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「たった一人の叛乱」を企てるマンチン上院議員    民主党全国委員会の全体主義的統制に綻び、バイデン再選は絶望的

2023-11-12 19:54:36 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)11月12日(日曜日)
       通巻第7996号  <前日発行>
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 「たった一人の叛乱」を企てるマンチン上院議員
   民主党全国委員会の全体主義的統制に綻び、バイデン再選は絶望的
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2023年11月9日、マンチン上院議員(ウェスト・バージニア州選出)は「来年11月の上院議員選に出馬しない」と記者会見で明らかにした。つまり大統領選挙に独立候補としての出馬を示唆したのである。これでバイデン大統領再選の可能性は「完全に」無くなった。

既成政党に飽き足らず、第三政党候補への関心が高まり、RKJ(ロバート・ケネディ・ジュニア)も無所属で出馬する。民主党は乱戦模様だ。民主党全国委員会は、候補者を決める専制的な機関であり、バイデンに対立する動きを潰してきた。

 マンチン上院議員は左翼偏向のバイデン政権に兼ねて疑義を呈してきた。とくに民主党の歪んだ政策には賛成票を投じない、2020年一般教書演説では、共和党の席に着いた。
 マンチンのフルネームは「ジョセフ・マンチン・三世」、76歳。ウェスト・バージニア大學卒で、1982年州議会下院議員、86年同州上院議員、2004年同州知事を歴任し、2010年から同州選出連邦議会上院議員となった。

 マンチンは「ウェスト・バージニア州での目標は達成した。これから全米を旅し、中道層を結集して米国民を団結させる運動を訴えていく」とした。ウェスト・バージニア州はアパラチア山脈の山岳のなかに位置し、白人が人口比の93%を占めるユニークな保守地盤で、共和党が圧倒的に強いのもエバンジュリカルが多数派であり、中絶に明確に反対する。州都チャースストンとて、人口は五万人に届かない。

 マンチン上院気否出馬への背景に正副大統領候補の擁立を模索する第3政党グループ「NO LABELS(ノーレーベルズ)」の存在がある。
超党派による政策推進を目指す政治団体「ノー・レーベルズ」の7月の集会でマンチンは、「今日は米国民には選択肢が必要だ。右も左も極端に寄ってしまっているが、これが米国のあるべき姿ではない」と述べており、大統領選出馬は既存の方針だったのだ。

マンチンが無所属で出馬すれば民主党票が大量に流れ、「トランプが返り咲くことになる」と民主党陣営は警告してきた。
 ノーレーベルズはマンチンの上院選不出馬表明を受け、「米国の重大な課題に対し、全米で議論を主導するため前進するだろう」と称賛した。

ところで、このノーレーベルとは、いったい何か?
 党綱領をみると「常識的多数派」を標榜し、2010年に首都ワシントンで設立された。代表はナンシー・ジャコブソン(60歳)。彼女はもともと民主党の活動家で、ゲリー・ハート、ビル・クリントンなどの支援活動から、民主党全国委員会財務責任者を務めたこともある。彼女はシュラキース大學卒で、民主党政治に飽き足らず「中道」をもとめる運動を起こした。

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