4月から始まった山間部での医療活動。
残念ながら大雨の為、2日続けて中止。代替で診察日を延期して行うことになりました。
一昨日からの大雨で、道路も通行止め。
もともと土砂崩れで鉄道も一部バスの代行運転が行われていたぐらいで、いくつかルートはあるけれど、全て通行止めで車が入れなくなってしまいました。
この、3ヶ月地域医療に携わってみて感じるのは、「下」とか「市内に行く」と地元の方たちが言う言葉の重み。
私もほんとに田舎での暮らしを知っているので、今は医療的にも気候的にも恵まれた環境にいてすっかり忘れていた「地域」はっきり言えばへき地の暮らし。
今私が訪問する地域ではほとんど子どもはおらず、高齢者ばかりの地区。一応政令指定都市に入っているけれど、町中に行く時は「下」に行くとか「市内に行ってくる」と言います。
以前診察してもらったのはどちらの診療所ですか?との問いに
「市内です。」と答えるのです。
「上」にいるのは平日だけで、とか、冬は「市内で過ごします。」とか、「上は時々来るだけで、下に(あるいは市内に)ある家に居る時に市内で治療してもらった。と言う言い方をします。
今までやっていなかった診察もぼちぼち出来るようになってきましたが、これでまた大きながけ崩れとか起きると、しばらく行けなくなるかもしれません。
診療室内の道具も器具も薬剤も何もかも20年はタイムスリップしたような診療室が、少しだけ前進しましたが、修理に出した器具や注文したものが届かないまま、またストップしてしまいました。
へき地…とはそういう事なんだと、激しい雨音が恨めしい…よし子がお送りしました。
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