岩藤孝一ブログ

置戸町、岩藤孝一のブログ

「今、問われる地方議会の存在意義」・・

2013年11月17日 22時50分49秒 | 徒然日記
13日、平成24年度の決算委員会中ということもあり諦めていたのですが、少しばかり早く終えたので、急遽「道新オホーツク政経文化懇話会」に会員でもないのに参加させて頂き、法政大学教授の[広瀬 克哉]氏のお話を聞いてきました。
広瀬氏は地方議会のあり方等についての提言、そして自治体議会フォーラムの開催、また「議員力検定試験」を実施するなど議会改革に関しては有名な方です。 一度、お話を聞いてみたいと思っていました・・・
この道新懇話会は会員制で毎月のように行っているとのことですが~ 北見市を含め、多くの「議員」の参加があるかな?と思いましたが、財界関係と言うか、議員何人いたのか?
会員には議員は居ないのか?と、そんな雰囲気でした。





24の項目に渡って、地方議会の現状、そしてその問題点等の内容でした。特に栗山町が日本で始めて制定し、全国の市町村に広がっている「議会基本条例」は450にも及ぶとか~実に約4分の1の自治体が制定している計算になります。 その背景には平成23年5月の総合計画策定の義務付けを撤廃したことを受けての議会の権限の強化の必要性、重要性を説いていました。 確かに言われる通り、議員間での討論は現在の議会ではありえない。議会側と執行側とのやり取りが、議会の中身なのである。そんな形式の中からの議会の役割、使命が市民(町民)に見えないことが「議会不審」に繋がるのだと・・

確かに講演の内容は納得もするし、とても頷ける部分が多々ありました。 しかし、一方で「土曜自治講座」を開催していた元北海学園教授[ 森 啓 ]氏が警鐘を鳴らすように言う「議会条例の流行的な制定」に対しての批判的な言葉が頭をよぎる。森氏は「町づくり基本条例」との対比の中での議会条例の意味合いを説いている。 「地方の自治体では、基本条例を最高規範条例であると言う」・・また「なぜ、「自治基本条例」でなくて「議会基本条例」なのか?」とも。

置戸町は「町づくり基本条例」を平成22年度より制定しています。また、何年前になるでしょうか、栗山議会にも視察に行って議会条例策定についてお話を聞いています~ よく言われる、議会条例での執行側の反問権、議会報告会等々~そんなことは会議規則でどうにでもなると思います。 既に置戸議会では一問一答方式ですし、議会報告会も開催してきました。 町の最高規範とも言うべき「町づくり基本条例」その背景に「地方自治法」があることは勿論ですが、「議会基本条例」を制定しなくとも「議会の活性化」は出来ると思います。 先日の議会報告会に代わる「議会懇談会」で出されていた「最近の役場は、知らないうちにドンドント予算のかかる事業を行っている! 議会のチェックはどうなっているのか?」と・・ そんな町民の皆さんとのやり取りが大切なのだと思います、「議会の役割と責務」そんな事を強く思っているところです。

明日から、道内所管事務調査「道内視察」に出かけてきます。 清水町(バイオエタノール関係)、滝川市(空家対策)、喜茂別町(地域おこし隊)~そんな内容での2泊3日の視察です。 一昨年は行いませんでしたが、昨年は幌加内町(朱鞠内湖の利用状況)、剣淵町(町立高校の現状)、当別町(障がい者施設の運営状況)でした。今年度の視察も無意味なものにはならぬよう、議会の責務、ミッションとして、しっかりと行ってまいります!!