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バイデン政権の国防予算は7150億ドル   中国に対抗する艦船と実現可能な原子力の現代化に焦点

2021-04-12 17:54:09 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和三年(2021)4月11日(日曜日)
     通巻第6857号
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 バイデン政権の国防予算は7150億ドル
  中国に対抗する艦船と実現可能な原子力の現代化に焦点
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 中国は世界一の演算速度を豪語した「神威 太湖之光」に代弁されるスーパーコンピュータを誇る。スパコンの演算速度はパソコンの百万倍、日本には富士通の「富岳」などがあるものの気象衛星など民生用である。

 日本と米国と中国が、このスパコンの演算の速さを競うが、中国と米国の関心事は、暗号解読など戦争での速度を争うポイントにある。
 たとえばミサイルが発射された場合、発射位置、時刻、その方位、ミサイルの種類、性能などから、落下地点を直ちに予測する。そのためにはスパコンの演算速度が重要であり、米、中はそうした解釈に基づく開発だ。

 米商務省は中国のスパコン企業である「天津飛騰信息技術」など七社を対象に禁輸措置を発表した。レモンド商務長官は兵器開発にはスパコンが不可欠であるとしたうえで、「全ての権限を使い、米国の技術が中国の軍備近代化に使われることを防ぐ」と声明した。

 バイデン大統領は、最初の予算策定にあたり、焦点の国防予算を7150億ドルとする意向を固めた。04%の減額だが、膨大な予算であることに変わりはなく議会に反対の声は聞こえない。骨子は中国に対抗する米国海軍の艦船の充実ならびに実現可能な原子力の現代化である。

 国防予算は削減が予測されたが、トランプの拡大路線を踏襲し、同時に中国への外交、国防路線では前政権を踏襲する姿勢が鮮明になった。それもこれも、アメリカ国民の対中国感情が極度に悪化しており、親中派のバイデンといえども、世論の動向には逆らえないからだろう。

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