曲がり角で 迷いながら

自分も家族も人生の曲がり角に。戸惑いの中の日々を迷いうろついています。

回復とはいかなかったBこさん 暴言を吐いたのちの撃沈編その2

2020年11月14日 | 介護

「わたしん連れて行けっていうところに連れて行け!」と喚いたオット母Bこさん93才

「じゃ、来週火曜日午前中にします。それがだめなら次の週の○日。それしかありません。」

と冷たく言うと「来週火曜日頃!」と言うのでオニヨメ「頃!ではなく火曜日!しか行きません。」

Bこさん、「しかたんない、火曜日にでも連れて行ってももらおうか。わたしゃもっと早くてもいいだけえが。」

私「仕方がなくてもその日しか行けません。他の日ならオットに連れて行ってもらって。わたしが行かなくても、M医院(Bこさんが連れて行けと言う医院)の先生はちゃああんと診てくれるんじゃないですか(Bこさんの口真似で)?」とイジワルを言ってみた。

だってさ、人に頼む態度じゃないからね。

頼むまで行かないよと言う気持ちを言下に込めて言ってみた。

しぶしぶ「いいよ、じゃ、火曜日にしてもらおうか。」と宣うBこさん。

ちゃんと頼めよと思いながら、言っても無駄なので、火曜日までの何日かはわたしはそれから触れもせず、話もせず。

さすがに言われた直後は私も腹が立っているから、2階の電子ピアノにヘッドホーンで思いっきりffだのfffだので大きな音をバンバンたたく曲を思いっきり弾いて憂さを晴らす私。

まあこんなんじゃ腹の底から怒りがおさまりゃしないけど、怒りに任せて激しい曲を弾くってのも、私にとっては一時の気が治まるわけですよ。2階に来ちゃうって事はBこさんを見ないでいるっつうことですし~~。いいよね~~、あんなBABAほっときゃ!

そして、待ちに待った(Bこさんが!)診察に行く前日、入浴介助のヘルパーさんに「血流の専門家に診てもらいに行くです。」と嬉しそうにっていうか手柄顔で言うBこさん。横で冷~たく「胃腸科の先生ですけどね」とチャチャを入れておくオニヨメ(私)

で!当日朝(それまで私はBこさんには余計な事は一切言わずにいて)

「ここに今日先生に診てもらいたい自分の症状を書いてください。」と言うと、何やら慌てた様子。私の冷~たい言い方に怯えたか?ビビくるBこさん。

再度「私にはお義母さんが、なぜM医院に何を診てもらいたいのかわかりません。どこを診てもらいたいのか書いてください。」

Bこさん、もごもご、「ちょっと待って、あの新聞の切り抜き……あれんね、あれんわたしにぴったりだだよ。あれでいいだよ。」

「『しびれは血流にあった』じゃわかりませんよ。いつからどこがどういう風に痺れたんですか?自分の体の事なので、ちゃんと教えてください。私にはわからない事ですよね(自分で私にそういった)?だから、私が勝手に言う訳にはいきませんよ。ちゃんと症状を教えてください。書けますよね?(いつもテレビとか見ていてメモって私にこうしろと言ってくる奴よ、Bこさんは)」

何度も書こうとするが「あの切り抜きが…」を繰り返し、結局切り抜きを持ってきて「この通り」と宣う。

と言う訳で、イジワルはここまでにして

はい いつからですか?→わからない。大体でいいので→2年前?わからないけど。

では、どこがですか?→足。足のどこですか→右足の先の方

どんな時にどんなふうに?→聞き取ったのをまとめると、立ち上がった時につま先がびりびりするときがある。すぐに治まる。歩く時に痛みはない。

(これって掛かりつけ医に言ったかな?私には記憶になかったが。)

厳し~い追及の末の聞き取りの内容を、オットがM医院に事前に伝える(もちろん、掛かりつけ医の名前も言い、治療中だがBこさんが診察に納得せずも伝えておいた)

大騒ぎで車いすに乗せ、M医院に運ぶ(車でね(^_-)-☆)

途中の車の中でBこさん、「M医院ってこんなに遠くだっけ?もっと近いと思ったけえが」Bこさんの基準だと遠いんでしょうね。まあ、ちょっと歩くには遠いけど、バスもあるし、そうそう不便ではない。もちろん、掛かりつけ医よりは離れている。

病院の入り口も中もバリアフリーなので(掛かりつけ医もそうだが)車いすごと中に「入れ」受付に声を掛けると「先ほどのお電話の方?お待ちください。」とだけ、特別問診票も書かず(以前掛かっているからか?)だったので、薬の情報だけ渡しておいた。

ほどなく呼ばれたが、診察前の予診ってやつで、聞き取りとバイタルチェックのみ。「血圧も脈もいいね。脈も飛ばないし。こっちは全く問題ないね。あとは先生の診察をお待ちください。」

順番が来て先生に診察してもらったが、先生、バッサリ

「Bこさん、僕は掛かりつけ医の先生の診断を支持します。

いいですか?薬はもうちゃんと出ています。しびれの薬も、血流をよくする薬も、薬で何とかしてもらおうなんて思わないでください。掛かりつけの先生が言うように『リハビリを頑張る』しかないです。(もっと詳しく説明はあった)」

うんうん頷いていたBこさんだったが、大きな声で

「でも、先生、逆流性食道炎が云々」と言いかけると、先生はおっかぶせるように

「胃薬なんか最大級のいい薬が出てますよ。これ以上の薬はありません。ちゃんと出してもらってますね。あとは自分で姿勢を真っすぐするしかありません。自分で治すんですよ。僕たちや薬じゃ治せません。」

そこで、座りっぱなしで褥瘡が出来たことを言いつけるヨメ。

それを聞いて先生「座っていて褥瘡が出来る様じゃ駄目ですね。自分で動きましょう。誰かに何かをしてもらっていたんじゃ歩けるようになりません。ほら、足の筋肉も…、足首の動きも…、これじゃ歩けない。リハビリを長期間頑張ってやらないと動けなくなるだけ。それが嫌なら、リハビリをやってください。介護保険使ってできますからね、相当頑張らないと動けませんよ。いいですか?掛かりつけ医の先生の言うことをよく聞くんですよ。どこの病院に行っても10件行けば10件とも同じことを言われると思いますよ。」

うなずくBこさん。先生は帰り際「今度僕のところに来るのは杖で歩けるようになったらですよ。」M先生グッジョブです。

つうわけで、今までのどよ~~~んとしていた私の気持ちもす~~きりです。

晴れ晴れです。と言っても黙って言うことを聞け発言は許しちゃあいないよし子がお送りしました~~。