の象徴
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香港の「言論の自由」を嘗て代表した『蘋果日報』が廃刊に追い込まれ、創始者、黎智英(ジミー・ライ)が服役してから9月26日にちょうど1000日目を迎えた。北京が一方的に制定した事後法「国家安全維持法」に違反し、外国勢力と共謀したなどという容疑がでっち上げられ長期の裁判となっていた。

 中国共産党傀儡の「香港政庁」による不当拘留とでたらめな裁判に対して釈放をもとめる国際的な連携がふかまり、一部にはノーベル平和賞を推挙する動きもある。
 アムネスティ・インターナショナル、市民参加促進機構、香港自由委員会財団、ジャーナリスト保護委員会、PEN UK、フリーダム・ハウスなどが黎智英釈放の署名運動を展開している。

だが、日本ペンは傍観を決め込んでいる。嘗て川端康成らが会長を務めて、文化力を世界に発信できた時代とは異なり、韓国問題などで三島由紀夫、村松剛、藤島泰輔、黛敏郎らが一斉に退会したあと、いつしか政治的に左路線は走り出してセクト化していた(浅田次郎、吉岡忍から現在は桐野夏生が会長)

当初、ジミー・ライは無許可集会事件と蘋果日報建物賃貸借事件で香港裁判所から懲役7年5か月の判決を受け、さらに服役中に国家安全維持法関連の訴訟も起こされた。
ジミー・ライは英国国籍を持っているため、英国政府は抗議し、英国議会でも論議を呼んでいる。

 クリス・パッテン元香港総督は、ジミー・ライ不当拘束は「恥ずべきこと」であり、英国政府は真剣に扱うべきだと指摘した。
「非常に重要だ。彼は香港と中国の歴史的人物であるだけでなく、国際的にも象徴的な重要性を持っている。米国も彼が代表する自由や民主主義などの価値観を守ろうとしている」と述べた。
パッテンは香港返還までの総督で、一時英国政界では首相候補だった。英国外務省は議会に「香港半期報告書」を提出し、黎智英事件を特記した。

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